防弾機能がなく、純粋にマガジンなどを入れるための装備がチェストリグ。
プレートが入らないので軽く、作りつけのポーチを備えたモデルも多数あります。
そんな軽くてシンプルなチェストリグの中でも最近「特に軽い!」といわれるのがBlueForceGearの「Micro RACK」。
見ての通り単体では単なるベースにすぎず、ポコポコ空いた穴の部分に好みのポーチを取りつけることになります。
価格は14,750円。写真のコヨーテブラウンの他にマルチカムもあります。
最大の特徴は従来のMOLLEテープではなく、素材自体に入れられたスリットやホールを使ってポーチを固定するという構造。
左右は6コマ、天地は4コマ分のスペースが設けられています(最上段と最下段はスリット)。
これによって軽さが際立つ作りに!
もちろん、スリットやホールの間隔は同社の専用品だけでなく、一般的なMOLLEシステムに対応しています。
左右6コマということは、AR用のマガジンポーチなら3つまで取りつけられますね。
ベースとなる素材は「BlUE FOREC GEAR ULTRAcomp」で厚さは約0.7mm。
耐久性に不安を感じそうな薄さと軽さですが、同社のスペックシートによると引き裂きに対する強度は相当高いようです。
ウラ側に焼き印風のマーキングが入っています。
表側はコーデュラナイロンで、こちらのウラ側はハイパロンのようなゴムっぽい手触り。この感触のおかげか、装着時でもズレにくくなっています。
ストラップのファステックスはITW製の耐IR仕様。
タブはしっかりと縫い付けられています。
また、ストラップを取り外せば、VelocityやMayflower、Cryeなどのプレートキャリアに装着して組み合わせることもできます。
ストラップはHタイプ。
全体的にコンパクトな作りで、クッションパッドはナシ。
細身のストラップながら、なで肩の人でもショルダー部がずり落ちにくい、ちょうどいい間隔でになっています。
本体を丸めるとこのサイズに!
この柔軟性によってボディにフィットし、重さは約200gしかありません。
ただ、本体だけで装備することはまずないでしょう。
なお、ストラップをしっかり調整すれば、写真のような小柄な女性(身長150cm台)でもジャストサイズで着用できました。
そしていくつかポーチを装着して、実際のサバゲでも使えるように組み上げたのがこれ。
本体のみだとフィット感が高い反面、反ったりまくれたりしますが、ポーチ類を装着すればビシっと安定します。ご安心を。
写真の状態でARマガジン×2、無線機、小物類が収まるので、あまり撃たない人であればたいていのゲームでこと足りるのではないでしょうか。
使用したのは以下のポーチ。
左から
TYR Tactical Motorola XTS Radio Pouch(5,200円)
ATS Tactical Tall-Single M4 Magazine pouch×2(3.900円×2)
TYR Tactical General Purpose Pouch(3,400円)
前面のスペースにはARマガジン用ポーチを3つ並べられますが、あえて2つにしてラジオポーチを入れました。弾が足りないよ!という人はダブルタイプのマガジンポーチでもいいですね。
とにかく、自由にポーチが組めるチェストリグとしては最軽量と思われるこのMicroRACK。
装着感に優れ、お値段も実物装備にしてはお手ごろなもの。実物装備の第一歩としてもオススメできるチェストリグです。
ポーチ類は別途必要ですが、最初は今まで使っていたレプリカ品でも問題ないでしょう。気が向いたら徐々に実物のポーチに更新していくといいかもしれません。
あまりゴテゴテさせずシンプルに組み上げるとそれっぽく仕上がり、見た人に「この装備を選んで使っている理由」を連想させることもできると思います。
ツウ好みの個性的なチェストリグ、ぜひいかがですか?
取材協力・問い合わせ先:REALMENT
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