【SHOT Show®2015】会場で気になったスナイパーライフルのまとめ【さばなびライターセレクション】

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アメリカで「ライフル」といえばARを意味しますが、ハンティングを中心に民間市場で大きなシェアを占めているのがボルトアクションライフル。
一昔前は「マウザーアクション」と呼ばれており、1発1発ガチャガチャと手動でボルトを動かして装填と排莢を行うシステムです。速射性は劣りますが精度の高い射撃が可能で、軍や警察の狙撃用としても多用されています。

今回は会場内で展示されていたボルトアクションライフルやセミオートライフルといった高精度なライフルをピックアップしてみました。
現代でも日々進化している長距離射撃専用ライフルの最新モードをご覧下さい。

Remington M700シリーズ
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ボルトアクションライフルの定番中の定番がM700。口径やストック素材、表面仕上げなどで数多くのバリエーションがあります。
かつては木製ストックが標準装備でしたが、最近では写真のような樹脂製のストックが多いようです。

Remington Defence XM2010OLYMPUS DIGITAL CAMERA
上記のM700にモジュラー構造のストックをセットしたXM2010は、現在米軍がテスト中といわれています。バレルと機関部はM700そのものですが、口径は300WMにスケールアップ。現代的なストックによって状況を選ばず効果的に運用できるようになっています。

Remington Defence MSR
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XM2010とほとんど同じ仕様のMSR(Modular Sniper Rifle)
上段のブラックモデルは7.62×51NATO弾、下段のDEカラーモデルは338Lapua用です。

RACS(Remington Accessory Chassis System)
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従来のM700用の交換ストックシステム。
T7075素材を用いて重さは約2.77kgと超軽量に仕上がっています。手に取るとビックリするくらいの軽さでした。

MAGPUL HUNTER700
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今回MAGPULが発表したM700用のポリマーストックがこれ。
とにかく軽量でショートバレルのM700を乗せたサンプルはバランス的にもしっくりきました。
259.95USドルで間もなく発売予定。これはヒットしそうです。
VSR用とかどこか出してくれないかなぁ・・・。

ACURACY INTERNATIONAL
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L96シリーズを筆頭としたスナイパーライフルの名門、アキュラシー・インターナショナルの新作ストックがお披露目。
上段は50口径ボルトアクションの「AX50」、下段の「AT Rifle System」は308win仕様の新作。ポリマー素材で軽さと高剛性を両立させています。

こちらはアルミ合金製の「AX Rifle System
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対応弾薬は308win、300winMag、338Lapuaの3種類。
ハンドガードにはKey-Modホールを装備しています。

Larue SIETE INTERCEPTAR
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ラルーが発表したボルトアクションライフルは、上記アキュラシー・インターナショナルのAXシャシーを採用したもの。口径は300winMagで、22インチというやや短めのバレルと組み合わせて、軽量さと取り回しの良さを意識しています。

BARRETT MRAD
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バレットのボルトアクションライフルが「MRAD」。
アルミ合金のシャシーを採用し、ストックの折りたたみ機能やアクセサリーレイルといった現代的な要素を漏らさず、しかも高精度で搭載。口径は308win、300winMag、338Lapuaの3種類。写真は338Lapua仕様の20インチバレルです。

SAKO TRG M10
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現在はBeretta傘下のフィンランドのサコーは、大口径ハンティングライフルで有名なメーカー。「TRG M10」は同社を代表するタクティカルライフルで口径は308win、300winMag、338Lapua。最大のポイントはとにかく軽量なことで、338Lapua仕様の27インチバレルでも6.5kgしかありません。
ただ、構えてみるとわかりますが、6.5kgのうちバレルの重さが5kgくらいという超フロントヘビーなライフルでした。ハナから立射時のバランスを捨てており、「撃つ時はバイポッド使ってね」ということのようです。

BARRETT M107A1
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現代において代表的な大口径ライフルといえばこのバレット。M107はM82を改良したモデルです。
長さ145cm、重さ13kg、バレル長29インチというどこをとっても規格外の50口径アンチマテリアルライフルで動作はセミオート。コッキングハンドルは筆者が全力で何とか引けるくらいの重さでした。

FNH BALLISTA
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FNH-USAが展開するタクティカルライフルが「BALLISTA」。対応弾薬は308win、300winMag、338Lapuaの3種類という基本的なもので、アルミ製のフォールディングストックやオプションレイル対応ハンドガード、ボックスマガジン、バレル交換による弾薬変更といった現代のスナイパーライフルに求められる要素を「全部盛り」で搭載しています。

STEYR HS50-M1
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「HS50-M1」はシュタイヤーの50口径ブルパップボルトアクションライフル。
33インチバレルを搭載しつつも全長を833mmに収めているのはブルパップレイアウトならではです。といっても、重さは約13kgあるため、気軽に運用できるというわけではなさそうです。

BUSHMASTER BA50
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ブッシュマスター製の50口径ボルトアクションライフル。長さ148cm、重さは13.6kg。会場にあったサンプルにはAAC製の巨大なサプレッサーが装着されており、全長はほぼ2mというものでした。
特徴としてはボルトハンドルが左手操作なので、右利きの人間なら構えたまま次弾を装填可能。コッキングも軽く速射性は高そうです。

最近では50口径ライフルも各社から市販されており、それなりに市民権を得ているようです(州によっては所持不可の場合もあります)。そして338Lapuaがかなり普及しているとも感じました。巨大な獲物や遠距離からの狩猟では非常に有効だそうです。
やはり「狙って当てる」というのは人間の根源的な欲求なのでしょうか。

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乾 宗一郎

東京都生まれ。親の影響で幼少時よりモデルガンに親しんで育つ。装備品よりは銃器類の方に明るく、民間ARとオールドリボルバー、SFプロップガンが専門分野。ここ数年はガスブローバックのARカスタマイズにハマっている。好きな映画は『エイリアン2』、好きなモビルスーツは「トールギス」。サバゲはエアガンカスタムのフィールドテストとして嗜む程度。

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