【連載】サバゲ復帰への道Part.2 10年間放置されていた電動ガンを使えるようにメンテしてみる


どうも、八千代市です。
4月になって暑かったり、雪が降るくらい寒い日もありました。みなさん体調管理はしっかりできていますか? 私はできていません。
どうやら前回の記事で書いた実家でカゼをもらってしまったようです。花粉症とカゼのダブルパンチは破壊力抜群ですよ。みなさん気をつけてください。

さて、前回はサバゲ復帰のために装備品を探した結果、電動ガンとベストだけ発掘できました。
未使用品で発掘された東京マルイのAK47Sですが、さすがにこのままゲームで使うのは不安。なぜなら、1回もBB弾を撃った記憶がないからです。
それじゃあ銃のメンテでもするか~といきたいところなのですが、必要な知識もなければ道具もない! 家にあるのは車用工具セットのみ。これはさすがに電動ガンのメンテには使えなさそうです。

この状況を打破すべく、さばなび編集部に問い合わせたところ、メンテの都合を付けていたきました。いやホントすいません、助かります!

数日後、さばなび編集部を訪問。すでに工具が並んでいる部屋で待機していると・・・。

「どうも~、ライターの乾です」

銃器マニアの乾氏が颯爽と登場。
メンテナンスのために、わざわざありがとうございます、助かります。

しばらく談笑した後に作業開始。
よろしくお願いします!

これが今回メンテする電動ガンであるAK47S。

乾「これホントに10年前の銃ですか? キズや金属パーツの劣化が全然ないですね」

そうです。私の雑な扱いに耐えた強固な守備力と、親から10年以上その存在を隠し続けることのできる隠密性を兼ね備えた私のタンスのおかげです。
そういわれるとキレイに保管しておいてよかったと嬉しくなりますね!(存在そのものを忘れていたとはいえない)

まずはバッテリーをつないで動作チェックから。

乾「動作音はノイズもなく問題なさそうですよ」

あぁ、一安心。買ってからバッテリーをつないだ記憶もなかったので、無事に動いてなによりです。

続けて弾速チェック。箱出し状態だったら初速はだいたい80m/sちょっとかな~と話していたら!

予想外の97m/sを測定(0.2gバイオ弾でHOPをかけない状態)。このあと何度か計測すると87~95前後というバラバラな数値に・・・。
不安定なだけでなく明らかに初速が高いです。なぜだ?タンスの効果なのか・・・?

乾「うーん、これってちょっとイジってあるのを買いませんでしたか? フルオートのサイクルも若干早いような気がします」

確かショップに並んでいた箱をそのままレジに持っていって買ったはずなんだけどなぁ。

乾「まぁバラしてみれば分かりますね。さっそく分解しましょう」
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
分解しながらAKにまつわるお話を聞いていると、

いつの間にか機関部のカバーが取れていて、

あっという間に銃の外装が全部なくなってしまいました。
作業開始からここまで数分です。慣れた人がやるとこんなに早いのか!

乾「あれ? これって・・・」

そういいながら指さしたのは・・・

あっ、モーターが純正品じゃない

乾「社外品のモーターが入ってますね。 インナーバレルは純正品なので、ショップでライトチューンされた電動ガンみたいです」

なるほど、さっきいっていた「サイクルが速い気がする」はコレが原因なのでしょう。
このままメカボックスも分解する予定だったのですが、時間の都合上、今回の分解はここまで。いや、申し訳ないです。日中からお伺いできればよかったのですが。
ただ、外から軸受けをチェックする限り、変形や磨耗は全くない状態でした。

他にも何か所チェックしましたが、未使用ということもあってほぼOKとのことですが、1か所だけ交換が必要といわれた部分がありました。
ゴム製のHOPパッキンです。

これが10年間の放置で硬くなって(劣化して)いたようで、それが初速のバラつきに現れていたらしいですが、そもそもノーマルを知らないので私はこれが硬いのかどうか分かりません。

