【エアガンレビュー】Amoebaシリーズの最新作は変わりダネのAR!「AM-013(ハニーバジャー)」はかなりイイよ!

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毎度好評いただいているガンレビュー、今回はAmoeba Airsoft(ARES)AM-013(HoneyBadger:ハニーバジャー)を紹介します。

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そもそもこのHoneyBadgerは実在の銃。奇抜なカタチですが架空銃ではありません(かなりアレンジされていますが)。
本来はAAC(Advanced Armament Corporationが開発したARベースのPDW。使用弾薬は7.62mm×35の300ブラックアウト(300 AAC BLK)で、超重量の亜音速弾(240gr)とハンドガード内の半分以上を占めるサプレッサーの組み合わせで、消音性能とパンチ力に優れた近接戦闘用として開発されたものです。

フルオートを撃ちまくるインチキ謎のロシア人ことFPS Russiaにも動画がありました。

The AAC Honey Badger!
[youtube]http://youtu.be/zn3KCSm3ui4[/youtube]
消音性能ほんとにすごい! バッファースプリングの「ビョーン」という音が聞こえますよ。

さてさて。
そんなHoneyBadgerをモチーフにした「AM-013」はどんなデキなんでしょうか。
気になっている人も多いと思いますのでじっくり紹介していきましょう。

●外観
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サプレッサーが半分以上メリ込んだハンドガードやリトラクタブルストックといった独特のスタイルをよく再現しています。
細部はことごとくオリジナルアレンジが入っていますが、ぱっと見は誰が見ても「あぁ、あのHoneyBadgerだね!」というレベルに仕上がっていると思います。

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Amoebaシリーズはお手頃価格でビギナー向けのためか上下レシーバーは樹脂製。とはいっても表面は梨地なので安っぽくテカテカしていません。しかも想像以上にガッチリとしています。
全体的にいいデキだと思いました。

 

●AM-013 Honey Badgerのスペック
全長:627~735mm
重さ:2.4kg(バッテリー含まず)
アウターバレル:110mm+185mm(サプレッサー)
インナーバレル:300mm
装弾数:300発(多弾数マガジン)
バッテリー:ストック内に収納(ミニバッテリーサイズ)
購入時の初速:85m/s(G&G 0.2gバイオ弾)
価格:30,000円前後(国内価格)

●フロント
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ハンドガード自体は280mm(約11インチ)。アルミ製で各部のネジ穴に付属のオプションレイルを好き勝手に付けられます。
ハンドガードの外径は約48mmでTROYのTRXやAlphaハンドガードと同じくらいの太さでした。
アウターバレルはハミ出たサプレッサーを含めて11.5~12インチといったところです。

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直径40mmのサプレッサーがピッタリはまっています。ちなみにインナーバレルは先端まで来てるので消音効果は一切ありません。
ハンドガード先端の上下に見えるのはハンドストップで、オプションレイルと同じ穴を使って固定するもの。
TROYタイプのフォールディングサイトはロックがなく調整もできない樹脂製のものです。

付属のオプションレイルとハンドストップ
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固定用のネジは互換に見えますが、ハンドストップ用のネジはレイル用よりほんのちょっと短いので間違えないようにしましょう。

●レシーバー
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実銃はノーマルのARロワーに伸縮ストック対応のオリジナルアッパーという組み合わせですが、AM-013ではロワーにもオリジナルの要素が満載。なんとなくビレットロワーっぽいディティールになっています。
そしてこの刻印が・・・
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マークはともかく、「5.56MM NATO」じゃなくて「.300 AAC BLACKOUT」ならもっとよかったのに・・。
まぁ、真っ白なプリントよりマシなので、なるべく気にしないようにしましょう。模型製作のスキルがある人ならパテで埋めてまっ平らにしちゃってもいいと思います。

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反対側も同様の仕上がり。かろうじて残っているデフレクターがほほえましいです。
なお、一般的には残念要素となる樹脂フレームですが、アッパー単体ではよくしなります。しかし、ロワーに装着するとギシギシ感はありません。もっとも力がかかる首の部分は、金属製のバレルナットを樹脂製のアッパーが挟み込むような構造になっていますよ。これはすごい。
また、大型のマガジンキャッチは操作性に優れていて◎。HOP調整はチャージングハンドルに連動するダミーボルトカバーから行います。

●グリップ
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これもオリジナルですが実に握りやすい! 前後幅を抑えた円柱に近い形状+深いすべり止めが独特のフィーリングです。
また、Amoebaシリーズは電子制御トリガーが入っているのでトリガーストロークが短め。セミオートでパスパスと連射が楽しめ、トリガー基部をプラ板でかさ上げすればもっとツメられます(やりすぎるとセフティがかからなくなるので注意!)。人によってはこのトリガーリーチが最大の利点と考えるかもしれません。

●上部レイル
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レイル部は金属製なので光学機器をがっちりとマウント可能。プラスネジがアレな感じですがここも見なかったことにしました(光学機器を乗せれば隠れます)。
リアサイトはフロントと同じく樹脂製の無可動品(折りたたみのみ可能)です。

