【エアガンカスタム】軽くてよく飛ぶ扱いやすいARをイチから作ろう!その2 【メカボ・チャンバー編】

サバゲで使いやすい「軽くてよく飛ぶARを作る!」の第2回はいよいよ中身。
つまりメカボックスやチャンバーといった内部のカスタマイズを紹介します。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

前回の記事で紹介したように、素材とした電動ガンはG&GのCM16ですが、あちこちイジってさまざまなパーツを組んでいるのでベースガンの面影は一切ありません。
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極端な話、従来型電動ガンのM4なら、社外パーツだけで1丁組むことも不可能じゃありません。さすが一番人気のAR、そしてM4。

では、プチ流速仕様の組み方を紹介しますね。

メカボックスのパーツと加工
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大まかな仕様はスチール製の強化ギアとメタル軸受け、重いピストン+ 弱めのスプリングといったところ。一般的な強いスプリングを使う流速仕様とセッティングはだいたい同じです。
メインスプリングは今回はSHSのM90を使用しました。モーターはマルイの1000です。

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メカボは中華製品とは根本的に精度が違うマルイ製が最高! 最近はノーマルモデルでも黒いハイサイクル用メカボが使われているようです。
軸受けは純正互換のメタル製に交換しますが、高強度の瞬着などでしっかりと、そして水平に固定しておきましょう。ここがガタガタするとトラブルの原因になります。
メカボの外側のネジ穴は3mmのタップでネジを切ります。メカボを部品で購入するとまっサラなネジ穴なのでタップもよく通って気持ちいいです。

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ピストンレール部は軽くペーパーをかけておきます。経験上、鏡面仕上げにするとグリスが飛びやすくなるので、写真のように大まかな状態のほうがヨイと思います。
ここの滑らかさはあまり意味がないという人もいますが、要は気の持ちようです。

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ギアは手持ちの余りもののミックスで、セクターはSuperShooterのベアリング軸タイプ、スパーはSHSの標準ギア比のもの。ナラシをしっかりやっておけば、違うメーカーのギアでも問題なく使えることが多いです。
グリスは好みがありますが、ギアにはMOTULのC5 チェーンペーストを筆で薄く塗り込みました。塗ってしばらく経つと粘度が出るバイク用のチェーンオイルです。シリンダーやピストンにはマルイ純正のシリコングリスを使用。
タペットプレートとスイッチユニットはマルイ純正のVer2用です。

ベベルギアはマルイのハイサイクル用を投入。
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逆転防止ラッチもハイサイクル用が必要になりますが、ラッチポイントが10枚あるのでセミオートのキレがよくなる気がします。

ピストン
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強度と精度の高いMadbullのグリーンピストンにどこかの重量ピストンヘッド(失念しました)をくっつけました。今回は手持ちの余っていたパーツで済ませましたが、ピストンの重さを重視する人はもっと重いスーパーコアピストンを使うといいでしょう。
これにフルサイズのシリンダーを組み合わせます。

追記:シリンダーヘッドはバトンさんのものでした。

メカボックスの加工
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シリンダーが当たる前端部は角を丸く削っておきます。重いピストンがガンガン当たると角の部分にヒビが入ってしまうのでその予防策です。
給弾ノズルとシリンダーヘッドはマルイ純正。ノズル内径は特に絞っていませんが、ちょっと絞ると初速がより安定する可能性があります。
なお、特にFETなどは入れていないので、リポバッテリーで運用するとそのうちスイッチ交換が必要になるでしょう。トリガーレスポンスが悪化してきたら端子が焼けてるので交換の頃合いです。

チャンバーまわり
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pro-winのCNCアルミチャンバーは、精度が高くドラムHOPが使いやすいオススメのチャンバー。そこに入れるHOPラバーは面押しタイプなら何でも構わないと思います。
HOPパッキンはマルイ純正の突起をカミソリで切り落としてスリック加工したものを使いましたが、ライラクスやバトンのフラットタイプパッキンでもいいでしょう。

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インナーバレルはマルイ純正の6.08mm径で長さは247mm。ルーズバレルにしないのがプチ流速のポイントになります。
HOP窓をやや広げ、位置合わせのミゾがはみ出る部分をエポキシ接着剤で埋めておきました。
チャンバーパッキンをはめたらシールテープを巻くのもアリですが、pro-winチャンバーは多少エア抜けがあるので初速がちょっと上がってしまうかも? 今回はあえてシールテープは使っていません。

 

上記のパーツと加工で組み上げたところ、G&Gの0.2gバイオ弾で初速は85m/s(0.72J)という結果になりました。このセッティングだと、HOPの強弱を変えても弾速はほとんど変わらず、パチンパチンと流速ならではの破裂音が発生します。
そして約0.7Jとは思えないほどの飛距離と集弾性! 40m先までダットサイトの赤点の位置にまっすぐ飛び、マンターゲットなら50mまで狙えます。しかし一定距離を飛ぶと最終的に各方向に散るというパターン。
このまま初速を90m/sくらいに上げると、50mオーバーも狙えるかも?

参考のため組み上げた直後に屋外レンジで撃ってみました。
[youtube]http://youtu.be/rCs9Slk4r4w[/youtube]
モデル:清水ほたる  協力:CIMAX

使用弾はマルイ製のベアリングバイオの0.2g。狙っている木製のマトまでは40m弱で、ほぼ真っすぐ到達しているのが分かりますか? 後半の数発は手前でドロップしていますが、この後100発ほど撃ち込んだところ、アタリがついたのかドロップやフライヤーはほぼ解消しています。
とりあえずこのセッティングで問題なさそうです。
細かい点はまだ改良の余地がありますが、プチ流速の仕様はだいたこんな感じですね。

 

重量弾を使うガチ流速は相手に優しくなく、木製ストックが凹んだりダットサイトを割るといったことも起こりがち。もちろん近距離で食らうとすごく痛いです。
この軽量弾流速は絶対的な飛距離は重量弾仕様には及びませんが、中~遠距離の集弾性とフラットに飛ぶ弾道はサバゲでとても使いやすいはず。加えて弱いスプリングなので、レスポンスやサイクルも向上。メカボックスの耐久性や燃費の面から見ても、安心してゲームに投入できるカスタムだと思います。

個人的にはもっと弱いスプリングで0.6Jくらいにセットして、インナーバレルの長さをいろいろ試してビシッと安定した弾道に改良していきたいところです。飛距離は40mも飛べば十分で、むしろこの距離で狙って当てられる精度が重要だと思いますけどいかがでしょうか。

ガチ流速に飽きた方はちょっとの変更でいけますのでぜひお試しを・・・というか、これを叩き台にして、よりよいレシピを完成させてください(そして教えてくださいw)。

 

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乾 宗一郎

東京都生まれ。親の影響で幼少時よりモデルガンに親しんで育つ。装備品よりは銃器類の方に明るく、民間ARとオールドリボルバー、SFプロップガンが専門分野。ここ数年はガスブローバックのARカスタマイズにハマっている。好きな映画は『エイリアン2』、好きなモビルスーツは「トールギス」。サバゲはエアガンカスタムのフィールドテストとして嗜む程度。

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