放映から1年近くが経過するのに全く人気が衰えないアニメが「ガールズ&パンツァー」。
OVA「これが本当のアンツィオ戦です!」(絵コンテはカトキハジメ!)や劇場版の製作が決定しており、このブームはまだまだ続きそうです。
そんな状況の昨今、劇中にも登場したドイツの駆逐戦車「ヘッツァー」がアメリカでebayに出品され、なんとそれを日本人が落札したようなのです。落札価格は約6,000万円! うへー。
ヘッツァーは「Jagdpanzer 38(t)」とも呼ばれ、型式番号は「SdKfz138/2」。チェコ製の38(t)をベースに傾斜装甲の固定戦闘室と48口径75mm砲(7.5cmPaK39)を組み合わせた軽駆逐戦車です。そこそこの性能なのに安価で生産性が良く、最優先車両とされ、1944~1945年の1年ほどの間に3,000両近くが生産されました。また、戦後はスイス陸軍が改修型をG-13の名称で使用しています。
詳細写真を見るとG-13の改造型ではなく、ドイツ製の戦時生産型、つまりオリジナルです。
紛失しやすいOVM(車外装備品)はほとんど揃っています。
というか、ペラペラに薄いサイドスカートがピシっとしています。すごいなぁ。
特徴であるのリモコン式MG銃架も残っていますね。車内から潜望鏡のように扱う車載機銃です。
予備履帯やマフラーカバーもちゃんとあり。
エンジンルームのカバーやマフラーの形状からすると後期生産型です。
日本人が落札したという証拠はないのですが、日本に向けて発送されたいわれています。でも、税関を通すのは相当難しいのでは・・・?
まず75mm砲の砲身は埋めるか、最悪切断することに。砲尾や砲架も加工しなければならない可能性があります。車体や装甲板は問題なさそうですが、公道走行は不可能。
軽戦車とはいえ15t以上あるので、陸送するにも積車が限られてしまいます。
もっとも、こんな苦労も考慮した上での落札でしょうから、これはもう「漢(オトコ)」としかいいようがありませんね。どこかの博物館か個人のコレクターか、はたまた熱心なガルパンファンなのかw
ちなみに、劇中で登場したヘッツァーは38(t)改造の「ヘッツァー風38(t)」でした。
本当はこんなふうにボディだけすげ替えるというわけにはいきませんよw
決勝戦で生徒会チームが乗り込み、本隊とは別行動で後方撹乱に勤しんだり、
マウス撃破のきっかけとなる大活躍をしましたね!
このシーンはマジで鳥肌モノでした。
もともと戦車マニアの間では人気のある車両だったのですが、ガルパンのおかげか一般のアニメファンにもそのかわいさが認知されているようです。
とにかく、無事な姿で通関してほしいですね。
そして来年の大洗の「あんこう祭り」にはぜひ持ち込んで下さい!
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