●ストック
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AM-013最大の特徴ともいえるのがこのストック。
左右のボタンを押すと、MP5のようにスプリングに押されてちょっとだけ伸び、そこから手で引いて展張します。
ただし固定ラッチは2ヶ所だけ。「伸ばす」か「縮める」かの二択になります。
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伸ばした長さは6ポジストックの2個めの穴の位置と同じ長さです。
ちなみにバッテリーは樹脂製のストック基部、つまりここ↓に入ります。
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奥行きは浅いけど幅広なのでミニバッテリーサイズならギリギリ、PEQ用のリポがベストマッチです。後方配線のバッファーチューブ内蔵式でそこそこのサイスのバッテリーが使えるのはありがたいですね。
なお、専用コントロールユニットをこの端子につなげば、フルオートと3バーストを切り替えられたりします。

●マガジン
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300連の多弾数マガジンが付属。折りたたみ式のマグプレート付きです。

●簡易分解+調整
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フロント側のピンを抜くと上下レシーバーが分割可能。レッドアルマイトのシリンダーがまぶしいです。
インナーバレルは310mmでアルミ製。今回はそのままですが、継ぎ目が見えたり先端が垂直じゃなかったので社外バレルに変えておきたいところです。一方、HOPチャンバーは樹脂製ながらドラム式。HOPパッキンをマルイの純正品に交換するだけで十分使えるでしょう。
なお、先端が丸いHOPアームがパッキンを直押しするタイプなのでクッションゴムはありません。

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メカボックスは配線とトリガーまわりが独特ですが、ギアやピストンなどは一般的なver.2互換。ただしセクターギアに仕込まれたマグネットを検知するセンサー式なのでカットオフレバーはありません。
メカボックスは特に問題なく、清掃と再グリスアップ、シムを微調整して組み上げました。内部は白いシリコングリス(?)がやや多めに塗られており、ピストンは全メタル歯のしっかりしたものが入っています。
今回はスプリングだけKMの0.8Jスプリングに交換しましたが、ストック基部を取り外すだけで外からスプリング交換できるのがすごく便利です。
とりあえずこの調整で初速は82m/s(G&G0.2gバイオ弾+適正HOP)に落ち着きました。余裕があればモーターもマルイのEG1000に交換しておくといいでしょう。

他にも100mmほどのショートインナーバレル+サプレッサーに消音材を詰めて実銃同様のサイレントカスタムもできますね。ただし、インナーバレルはサプレッサー先端付近で保持されているので、短いインナーはアウターバレルでブレどめを追加する必要があります。
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約11インチと長くもなく短くもない絶妙なバレルサイズなのと、基本的にイジる手法が確立されているver.2メカボということで、ウデと知識があればいかようにも調整できます。

●実射確認
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いつものように屋内射撃ですが、決して悪くない結果です。中心部の黒円は直径40mmで微妙に散っていますが、ちょっとした社外バレルを入れれば(おそらく)改善できると思われます。
本体の剛性も悪くないので300mmのインナーバレルなりの集弾性が期待できるのではないでしょうか。
ただ、プラ製のHOPアームの先端を削って、クッションゴムだけは入れたほうがいいでしょう。25m以降でのまとまり具合がだいぶ良くなると思います。

●カスタマイズ
編集部に転がっている余り物のパーツでデコるだけなのに、なぜか好評のカスタマイズコーナーですw
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今回はよりPDWっぽく小型のライトとダットサイトを乗せてみました。フォアグリップはナシで前後サイトはVFCのナイツタイプ。
ハンドガードがシンプルなので、あまりゴテゴテさせない方がそれっぽくなりますね。
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T1タイプのダットサイトも似合います。
個人的にはこんな状態でアッパーだけDEのスプレーで汚く塗るとカッコいいんじゃないかと妄想してますがどうでしょうか。
なお、写真のEMAG(PTS製120連)は装着がかなりキツかったので、使用したい人は要注意です。

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ストックを伸ばせば10.5~11インチのARなので、取り回しよく扱いやすいでしょう。
そして何より樹脂レシーバーの軽さと徹底的にサバゲに特化した仕様も魅力的・・・と書くと初心者向けの電動ガンに感じるかもしれませんが、実はそこそこの経験者が使ってもかなり満足できるはず。根本的に扱いやすいパーツ構成と電子制御トリガーだからでしょうか。
もちろん、貸し出し用やスペアとして運用するのもいいですね。かさばらず軽いので「もう1丁持っていこうかな」という時にも最適です。

「樹脂フレームだし架空刻印だから」と毛嫌いせず、機会があればぜひ手に取ってみて、あるいは試射してみて下さい。きっと「あれ、これイイんじゃないか?」と思いますよ。筆者はこれで買ってしまいました。
また、個性的なARが欲しい!という人にもオススメ。
ぜひいかがでしょうか。

PS:ものすごくどうでもいいことですが、Amoebaは皆さん「あもえば」っていいますよね。でもアメリカだと「あみーばー」って発音するみたいです。まぁ、「タミヤ(Tamiya)」を「タマイヤ」、「イケア(IKEA)」を「アイケア」って読んじゃう人たちですから細かいことは気にしないのかもしれません。

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乾 宗一郎

東京都生まれ。親の影響で幼少時よりモデルガンに親しんで育つ。装備品よりは銃器類の方に明るく、民間ARとオールドリボルバー、SFプロップガンが専門分野。ここ数年はガスブローバックのARカスタマイズにハマっている。好きな映画は『エイリアン2』、好きなモビルスーツは「トールギス」。サバゲはエアガンカスタムのフィールドテストとして嗜む程度。

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