【エアガンレビュー】ちょっと変わったAKシリーズの末弟! 「LCT PP-19 BIZON」レビュー!

毎度好評のエアガンレビュー、今回は(たぶん)さばなび初のAKシリーズです!
全世界のAK好きな方、お待たせしました。しかもAKといえばここ!のLCT製品。
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LCT AIRSOFTのオフィシャルページ

そして紹介するのはちょっと変化球なAK、「PP-19 BIZON」です。
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マガジンがヘンテコですが、これもれっきとしたAKファミリーの1つ(izmashのカタログではAKシリーズと同じ「MILITARY WEAPON」の項目に載ってます)。
設計はビクトル・カラシニコフ(あのカラシニコフさんの息子)やアレクセイ・ドラグノフ(あのドラグノフさんの息子)らによるそうです。ある意味サラブレッドな2世ガンですね。
そのマガジンはスパイラルマガジンとよばれ、キャリコのように螺旋状になっていて標準モデルで9×18mmのマカロフ弾を64発装填できるとか。スペアマグの携帯性など微塵も考えない男らしい銃です。

分類上は短機関銃になるそうですが、文献によってはPDWの一種としている場合もありますね。いかにも特殊部隊っぽいスペックやルックスで、密かに人気があるみたいです。

というわけで、リアルさには定評のあるLCTがリリースしたBIZON。
そのデキはいかに?

●外観
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全長は740mmとほぼクリンコフサイズ。取り回しはバツグンです。
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各所はLCTのAKシリーズらしくスチール製、しかも表面は塗装ではなくちゃんと「染め」になってます。そう、重さだけでなくリアルさもちょっとしたものです。
ちなみに実銃の写真はこんな感じ。
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細部が多少違いますが、いくつかバリエーションがあるらしいので、けっこうなんでもアリっぽいです。ただ、表面の仕上げは確実にLCTの方がよく見えます。

マガジンを取っ払うと妙に細くて頼りない印象があるかも?
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ただ、オールスチールなので手に持った時の剛性感はハンパないです。もちろんサイズに似合わぬ重量感もありますよ。


LCT PP-19 BIZONのスペック
全長:490/740mm
重さ:2.9kg(バッテリー含まず)
アウターバレル:220mm
インナーバレル:280mm
装弾数:160発(スプリングマガジン)
バッテリー:機関部に収納(スティックバッテリー)
価格:365USドル(香港での現地価格)

●各部紹介
ハンドガード
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BIZONならではの細身のハンドガード。ここは樹脂ではなくスチール製。
冬場は冷たそう・・・と思いましたが、マガジンを掴んで撃つ銃なのであんまり関係ないのかもしれません。
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上から見ると極細です。
このAKらしからぬスリムさがBIZONの特徴ですね。

上部のフックを回転させて・・・
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斜め前の上に引っ張ればハンドガードが外せますが、バレルに擦り傷が入ります。
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ガスピストンはなく、きれいサッパリとバレルだけですね。
ちなみにアウターバレルはスチール製でした。

ハイダー
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アウターバレルを飛び出して、専用のスチールハイダーの根元とツライチのポジションまでインナーバレルが伸びています。
ちょっと金色が目立つので塗るか染めるかしておきたいですね。

レシーバー
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ここだけ見るとまるっきりAKです。
セレクターポジションも上からSAFE~フルオート~セミオートとAKと同じ。数回動かすと痕がつくのも同様です。
各所に打ち込まれたリベットはモールドじゃなくて本物なのですごく雰囲気いいです。
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こちら側にはスコープマウントがあります。
近接戦闘に特化したBIZONには光学機器を乗せるイメージがあまり沸かないのですが、小型のダットサイトなどを装着しても似合うかもしれません。

よーく見ると使用弾薬の刻印があります。
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9×18mmのマカロフ弾は9×19mmの9mmパラとは互換性ありません。いかにも旧東側だなぁと思ったら、現在は輸出用として9×19mmや380ACP用のバリエーションもあるのだとか。
セレクターの表記はロシア製AKでおなじみのものですね。

リブのないレシーバーカバーを外すとバッテリースペース。
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スティック状のリポやAKバッテリーが収まります。

ストック
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クリンコフと同じフォールディングタイプですが、今回のサンプルは折りたたみがすごく固く、ちょっと気を抜いたら指を挟んで大惨事になりました。ヒンジの部分に注油してもあまり変化がなかったので、購入した人は要注意です。
逆にいえば、しばらく使い込んでもユルユルになることはなさそうな気がします。
ただ、マガジン装着時はロック位置までたためません。

