旧日本軍の銃といえば、三八式歩兵銃と九九式短小銃が思い浮かびます。
実際、各戦線で使われ、これらによる着剣突撃は、アメリカ軍に日本軍の精強さを印象づけました。
旧軍の小銃は「アリサカライフル」の通称で、今でも語り継がれているのです。
しかし、日本軍にも自動小銃があったことはご存知でしょうか。
そんな幻の旧軍製自動小銃の動画があります。
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=xUBvrCACNDQ[/youtube]
これは四式自動小銃といい、1944年に完成しました。
アメリカでは「Type5 Rifle」や「Japanese Garand」と言われています。
鹵獲した米軍のM1ガーランドを改修しよう、いやこの機構をパクってオリジナルを…とやってるうちに開発されたようです。
使用弾薬は7.7mmの九九式実包、M1ガーランドと同じロングストロークピストン方式ですが、挿弾クリップではなく上部から挿弾子で押しこむ方式で装弾数は10発、突き出た弾倉がかっこいいですね。
自動式になっても、やたら豪華なリアサイトなどを見ると、あぁ、日本製だと安心してしまいます。
生産は海軍と陸軍で別々に行われ、総生産数は125丁(諸説あり)。
実戦には投入されていないというのが通説ですが、戦地鹵獲品としてアメリカ市場に出回っている個体があることから、沖縄戦で使われたという説もあります。
実際、この銃が大量生産、前線配備されていたとしても、戦局にはほとんど影響なかったでしょう。
しかし、「旧軍が開発した自動小銃」と聞くだけで、マニアなら「おぉ!」となりませんか?
アラフォー世代の人なら、松本零士の「戦場まんがシリーズ」の「グリーンスナイパー」に登場したトグルアクションの試製自動小銃にワクワクしたはずです。
もっとも、これはフィクションで実在しない銃でした(小倉工廠製の自動小銃甲型に似ていますけど)。
そんなわけで、ナゾが多い旧軍の自動小銃のお話でした。
どこかのメーカーでエアガン化…は120%ありえないでしょうけど。
リンク元:http://www.youtube.com/watch?v=xUBvrCACNDQ
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