【エアガンカスタム】カスタムM4(AR)の初速が出ない時はココをチェック~その2!

先日アップしたカスタム記事で
【エアガンカスタム】パーツを組み込んだM4(AR)の初速が出ない・・・そんな時はココをチェック!
というものがありましたが、マニア向けの記事なのにアクセスは非常に好評でした。
さばなびを見てくれている人の中で電動ガンの内部もカスタムしてる人、意外と多いみたいです。

というわけで今回は、前回書ききれなかった「エアロス」の補足として、M4(AR)についての小ネタをまとめてみました!
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前回以上にピンポイントな話ですが、快調なカスタムガンは、こういった細かいポイントの積み重ねでできているともいえます。
そのあたりを考慮しつつ愛用の電動ガンをチェックしてくれればと思います。

01:ノズルはきっちり前進しているか?
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エアノズルの役割は大きく2つあります。
「チャンバー内でBB弾をHOPパッキンに押し込む」
「ピストンで圧縮された空気をチャンバーに導く」
です。
つまり、BB弾をしっかりHOPパッキンに押し込むと同時にエアが漏れないようにチャンバーやパッキンに密着する必要があります。
東京マルイの製品では何も問題ないのですが、海外製電動ガンやカスタムパーツを入れてしまうと、この辺のバランスが崩れてしまうことが多々あって・・・。

軽くチェックする場合、チャンバーに指で持ったノズルを押し込んでみましょう。
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スムーズに引っ掛かりなくスポスポでき、最後の1mm弱だけゴムに押し込む抵抗感があれば問題ありません。
もし途中で引っ掛かるように感じたら、ノズルかチャンバーどちらが原因か突き止め、加工するなり交換するなり対策しましょう。

02:タペットプレートは最後まで前進しているか?
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メカボックスを開けた時、ピストンが全く引かれていない状態なのに写真のようにセクターギアの軸にタペットプレートのハネの部分が乗り上げていたら・・・NGかもしれません。
スプリングに引っ張られたタペットプレートがちゃんと前進しきれていないとこの状態になるのです。
こうなると、タペットプレートに連動するノズルも最後まで前進していないことになるので、チャンバー内で圧縮空気をロスしてしまっているはず。

対策としてはタペットのハネの部分を加工します。
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タペットプレートがキッチリ前進するよう、写真のようにハネの中央部をちょっと削りましょう。ギアの軸は3mm、カラーの部分は5mmなのでこれを目安に。
これくらいの凹みであれば、ハネを後退させるセクターギアの突起が引っ掛かることはありません。もし不安であればセクターチップを付けておきましょう。

それはそうと、なぜ写真では赤いタペットに変わっているのかって?
それは透明なタペットを調子に乗って削り過ぎてしまったからです。
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さすがにこれはやり過ぎでした・・・。

なお、ここでしっかり合わせておけば、タペットプレートの首の部分(ノズルがつく90度曲がっているところ)の前面を削る必要はありません。
特に東京マルイのノーマルタペットは垂直がキッチリ出ているので、わざわざ折れやすく加工しなくても済むのです(ここが垂直じゃない社外品もあるので要注意)。

03:タペットプレートが引っ掛かっていないか?
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ごくまれにメカボックスの反対側、写真の位置にあるモールドにバリが残っていて、タペットプレートの前後動作を阻害していることがあります。
ここは削っても問題ないところなので、なめらかになるようペーパーをかけておくといいでしょう。
メカボックスを開けたついでにぜひチェックしておきたいですね。

04:シリンダーヘッドのガタつきはないか?
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写真は東京マルイのノーマルのシリンダーヘッド。ノズルは中央の真鍮パイプをガイドとして前後(写真では上下方向)に動きます。
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シリンダーヘッド単体でノズルを被せてみて、カタカタするようならパイプ部が緩んでいる場合が多いです。

この対策は簡単で・・・
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デーパー状のモノ(写真はダミーカート)を当てて、トンカチでコンコンと叩き込みます。もちろん、軽~く、壊さないように慎重に叩いて下さい! ほんのちょっと押し込まれればピタッと固定されるので、ノズルを被せてもカタカタしなくなります。
また、パイプ部が押し込まれると同時に、叩いた部分がラッパ状に広がります(微かにですよ)。これでノズル前部とのクリアランスが程よく詰まるという効果もあり。

結果的にノズルがブレずに前後に動き、HOPパッキンに対してまっすぐBB弾を押し込むことが可能になります。初速やグルーピングがまとまるようになるでしょう。

 

上記の4点と前回の記事で紹介した「メカボックスの角度の適正化」を合わせてチェックすれば、「初速が出ない」「初速がバラつく」「グルーピングが上下に散る」といった症状はかなりの確率で解消できると思います。

今回もM4(AR)特化の内容になっていますが、メカボックスの固定はロワー依存チャンバーとバレルはアッパー依存という特性上ここがキモで、うまく調整する必要があるからです。
逆にAK47や89式がよく当たるのはチャンバーとメカボックスが連結されているのが理由の1つといえます。
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ユーザーの多いM4(AR)だけあっていろいろとカスタムしてる人も多いと思いますが、セッティングが決まらず「せっかくパーツを組んだのに・・・」と悩んでいる人もいるかもしれません。
思い当たるフシがあれば、ぜひ上記のポイントをチェックしてみましょう!

取材協力:アボーン

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乾 宗一郎

東京都生まれ。親の影響で幼少時よりモデルガンに親しんで育つ。装備品よりは銃器類の方に明るく、民間ARとオールドリボルバー、SFプロップガンが専門分野。ここ数年はガスブローバックのARカスタマイズにハマっている。好きな映画は『エイリアン2』、好きなモビルスーツは「トールギス」。サバゲはエアガンカスタムのフィールドテストとして嗜む程度。

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