【エアガンカスタム】ICSのM1ガーランドをサバゲで使いやすくなるようアチコチいじってみたら・・・

先日のガンレビューで紹介したICSのM1ガーランド
電動ガンとしてのクオリティはかなり高く、オイル仕上げの木製ストックや着脱式マガジン、600mm超のインナーバレルなど普通にサバゲに投入できそうな仕様になっています。

しかし、いかんせんセミオートオンリーという問題があり、一般的な電動ガンと真正面から撃ち合うと押し切られそうで・・・というわけで、セミオートの利点を活かせるようカスタマイズしてみました。
ついでに外装カスタムもできるだけ試みたので参考にどうぞ。

◎外装のカスタマイズ
まずはより扱いやすく、あるいはカッコよくするべく外装から。
実銃にはM1CやM1Dという狙撃タイプもありますが、エアガン用のスコープマウントはないので光学機器を載せることはできません。男らしくアイアンサイトで狙いましょう。
そのため、まずはチークパッドを装着。

PANTACのナイロン製バットストックポーチで、今回はカーキを選びました。
本来は右側面にジッパー式のポーチ部がありますが、この部分をフチに沿って切り取って、中にあるベルクロのみの状態にしてあります。
M1C/D用のレザー製チークパッドもありますが、パッドが厚くアイアンサイトで狙いにくくなるためオススメしません。

そして雰囲気のあるレザースリンも入れてみました。

手元にあったタナカのトレンチガン用です。
スイベルの幅より細く、そして全体的に短いのでジャストフィットではありませんが、実用上は問題ありません。ただ、未使用のまま何年も放置していたので丸くクセがついています。これはそのうち何とかしたいなぁ。
ちなみにこのタイプのスリングの正しい装着方法はこんな感じ。

前半部でおおまかな長さを決めて、後半部で微調整を行うそうです。
個人的には左手の肘に引っ掛けてナナメに突っ張る構え方が安定するのでお気に入りです。

ガンレビューの時にも紹介したワトコオイルでのストック染めも再びやってみました。

が、ところどころハゲたように色が薄くなってしまいました。
これでも24時間乾燥させたのですが、やはり最初にペーパーを掛けて、一皮むいてから染めた方がいいようです。
今後も実験的に何回かこのまま染めてみようと思います。

◎内部のカスタマイズ
セミオートオンリーのガーランドは、できるだけレスポンスを上げておきたいところ。デフォルトでFETが実装されているので、それを活かすべくイジっていきます。

まずはトリガーリーチの短縮加工

トリガーユニットは簡単に外せるので、ここで何とかしてみます。
ポイントはこの通り。

トリガーの遊びを減らすべく、0.5mmのプラ板を両面テープで貼り込みます。
ここはトリガースプリングで押さえられるので両面テープでも大丈夫。これで1mmほど遊びがツメられます。外からタップを切ってイモネジを埋め込んでもいいでしょう。
同時にメカボックスにあるトリガーバーとの連動部を(ちょっとだけ)削りました。トリガー側の受け口の部分の角をナナメに削れば、ほんのちょっと後退した状態のトリガーでもパチンとはまります。

メカボックスを見るには本体を分解しましょう。
最初にフロントサイトを外します。

ネジを緩めて左か右に抜きます。
その下に隠れているイモネジを外すと・・・

ガスブロックやハンドガードがスポンと前方に抜けます。

トリガーユニットを外していれば、そのままアッパー側と一緒にメカボックスも分離できます。

左右貫通のステンレスピンとその下にある上向きの2本のネジを外せばHOPチャンバーとバレル、チャージングハンドルが抜けます。

チャンバーはドラム式で樹脂製ながらしっかりできています。バリ取りとHOPパッキンを東京マルイ製に交換したところ、稀に発生していた2発発射が解消しました。
610mmの長大なインナーバレルは軽量なアルミ製です。

ver.7の変形タイプのオリジナルメカボックス。

配線が外を這っているので分解は非常にラクです。
内部はちゃんとしたグリスが適度に塗布されており、シムの量もほぼOKといった感じ。
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ギアやシリンダーは標準的な電動ガンと共通サイズ、タペットプレートとノズルは専用品でした。

後端がナナメに切り欠かれているのがポイント。

シリンダー容量に対してインナーバレルが長すぎるため、PDIのバキュームピストンヘッドを入れると良いかもしれません(この次メカボックスを空けたら入れる予定です)。

さて、今回はレスポンスアップを期待してモーターを交換してみます。

評判のいいLONEXのハイトルクモーター「A2」を投入。
マルイのEG1000と回転数・消費電力はほぼ同じながら、すさまじいトルクを発揮するモーターで、東京マルイのサマリウムコバルトモーターに近い特性といわれています。
しかし、ガーランドはショートタイプモーターですが、在庫の関係で写真のようにミディアムサイズを購入せざるを得ませんでした。
なので・・・

ダイヤモンドソーでゴリゴリとシャフトを切り詰めます!
切断するのに30分かかったので、素直にサンダー使えばよかった・・・。
なお、切り屑が磁力に引かれて内部に入り込むので、写真のように厳重にテーピングしてから切断しましょう。

何とか収まりました!
この段階で動作をチェックして、底部のイモネジでモーターの位置を調整しておくのがオススメです。

トリガーリーチ短縮の効果は微々たるものですが、モーター交換の効果は抜群!
スパン!スパン!と小気味いいセミオート射撃が可能になりました。
モーター交換ならメカボックスを開けなくて済むので、ガーランドオーナーはぜひ試してみて下さい。デフォルトのモーターをマルイのEG1000に替えるだけでもかなり軽く回るようになると思います。

以上でガーランドのカスタマイズは一段落です。

見た目はそれほど変わっていませんが、扱いやすさと撃ち味は大きく向上しました。
もともと命中精度はいいので、レスポンスを上げるだけでサバゲでの戦闘力はかなりアップするはず。
フルオート機能のないICSガーランドですが、これでサバゲで不自由なく使えるようになる・・・といいなぁ。

※本記事は過去記事の内容を基に校正しています

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乾 宗一郎

東京都生まれ。親の影響で幼少時よりモデルガンに親しんで育つ。装備品よりは銃器類の方に明るく、民間ARとオールドリボルバー、SFプロップガンが専門分野。ここ数年はガスブローバックのARカスタマイズにハマっている。好きな映画は『エイリアン2』、好きなモビルスーツは「トールギス」。サバゲはエアガンカスタムのフィールドテストとして嗜む程度。

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