オススメのダットサイト&スコープ


オプティカルサイトを選ぶ上でのポイントとなるのは、「用途」、「信頼性」、「予算」だ。
用途がハッキリしていなければどんなモノを選んで良いか判らないし、信頼性が低ければトラブルに見舞われてしまうことになる。中でも注意しなければならないのは、近年多く出回っているコピーモデルである。こういった商品の多くは、見た目こそオリジナルそっくりに作られているが、中身は粗悪なモノがほとんどといって良い。運良く使える場合もあるが、大抵はチョッと使っただけで壊れてしまったりする。安いからといって、粗悪なコピー品を買って壊れてしまったら、まさに「安物買いの銭失い」といえるだろう。だからといって、高い商品=良いモノというワケではない。リーズナブルな価格帯でも信頼性の高い製品はたくさんある。その中から用途や目的に合った商品を選ぶ必要があるのだ。
とはいえ、ビギナーにとっては、どれがオススメなのかを選び出すのは少々難易度が高い。手軽に購入したいのであれば、行きつけのショップなどで用途と目的、予算を告げてピックアップしてもらうのが良い。しかし、そういったショップが身近にないという人もいることだろうし、ここでは、現在販売しているダットサイト&スコープの中で、トイガンで使用するのにベストな製品をいくつかピックアップし、その特徴を交えて紹介しよう。

・東京マルイ
【マイクロプロサイト】
http://www.tokyo-marui.co.jp/products/option/microprosight/
マイクロダットやミニダットと呼ばれる小型のダットサイトである。
東京マルイの製品の中では最も小型で軽量のダットサイトが【マイクロプロサイト】だ。
その軽さは数ある製品の中でも群を抜いており、本体だけならばわずか16gと非常に軽い。付属のマウントベイスの他に、スライドへ直接搭載するためのマウントベイスなどもオプションパーツとしてラインナップされている。
構造もシンプルで、スイッチは屋外用のHiと室内用のLowの2種類が選べる。スイッチはこれだけで、あとは調整用のダイヤルのみとなっている。
この軽さの秘密は、本体のみならずレンズまでも樹脂製としたところだろう。レンズにポリカ樹脂を採用することで、軽さだけでなくレンズ強度も高くなったのだ。
多くのオプティカルサイトはガラスのレンズを使用しているため、サバイバルゲームなどで撃ちあった場合、被弾すると破損してしまうことが少なくない。決して安い買い物ではないので、出来れば破損は避けたいところである。ユーザーの中には破損を防ぐためのシールドを装着するなどして、これを防いでいるのだが、マイクロプロサイトならばその必要がない。
これといった欠点の見当たらないマイクロプロサイトだが、一つだけ挙げるとすれば、それはダットの明るさだ。HiとLowの2段階しかないため、照明が暗めの室内ではダットが明る過ぎてターゲットが見えにくくなってしまう。価格を考えれば、光量調節機能をオミットしてしまったのは仕方のないところではあるが、心持ち明るさを絞っていただきたかった。モチロン、屋外での使用に関しては全く問題はない。
出来るだけ安くて高性能なダットサイトを考えているのであれば、このマイクロプロサイトは最もベストなモデルといえるだろう。

・東京スコープ
【XT-6】
http://www.to-scope.co.jp/products/product_new_XT-6.html
取扱店
https://ssl.alpha-prm.jp/frontier1.jp/shop/176_6927.html

同じくミニダット系のモデルとなるのが、この【XT-6】である。
マイクロプロサイトに比べるとかなりお高いモデルではあるが、実銃用に開発されているということを考慮すれば、充分価格に見合った性能を持ち合わせている。これを製造しているのは、日本の東京スコープという光学機器メイカー。品質の低いアジア製ではなく、純国産というのがこのサイトのスゴイところだ。
光量は10段階に調節可能で、屋内はモチロン、野外においても充分な明るさを持つ。実銃用なので、ボディは金属製で剛性も充分。精密向けの2MOAと、スピード及び野外向けの6MOA、10MOAの3種類の大きさのダットがある。野外メインで考えるならば、6MOAか10MOAがオススメだが、室内で使用するならば断然2MOAをオススメする。光量の調整範囲が幅広いので、小さめのダットでも問題なく野外で使用可能だ。
小型軽量なので、APSやスピードシューティングでも重宝する。
多くのマイクロサイトは電池交換の際にダット本体を外さなければならないが、XT-6はサイドに電池収納スペースを備えているため、分解することなくそのまま交換が可能となっている。
ガラス製レンズのため、サバイバルゲームで使用する際はレンズシールドなどを装着することをオススメする。また、本体重量があるので、スライド直付けした場合、ブロゥバックスピードが遅くなってしまう。

・フロンティア
【オリジナル ミルドットレティクル サイドフォーカススコープ 3-10×42 30mm】
https://ssl.alpha-prm.jp/frontier1.jp/shop/475_2060.html

ライフルスコープに関しては各社から優れた性能を持つリーズナブルな製品が多数発売されている。どの製品も甲乙つけ難いモノばかりだ。そういった数ある中でも、性能、価格の2点で優れているのが、ホビーショップフロンティアがオリジナルブランドとして発売している「オリジナル ミルドットレティクル サイドフォーカススコープ 3-10×42 30mm」だろう。
優れたライフルスコープの条件の一つにフロント側のレンズ径が大きさがある。フロント側のレンズが大きければ、それだけ視野が広くなるし、光を多く取り込むため明るくて見やすい。レンズ径が小さいと、光を取り込む量が減り、スコープ内の映像は暗く見える。さらに視野も狭いので、ターゲットを捉えにくくなってしまう。倍率の付いたスコープはダットサイトに比べて視野が限られるため、これはかなりのデメリットといえるだろう。そういった点から、ライフルスコープはフロント側のレンズ径の大きなモデルが有利なのだ。
さらにこのモデルを選んだ点が、ミルダットレティクルを採用しているところにある。ミルダットというのは、レティクルの中心部分に上下左右に黒丸が等間隔に設けられていて、これを利用することで、距離による着弾点の調節がしやすいようになっている。
ロングレンジで撃ち合うサバイバルゲームでは、状況に応じて狙点を変化しなければならない場合がある。こうした際に、この目盛りを使用することで、より精度の高い射撃を行えるようになるのだ。
価格的にも15,000円を切っているので、比較的購入しやすいというのも選んだ基準の一つである。

・まとめ
ここで紹介させていただいた商品以外にも優れたモノはたくさんある。とはいえ、その全てを紹介するというワケにはいかない。そのため、ここでは、実際に使用したことのあるモノに限って紹介させていただいた。購入の際の参考にしていただけたら幸いである。

文・写真 taku

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やまだ ぞんび

長い歴史をもつミリタリー雑誌『コンバットマガジン』のチームの一人。人生のモットーは「いきなりホームランを打てるバッターなんていない」。徐々に徐々に着実に。。

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