映画やアニメの独占コンテンツが強いNETFLIXだが、ドキュメンタリー番組も充実している。
その中でもミリタリーに関係したドキュメンタリーを紹介していこう。
・カラーで甦るWWII: 連合国、勝利への道
2021年に制作されたドキュメンタリー番組だ。
第二次世界大戦当時の映像と共に、淡々と語られる、硬派なドキュメンタリー番組となっている。
世界各国の様々な第二次世界大戦の様子が窺える映像が見られるわけだが、日本が関わった出来事も多くあり、マリアナ沖海戦、硫黄島、沖縄の回がそれだ。
史観的にはアメリカ的観点が多く語られているので、解釈がズレていると感じる人は居るかもしれないが、それも含めて興味深い内容となっている。
また同じNETFLIXのドキュメンタリーに「WWII最前線: カラーで甦る第二次世界大戦」があるが、それとはまた別の番組である。
「WWII最前線: カラーで甦る第二次世界大戦」については映画の映像がかなりの割合で混入していたり、見る人によってはバイアスがきつすぎる等、あまり評価が良くない。
とはいえ、ミッドウェー海戦やバルジの戦い等、第二次世界大戦の主要な出来事が取り上げられているので、そういった評価を承知で見てみてもいいかもしれない。
・スパイ技術の極意
ミリタリー好きといえば、スパイにも興味がある方が多いだろう。
このスパイ技術の極意は、そんなスパイの技術や実態が見られる映像となっている。
どれも興味深い内容だが、ミリタリー好きとしては、やはり特殊作戦/妨害工作の回が特に興味が引かれるだろう。
S.A.S.やSEALに代表される特殊作戦部隊の様子を見ることができる。
また、他の回でも毒殺や諜報活動、暗号など、スパイの様々な技術が取り上げられている。
スパイについてのドキュメンタリーは意外と少ない中で、充実した内容となっている。
・伝説の映画監督 -ハリウッドと第二次世界大戦-
こちらは一風変わった第二次世界大戦のドキュメンタリー。
第二次世界大戦中の映画監督にスポットを当てたドキュメンタリーだ。
スポットが当てられる映画監督はジョン・フォード、ウィリアム・ワイラー、ジョン・ヒューストン、フランク・キャプラ、ジョージ・スティーヴンスの5人だ。
また、話し手は現代の名だたる映画監督、フランシス・フォード・コッポラ、ギレルモ・デル・トロ、ポール・グリーングラス、ローレンス・カスダン、スティーヴン・スピルバーグと、こちらも豪華。
ミリタリーファンも映画ファンも必見のドキュメンタリーであろう。
この3本のドキュメンタリーは、どれも興味深い番組ばかりだ。
戦争ものという事で、それぞれの国や史観については思う所がある人は多いと思うが、バイアスに気を付けつつ、寛容な心で見てほしい。
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