マガジン
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BIZONの最大の特徴ともいえるスパイラルマガジン。
多弾数ではなくスプリング給弾方式で装弾数は160発。最後の方はかなりスプリングが硬いので、ローダーで押し込むのはちょっと力がいります。

・・・すごく・・・大きいです・・・。
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ガス缶と同じくらいの太さでもっと長いです。
マガジンポーチじゃなく、PRC用とかのラジオポーチにちょうど収まりそうなサイズ感ですね。

そんなスパイラルマガジンの装着もちょっと特殊。
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まず下からフロントサイト下部のピンに引っかけます。

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そして後部を持ち上げてロック。
今回の個体はマガジンキャッチレバーが硬めで、なおかつマガジンをナナメに押し込まないとカチッとロックしてくれませんでした。マガジン側というより、キャッチかチャンバー側の問題っぽいです。

●分解調整
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かなり独特なBIZONですが、分解方法は一般的なAKと(ほぼ)同じです。
ただ、フォールディングストックのキャッチピンは、飛び出た側からトンカチでどついて抜きましょう。大きめのトンカチがないと難儀するので要注意です。

で、LCTの刻印入りのメカボックスとご対面!
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かなり硬い材質で歪みはほぼナシ。俗にいうver.3です。
で、肝心の中身は・・・

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全体に硬めのグリス(マルイの赤チューブのグリスとそっくり)が多めに塗られていました。できるだけ除去して、適切なグリスを再塗布しておきましょう。特にピストンやシリンダー周りは柔らかいシリコングリスを薄く塗り直した方がいいですね。
ちなみに、ベアリングはきっちり固定されており、ギアのシムも(ほぼ)問題ない状態でした。
結局、今回のサンプルで調整したのは以下のところ。

・デフォルトの硬いグリスを除去して再グリスアップ
・シムの微調整(デフォルトでだいたいOK)
・スプリングをライラクスのM90に交換

これだけで調子よく撃てるようになりました。
調整後の初速は89~91m/sでピタッと安定。フルオートのサイクルは13発/秒と遅めですが、これはモーターを国産品に交換すればアップするでしょう。
さすがLCT、メカボックスも完成度が高く、微調整で問題なく使えます。
なお、今回はチャンバー周りはノーマルのままです。

●実射確認
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毎度おなじみ、屋内での集弾性のチェックです。
見ての通り普通に問題ない集弾ですね。
BIZONはF/Rサイトの間隔が短く、じっくり狙って撃つのには向いていませんが、そもそもそうやって使う銃じゃありません。近距離でパスパスっと素早く撃ち込むには十分以上の命中精度だと思います。

●カスタマイズ
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好評のプチカスタマイズコーナーですが・・・今回はショボくてスイマセン。
筆者はAR専門なので、AK本体やAK用のパーツをまったく持っていないのです。もしあればサイドマウントでT1ダットあたりを乗せたかったなぁ。
写真はハイダーだけ交換して、KACタイプのサプレッサーをつけてみました。でもこの長さはなかなかバランスいいと思います。いかがでしょうか?

●まとめ
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というわけで、LCTのBIZONでした。
先述の通りオールスチール製なのでかなり重量感があり、仕上げは異様にリアルっぽいです。独特のスパイラルマガジンは好みが分かれるところですが、予備マグの携帯さえクリアできれば、サバゲでも問題なく使えるでしょう。
スプリングマガジンで160連というファイアパワーはかなりのものです。

クリンコフサイズという大きさも絶妙ですね。
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ストックをたためばマルイのM870ブリーチャーとほぼ同じ長さです。

なお、LCTではこのBIZONは限定品という扱いらしいので、欲しいと思った人は早めのゲットをオススメします。もちろんマガジンもご一緒に。
ちなみにパッケージの隅っこに「SILVERBACK AIRSOFT」のロゴが入っていたので、先発のSILVERBACK製とモノは同じようです。

LCT製品は決して安くはありませんが、そのデキはかなりのもので、今までAKに興味がなかった人にもオススメ。筆者も初のAK電動ガンとして、このBIZONを買っちゃおうと思っています。

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乾 宗一郎

東京都生まれ。親の影響で幼少時よりモデルガンに親しんで育つ。装備品よりは銃器類の方に明るく、民間ARとオールドリボルバー、SFプロップガンが専門分野。ここ数年はガスブローバックのARカスタマイズにハマっている。好きな映画は『エイリアン2』、好きなモビルスーツは「トールギス」。サバゲはエアガンカスタムのフィールドテストとして嗜む程度。

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