アクション映画に登場した銃器をまとめてみるこのコーナーも今回で4回め。メジャーどころではなく微妙な作品が多いような気もしますが、その分登場する銃器はマニア好みのものが多いはずなので、その辺をご理解願いますw
さて、今回は2006年のアメリカ映画「BLOOD DIAMOND」です。
主演はレオナルド・ディカプリオ。アフリカのシエラレオネ共和国を部隊に、紛争地域での密輸ダイヤをめぐるサスペンスアクションです。
ディカプリオ扮する「アーチャー」はローデシア出身の元傭兵、上司のコッツィー大佐は大手PCMCのボスという設定です。この辺りは、シエラレオネ内戦で、南アのPCMC「エグゼクティブ・アウトカムズ社」が300人程度の兵力で反政府勢力のRUFを(ほぼ)壊滅させ、報酬としてダイヤ鉱山を得たという史実をベースにしています。
G26
冒頭の武器密売シーンで登場したアーチャーが腰につけていたのが「グロック26」。
マガジンを抜いて見張りの兵に手渡してしまいます。
H&K USPコンパクト
逮捕されて武器を失ったアーチャーが新たに手に入れるのが「USPコンパクト」。このまま終盤までアーチャーが使い続けます。
コンパクトといってもそこまで小さくはありません。
口径までは分かりませんが、アフリカが舞台なので9mm×19の可能性が高いと思われます。
H&K USP
コッツィー大佐が使うのはフルサイズのUSP。大きくて存在感ありますね。
ブローニング ハイパワー
RUFのポイゾン大尉が前半で使うのは「ブローニング・ハイパワー」。
S&W M629
冒頭のシーンでG26を抜いたアーチャーに突きつけているのは「S&W M629」。アンダーリブが付いた4インチモデルのようです。
反政府ゲリラが44マグナムの弾丸ってどうやって入手しているのでしょうか。
MAS M1873
逃亡先のジャングルでチラッと登場するのはフランス製のリボルバー「M1873」。
映画でもあまり見かけないクラシックリボルバーです。
AK47
RUFの主兵装はおなじみの「AK47」。
劇中に登場するのはほぼ木製ストックモデルのようでした。
終盤のアクションシーンではアーチャーが拾ったAK47を持って疾走! 立ちはだかるRUFゲリラをバタバタと撃ち倒す様子は必見。
56式小銃
AK47だけでなく56式も多数登場。フロントサイトのてっぺんまでカバーが付くので簡単に見分けられます。
多数登場する少年兵も56式やAK47を所持。フルオートで撃ちまくっています。
ARカービン
コッツィー大佐の部下から拝借したのは「M16A2カービン(CAR15)」。
XM177風のフラッシュハイダーが付き、compM2とフラッシュライトを乗せたペイントバージョンです。シビリアンモデルかと思ったら、フルオートセレクターがアップで映るのでミリタリーバージョンのようでした。
奪った予備マグをカーゴパンツのポケットに無造作に突っ込むのがかっこよく印象に残っています。
M16A2
RUFのダイヤ採掘場を急襲したPCMC部隊の中で「M16A2」も確認できました。
なぜか20Rマガジンでフルオート射撃です。
DShK
RUFのテクニカルに搭載されていたのはロシア製の「DShK」。12.7mmの対空機関銃です。
PKM
PCMCのスーパーハインドMK3のドアガンとして登場。RUF採掘場の襲撃シーンで地上に撃ちまくっていました。
「大佐、下にアーチャーがいます!」
「構わん、皆殺しだ」
スーパーハインドが映画に出るのはかなり珍しいですよ!
このためだけに見てもいい映画かもw
ロシア製のハインドを西側仕様にアップデートした南ア製の攻撃ヘリです。
RPG-7
RUFゲリラが市街戦で使用。
水平発射したのに螺旋状に飛んで2階に命中とか、なかなかのオモシロ兵器扱いです。
スターリング L2A1
リベリアへダイヤを密輸中のアーチャーを止めた国境警備隊はスターリングの「L2A1」を装備。他にG3なども所持していました。
ソロモンの釈放シーンでも、衛兵がL2A1を持っているのが確認できます。
アクションシーンのデキはもちろん、国際的なダイヤモンド取引の実態をかなり正確に表現しているなど、見た後で「なるほどー」と思わせるます。
内容についてはあえて詳しく触れませんが、アカデミー賞5部門ノミネートというのはハッタリじゃありません。
ぜひ見てもらいたい映画です。
ディカプリオが実にいい演技してますよ。
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