乾「新品と交換しますね」

新品と古いパッキンの感触を比べてみると、素人の私でも分かるほど硬さの違いは歴然。パッキンに限らずゴム製品は経年劣化しますからね。

このタイミングでインナーバレルの中をパーツクリーナーで掃除して、パッキンを歪まず押し込むために薄くシリコングリスを塗っていました。

これでバレルのメンテナンスは終了。
ひょひょいと簡単そうに作業していますが、素人の私からすれば「スーパードクターK」にしか見えません(古い?)。

乾「このメンテは基本ですが、これくらいなら簡単ですよ」

特にインナーバレルの掃除はBB弾の表面のワックスがこびりつくため、ゲームから帰宅したら毎回アルコールなどでキレイにしたほうがいいそうです。
バレルを手にとって眺めていると、乾さんがメカボックス先端のノズルから工具を突っ込んでいるではありませんか!

あぁ、御乱心か?と心配になっていると、

乾「ノズルから細長い棒でピストンの先端を押すとバネの強さをチェックできます。やっぱりちょっと固いスプリングが入っているみたいですね」

なるほど、妙に初速が高かったのでスプリングも交換されているようです。

本日予定していたメンテナンスがひと通り終了し、後は組み立てるだけ。
小さなネジがたくさんあって、私にはどれをどこに付けるのか一目見ただけでは全くわかりません。
しかし、そこは手慣れた様子で小気味良くバラバラだったパーツを組み立てていきます。

もうほとんど組み上がりました。あと少し!

完成までひと息の所で乾さんの手が止まりました。聞いてみると、本体へのリコイルスプリングガイド兼ポートカバーのシャフトの取り付けに苦戦している様子。

乾「自分の電動ガンはAR系ばかりなので、東京マルイのAKをバラしたり組むのは初めてなんですよ。いやー、すんなりできるかと思ったんですけどねー」

えっ?初めてだったんですか! その割には細かい場所の部品とかを知っているかのようなスムーズさでしたけれど・・・。

乾「今まで海外製のAKは何度かイジったことがありますが、同じ電動ガンのAKならばメーカーが違っても作りはあまり変わらないです」

メーカーによって変わっている部分はもちろんあるが、基本的な構造は同じなのか(コピー的な意味で)。だとすれば、このAKを分解組み立てできれば海外製のAKにも手を出しやすくなる?
海外製の電動ガンは質感や素材などがリアルなものが多くて魅力的ですが、クオリティ面で不安という印象があります(実際にそうらしい)。

今まで同時に取り付けようとしていた部分をそれぞれ独立させて組み立てると、先程までの苦戦がウソのようにすんなりと取り付けに成功!

無事にメンテナンスが終了(私は見てただけ)。

乾「本当はメカボックスを開けて内部のグリスを全部新しいものにしたかったですね」

とのことですが、約10年の時を経て私のAK47はとりあえず稼動状態になりました。
ゲームの参加が楽しみです!

うーん、銃から「俺を早く使ってくれ!」といっているのが伝わってきますよ。
最後にメンテナンス終了の確認として弾速を測ってみたところ・・・。

さっきがさっきだったので計測を複数回行いましたが、HOPなしでも92~93m/sでビシッと安定。これで安心してゲームで使えます!

今回使った工具はこれだけ。

これだったら私でも何とかなりそうです。戻ったら揃えよう。

今回のメンテナンスはこれにて終了。
あとは細かい装備やアイテムを揃えれば、それなりのスタイルでサバゲに復帰できそうです。とりあえず、手持ちのAKが使えるようになってよかった!

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八千代市 徹

株式市場からスポーツ、更にはゆるキャラなどのサブカル系まで何でもござれのオールマイティーなアラサー。幼少時に観た「戦国自衛隊」で戦争映画やミリタリー関連にハマる。人生のサバイバル歴は30年を突破しているが、サバゲーに関してはゲーム中の骨折が影響して10年以上遠ざかっている。今回記事を寄稿したことでサバゲ熱が再燃し、復帰を密かに目論んでいる。

投稿者記事

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