【装備ガイド】コンピュータミシンを使った自作刺繍パッチにチャレンジしてみた!【マジ刺繍】

サバゲ装備でBDUは買った、アーマーも揃えた!とくれば、次に欲しくなるのはパッチでしょうか。ベルクロで貼り付けるだけで、手軽にオリジナリティを演出できる便利な小物です。

アーマーやBDUの袖には専用のベルクロスペースがありますので、こうやってペタペタと好き勝手に貼れます。

とはいえ、刺繍パッチは意外とお安くはありません。まぁ、手間がかかる刺繍ですから仕方ない面もあります。
さばなびでも以前に「【装備ガイド】信じられないほど不器用でもできる! 簡易的なおもしろパッチの自作にチャレンジ!」という紙製の簡易パッチの作り方を紹介しました。

というわけで再び自作パッチの作り方の紹介ですが、今回はミシンを使用した刺繍パッチ。要するに本格的なものです!

ただ、使用するコンピュータミシンは10万円弱。「さぁ、今すぐやってみようぜ!」とは言いにくい面もありますが、もし周囲にこのタイプのミシンを持っている人がいたら、ぜひ借りてでもチャレンジしてみて下さい。
また、「オレはオリジナルパッチの製作に邁進するぜ!」というアツい人は、ミシンを買ってでも挑戦してみましょうw

ではまず使用するミシンの紹介から。

ブラザーの「Innovis CR1000」というモデル。
数年前の機種ですが市場在庫があれば5~8万円くらいが相場価格のようです。ただ、これじゃなくても、刺繍機能が充実した機種であれば問題なく使えます。

ソフトは専用ソフトの「刺しゅうPRO8」を使用。ブラザーはソフトが充実しているのがウリらしいです。なお、現行機種に対しては刺しゅうPRO NEXTラインナップされています。

実勢価格は5万円くらいです。

さて。
このソフト上でドロー系ソフトのようにデザインを起こします。

基本的にPNGの画像でデータを作成しますが、文字などは用意されているフォントを使うとキレイに早く縫い上がります。もちろん、イラストや写真などもPNG形式であれば取り込めますよ。
また、使用する糸の色別にレイヤー化しておく必要がありますが、あまり多色で何回も縫うと、それだけズレる可能性が出てきます。できるだけ少ない色数に収めるよう意識しましょう。

データができたらミシンの準備です。
まずはベースとなる「生地」の処理から。
適当な生地(ナイロン・ポリエステル製がよい)と「接着芯」を用意します。

生地はホームセンターや生地屋で買うとおどろくほど安いです。表面全体を刺繍してしまいますが、黒が透けにくくてオススメです。

接着芯はアイロンで貼り付ける裏面の補強のようなものです。

これは100均でも買えます。ただし必ず「片面接着タイプ」を!

で、これをアイロンで生地の裏に貼ります。

温度設定は接着芯の説明書の通りに。ポリエステル系の素材なので、必ず当て布をしましょう。

生地の準備ができたら樹脂製の刺繍ワクに生地をセット。

できるだけピンと張ってシワが寄らないようにします(←重要!)。

刺繍データは専用カードに保存してミシンに読み込ませます。

もちろん糸も必要です。

特に下糸を大量に使うので、白は余裕を持って揃えておきましょう。

読み込ませたデータを呼び出してセットして・・・

スタートボタンで刺繍を開始!

針の位置は動かず、刺繍ワクを動かして縫っていきます。まずはベースとなる白い地を作業しましたが、100×35mmを縫うのに約30分かかりました。

次に黒でワクと文字を刺繍します。

糸を取り替えて再びスタートボタンで動作開始。
もし途中で糸がなくなってもその場でストップするので、糸をセットすれば再開が可能です。

待つことしばし。

で き ま し た ー !
なんかスク水っぽいのは気のせいです。
今回は余白が多いですが、可能なら同じデータでいくつか刺繍しておくのがオススメ。一番デキのいいものを選べるからです。

では切り出しましょう。

ポリエステル系の生地なので、ホットナイフ(ハンダゴテの先がカッターになっている工具)を使います。切りながら溶かして目止めができるのでほつれません。
また、今回のようにワクがあるとラクに切り出せます。

表面でつながった刺繍糸は糸切りバサミでていねいにカットします。

場所によってはリッパーもあるといいでしょう。

では最後の仕上げ。

裏面にベルクロテープ(オス面)を貼り、はみ出しをハサミでカットします。ベルクロテープはホームセンターだと1m200円くらいで購入できますよ。
粘着が強くて難儀しますが、ハサミに薄くシリコンオイルを塗っておくとくっつきにくくなります。

は  い  、  完  成  で  す  !

アップで見ると粗く見えますが、離れてしまえばちょっとした完成度です。結局、この刺繍にかかった時間はトータルで約45分。まぁ、全面をくまなく縫うので時間はかかります。実際に刺繍に入るとやることなくてヒマなのですが、糸がなくなったりした時のために、動作中はすぐ手が届く位置にいた方がいいですよ。

試しにプレキャリに貼ってみました。

うん、悪くないんじゃないでしょうか。単なる文字だけなのでスタイルを選ばず使えますね。もちろん、イラストを使った「萌えパッチ」なども簡単にできます(著作権には注意して下さい)。

機材とソフトで初期投資はかなり必要ですが、仲間内でお金を出し合って購入というのもいいと思います。それで他にはないオリジナルのチームパッチとか!
考えただけで胸が熱くなりますね。

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乾 宗一郎

東京都生まれ。親の影響で幼少時よりモデルガンに親しんで育つ。装備品よりは銃器類の方に明るく、民間ARとオールドリボルバー、SFプロップガンが専門分野。ここ数年はガスブローバックのARカスタマイズにハマっている。好きな映画は『エイリアン2』、好きなモビルスーツは「トールギス」。サバゲはエアガンカスタムのフィールドテストとして嗜む程度。

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