フィールドで見かける電動ガンはAR系が圧倒的に多い昨今ですが、数は少なくてもかなりの存在感を発揮しているのがMASADA。
元々はあのmagpulが設計したポリマー製のマルチキャリバー対応モジュールガンです。現在は民生用をブッシュマスターが、LE用をレミントンディフェンスが製造しています。
電動ガンではかなり早い段階でA&Kが発売し、その後Magpul PTSが正規ライセンス品をリリース。取材した実銃が違うので、細部がやや異なっています。
そこで今回はこの2社のMASADAを比較してみました。
以前にリポートしたPTS製は現在絶版で市場在庫も少なくなっていますが、「どっちがいいかな」と迷ってる人は参考にどうぞ。
外観
PTSは10インチのCQBバージョン(ハイダーだけ社外製)、A&K製は14インチのノーマルバレル。写真はトリガー位置で揃えたものですが、ハンドガードとチャージングハンドルの位置が違います。
また、値段の差もあるので全体的にPTS製はカチッと高級感ある仕上がりです。
では各部を見てみましょう。
ハンドガード
バッテリー収納を考慮したためかPTSの方が太いです。A&Kの方もバッテリーは入りますが、PTSの方がスペースに余裕がありますね。
ちなみにPTSにはもっと細いリアルサイズハンドガードがオプションで用意されています。
上面レイル
ガスブロックの形や位置が違うためかA&Kの方が3コマ短くなっています。
フリップアップ式のフロントサイトはほぼ共通ですが、A&K製はスプリングでパチンと起きません。
レシーバー
おおまかな配置は同じですが、やはりチャージングハンドルの位置が違うのが気になりますね。両方とも左右への入れ替えが可能なので、PTS製は写真の位置、A&K製は反対側のほうが使いやすそうです。もっともエアガンではピストンに連動しないので気にならないと思いますけど。
PTSのセレクターマーキングは自分で着色したもので、デフォルトではフレーム色のままです。
ストック
MASADAの特徴でもあるフォールディングストック。一見して両方とも変わりませんが・・・
両方とも伸縮+折りたたみ+調整式チークパッドといった機能は同じ。
A&Kの方が段差が少なくフラットですが、ボタン類の操作性はPTS製に軍配が上がります。
ガタは両方ともなくしっかりしていますね。
ストックヒンジ
これは一目瞭然でPTS製ががっちりしていて安心感あります。A&K製はピンやヒンジが細く、転んだりするとポキっといっちゃいそう。とはいえ。PTS製でも転んで折った人何人もいるからなぁw
グリップ
PTSのグリップはテクスチャが深め。Magpulマークが入ります。
A&Kの方はややスリックで、握るとほんのちょっと細いです。
底部は大きく違いますね。実銃に近いのはPTSです。
ちなみに中身のメカボはPTSがver3改のオリジナル、A&Kがver2準拠になっています。
QDスイベルポイント
これは気になるポイント。仕上げがぜんぜん違います。
メカボ+チャンバー
マグウェルから見た機関部。
イジることが前提ならver2のA&Kの方がやりやすいですが、メカボ自体のクオリティはPTSの圧勝です。正直、A&K製はパーツ交換や調整にかなり手間取るでしょう。というか、デフォルトの状態ではまともに撃てないことも多いようです。
逆に調整の手がかからないのはPTSですが、絶版となった今ではスペアとして単品販売されているメカボの入手が難しくなっているとか。このあたりは使用頻度や使い方、チューニングの度合いによって違ってくるので、もう個人の好みとしか・・・。
チャンバーはクイックバレルチェンジ機能があるのでどちらもイマイチですが、社外品や微調整である程度のレベルまで持っていけるでしょう。
まとめ
国内での販売価格が2倍以上違うため、同レベルでの比較は難しい面もありますが、ここはズバリ、「予算があるならPTS製」、「メカボの調整がそれなりにできる人ならA&K」といったところでしょうか。
今現在、国内で入手しやすいのはA&K製ですね。
両方とも(それなりに)イジれば実射性能はそれなりによいので、あまり気にせず単に予算と相談して選んでしまってもいいかと思います。
両方とも一昔前より入手が難しくなっていきているので、欲しいと思った人はぜひ早めに確保しておきましょう。
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