本日、2014年10月26日に航空自衛隊百里基地で開催された「防衛省・自衛隊60周年記念航空観閲式」。航空自衛隊の主要な航空機が一堂に会する、自衛隊関連行事の中でも屈指のビッグイベントです。
前回の記事では、事前公開の様子を元に「航空観閲式」がどんなイベントなのかということをご紹介しましたが、今回、クローズアップするのは航空自衛隊のアクロバット飛行チーム『ブルーインパルス』です!
ブルーインパルスに関しては、以前に「さばなび」でも綾部綾さんが丁寧な取材で紹介してくれていますが、今回は最新の画像と動画を元にご紹介していきますよ!
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まず、「ブルーインパルス」って何っ?と思う人もいるかと思いますが、航空自衛隊の航空祭や国民的大イベントで、アクロバット飛行を披露するチームです。正式には、「第4航空団第11飛行隊」という部隊名が付いています。宮城県の松島基地の所属で、東日本大震災の際には基地が津波に襲われ、滑走路は使用不能になり、基地の航空機のすべてが流されるという壊滅的な被害を被りました。
しかし、ブルーインパルスは九州・福岡の芦屋基地のイベントの参加のため基地にいなかったことで、松島基地で唯一無傷で残った航空機となったのです。
いわば、東北、ひいては日本の希望と復興の証ともいえます。
「ブルーインパルス」で使われている機体は、「T-4」。
初代が「F-86」、2代目が「T-2」、そして現在使われている「T-4」が3代目となります。
2人載りで、全幅約9.9m/全長約13.0m/全高4.6m/自重約3.7t(全備重量5,640kg)。
エンジンは、ターボファン・エンジン(F3-IHI-30)を2基(推力・約1,670kg/1基)。
最大速度はマッハ0.9(約1,040km/h)、実用上限限度が約15,000m、最大航続距離が700nm(1,300km)。
※ニュースソース:航空自衛隊ブルーインパルスWebサイト
そして、ブルーインパルスは6機編成で、機体ごとに役割やポジションが決まっています。
1番機が編隊長機
2番機が左翼機
3番機が右翼機
4号機が後尾機
5番機が第1単独機
6番機が第2単独機
単独機は、ソロでのアクロバットをする役割を担っています。
垂直尾翼に何番機か分かるようになっています。
そんなワケでまずは動いているブルーインパルスを見てもらいましょう!
2014・航空観閲式【事前公開】ブルーインパルス アクロバット飛行ダイジェスト
[youtube]http://youtu.be/yjxOrPehLa0[/youtube]
5番機と6番機による離陸。このあと各ワザ(課目)に入っていきます。
写真で見るとまるで垂直に上昇しているかのようですね。
文字通り、大空を自由自在に飛びまわります。
一糸乱れぬ編隊飛行もシビれます。
そんな統制がとれた状態か・ら・の!
かっこよすぎる!
機体が横向きだろうと、下向きだろうと当たり前のように飛んでいきます。
急降下、急上昇だってなんてことなさそうにやってのけます。
何気なくみえる写真ですが、ドルフィンライダー(ブルーインパルスのパイロットのこと)にはものスゴいGがかかっているんです。
Gに耐えながら、正確無比なフライトができるんですから、いかにすごいかが分かると思います。
ちなみにこれだけすごい「ブルーインパルス」のフライトは、この航空観閲式だけしか見られないワケではありませんよ!
今年中にまだまだ見られるチャンスがあります!
下にまとめたのが今年度中にブルーインパルスの展示飛行が予定されているイベントです。
11月 3日(月) | 埼玉県 入間基地 | 入間航空祭 |
11月16日(日) | 福岡県 芦屋基地 | 芦屋基地航空祭 |
11月30日(日) | 福岡県 築城基地 | 築城基地航空祭 |
12月 7日(日) | 宮崎県 新田原基地 | 新田原基地航空祭 |
12月14日(日) | 沖縄県 那覇基地 | 那覇基地エアーフェスタ2014 |
3月26日(木) | 兵庫県 姫路市 | 姫路城大天守保存修理事業完成記念式典 (姫路市ホームページ) |
※ニュースソース:航空自衛隊公式Webサイト
撮影:永野まさる
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