※本記事は過去記事の内容を基に校正しています
電動ガンの内部カスタムにはいろいろありますが、中級者以上の人たちであればモーターの交換も候補の1つになるでしょう。とはいえ、よほど極端な仕様にしない限り「ハイサイクルモーター」や「ハイトルクモーター」は必要ないという意見もあります。
うむむ、実際どうなんだ・・・?
そんな中、東京マルイから発売されたのが
「サマリウム・コバルトモーター」
通称 サマコバ
次世代電動ガンのHK417に搭載されたモーターで、レアアースマグネットのサマリウムコバルトを採用。「EG1000モーターの約2倍のトルクを発生」というのが特徴で、合わせて高温にも非常に強いという特性も備えています。
しかも消費電流は予想外に少なく、ノーマルのEG1000とそう変わらないという声も。
あぁ、これは良さそうだ・・・試してみるしかない!
実勢価格1万円のモーターと聞くと尻込みしてしまいますが、逆にいえばある程度カスタマイズが完成している電動ガンでも1万円で確実にレベルアップできる・・・と考えれば決して高くはない!と思ったのですが、果たして・・・?
透明なパッケージは厳重に梱包されたもの。
パッケージを重ねても磁力でくっつかないギリギリのサイズのようです。
エンドベルはEG1000などと同じタイプ。
ブラシは従来のものと同様スプリングで固定されています。
タイプでいえばロングモーターですね。
軸受けにはベアリングではなくメタルが組み込まれているようです。
ピニオンギアを持って手で回転させると。カコンカコンを重みがあり、高いトルク特性が感じられます。
交換作業は普通のモーターと同じ。
ver.2ならグリップ底部から入れ替えができます。
では、さっそく電動ARに入っていたEG1000をサマリウム・コバルトモーターと入れ替えてみました。
サンプル電動ガンの仕様は以下の通り。
・メカボックス:東京マルイver.2
・スイッチデバイス:ASCU Gen.3
・バッテリー:7.4Vリポ 800mAh
・トリガーリーチ短縮加工済み
換装後はピニオンギアの位置調整を行い、モーターは3Vの電池で15分ほどカラ回ししてナラシを済ませた状態のものです。
サマリウム・コバルトモーター換装によるセミオートテスト (0:39)
動画では差が分かりにくいかもしれませんが、セミオート時のレスポンスはかなり向上しました! トリガーを引いた瞬間にスパン!と動作するのは非常に気持ちがよくて病みつきになりそうです。
また、この電動ガンにはASCU(電子制御トリガーユニット)を組み込んであり、セミオートで連射するとモーター(グリップ)がとても熱くなっていたのですが、換装後はこの発熱がかなり低減されました。同時に強いトルクで一気に動作するため、セミオート連射時のトリガーロックが起こりにくいかもしれません。
なお、フルオートでの発射サイクルはEG1000より1割ほど低下しましたが、体感ではほぼ同じです。トルク重視なのでレスポンスアップに適したモーターですね。
というわけで、セミオートを中心に使う人には文句なくオススメ。ノーマルのメカボックスに入れても効果は発揮できそうですが、ASCUやDTMといった電子制御トリガーを組み込んでいたり、モーターに負荷がかかる流速セッティングであれば、その恩恵を存分に味わえるでしょう。
ややユーザーを選ぶパーツではありますが、逆に「特定用途に特化した機能部品」ともいえる興味深いモーターです。
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