肌寒くなってくるこれからの季節はゴアテックスなどの高機能ウェアが街でもフィールドでも活躍します。
アウトドアメーカーは新しい技術で最新のギアを作り続けていますが、近年は民間のみならずミリタリー向けにも多くの製品を提供しているのです。
知名度の高いアークテリクス、パタゴニア、ワイルドシングス、グラナイトギア、アウトドアリサーチやミステリーランチなどはミリタリー向けのラインを持っていますが、日本国内ではあまり流通していません。
とはいえ、最近ではミステリーランチのバックパックが直営店やセレクトショップで購入できるようになるなど、何年か前よりは入手が容易になりました。
今回は特に人気が高いアークテリクスのミリタリーライン「リーフ(LEAF)」について、ミリタリー・LE用途の面からまとめてみました。
なお、LEAFとは「Law Enforcement & Armed Forces」の略称です。
まずは東日本大震災の際の仙台空港で、米軍輸送機を誘導した嘉手納基地所属の320STS。
写真左の隊員はリーフシリーズのALPHA JACKET(アルファジャケット Gen.1)を着用しています。要するに雨合羽なのですが、ゴアテックス素材と立体裁断、ミリタリーラインらしく上腕部にベルクロフックが縫い付けてあり、大型フードは折りたたんで襟に収納可能。
フィールドで突然の雨にも対応できるのはもちろん、肌寒い風も防いでくる高機能なジャケットです。
このジャケットは米軍以外のNATO諸国で使用されています。
写真はノルウェー軍。
着用しているのはアルファジャケット+同素材のアルファパンツで、カラーはリーフ専用のCrocodile(クロコダイル)になります。
Arc’teryx LEAF Alpha Jacket Crocodile
現行のアルファジャケットはGen.2に進化しています。
クロコダイルはコヨーテブラウンに近く、LEAFシリーズにのみラインナップされる特徴的なカラーです。
写真の米空軍所属のPJはリーフシリーズのCombat Jacket(コンバットジャケット)に Talos Pants(タロスパンツ)を着用。
カラーは見ての通りのマルチカムです。
タロスパンツは同じくリーフシリーズのKnee Caps(ニーキャップ)をパンツの内部に取り付け可能。
伸縮素材は使用していませんが立体構造を採用し、軽くて履き心地のいいパンツです。
Arc’teryx leaf Combat Jacket
コンバットジャケットは防水ではなく撥水処理の施されたソフトシェル。
細身で軽く、伸縮性があるので動きやすいジャケットです。
ミリタリーだけではなくローエンフォースメントでもリーフシリーズは使用されています。
写真のロンドン警察の部隊では、ベーシックなコットン+ナイロン製のTalos (タロス)のコンバットシャツ+パンツを着用。
カラーはアークテリィクスが開発したWolf(ウルフ)。
立体物が多く日中でも日陰が多い都市部での使用を強く意識したこのカラーは、低視認性で都市になじみやすいという効果があります。
迷彩柄ではなく法執行機関に適したカラーといえます。
リーフシリーズは国内で扱っているショップは少なめですが、七洋交産のオンラインショップから購入できます。
Alpha Jacket LEAF Men’s MC
Alpha Pant LEAF Men’s MC
Assault Shirt AR Men’s-MC S
Arc’teryx Talosは廃盤になりAssault Shirt ARにモデルチェンジしています。
Arc’teryx leaf Combat Jacket
決して安い価格ではありませんが、民間向けのアークテリクス製品が高価でも高品質なことを考えれば仕方ないといえるでしょう。
とはいえ、これからの季節に備えて(可能であれば)ぜひ着てみたい高機能ウェアなのです。
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