株式会社KADOKAWAより、2024年10月4日(金)に『「特攻」の聲 隊員と遺族の八十年』(税込1,870円)が刊行されました。
10月25日で最初の特攻出撃から80年の節目を迎える今だからこそ明かされる貴重な証言の数々。
このテーマを30年以上取材する記者が、特攻作戦の実像と、隊員・遺族が心の奥底に秘めた思いを掬い取ります。
小説・映画などで注目が集まる「特攻」や知覧。
数百キロを超える巨大爆弾を積んだ航空機や、人間魚雷「回天」を使って行われた異様な体当たり攻撃は、80年前の大戦末期、1944年10月25日から始まりました。
出撃した隊員たちは後世に何を託したのか、戦中は「軍神」、戦後は戦争犯罪者の家族として非難にさらされた遺族たちは如何なる人生を送ったのか。
「特攻」を長年取材する記者が、これまで語られてこなかった貴重な証言を通じて、その実像に迫ります。
★ 「お国のために」と出撃する息子を叱咤した母親は、33回忌で初めて慟哭した。
★ 搭乗予定機が炎上、「エンジンのついた爆弾」と呼ばれた特攻機で出撃した元隊員は、その経験を親友にも語らず、戦後30年間水道を整備し続けた。
★ 婚約者が特攻出撃した女性は、死の直前、病床にあっても想い人の写真を抱きしめた。
★ 撃墜される特攻機を目撃しながら戦後語ることがなかった沖縄の「おばあ」がいた。
【発売記念「スペース」開催しました!】
本書の発売を記念し、9月15日(日)にX上でスペ―ス「「特攻」が遺したものを考える」を開催しました。
「必死」の作戦はなぜ始まったの?
志願した隊員はどんな人たちだったの?
みんなが知覧に行く理由は?
映画やニュースで今話題だけど、実はよく知らない「特攻」の話……ふと、こみ上げてくるあなたのギモンに向き合う1時間。
アーカイブをYouTube上で配信中です。
【目次】
序 章 笑顔の奥の真実を求めて
第一章 出撃した者たち
一 最初の特攻
二 学徒出陣の特攻隊員
三 死を決断した者の「眼」
四 沖縄だけが見た特攻隊の最期
五 非情な人間ロケット
六 「後に続くを信ず」が問いかけるもの
第二章 見送った者たち
一 終わらない終戦――母
二 同じ海へ還る――婚約者
三 残された者の課題――父と弟
四 慰霊の心の旅――大西中将の妻
第三章 大義に生きた者たち
一 楠公精神の系譜
二 海外の評価
あとがき
主要参考文献
(書誌情報)
書名:『「特攻」の聲 隊員と遺族の八十年』
著者:宮本雅史
発売日:2024年10月4日
価格:1,870円(本体1,700円+税)
発行:株式会社KADOKAWA
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4041150469
【著者プロフィール】
著者:宮本雅史(みやもと・まさふみ)
1953年、和歌山県生まれ。
産経新聞社東京本社編集委員。
慶應義塾大学法学部卒業後、産経新聞社入社。
90年、ハーバード大学国際問題研究所の訪問研究員、90年11月-91年12月まで、ボランティアでジョセフ・ケネディ下院議員(当時)ボストン事務所のプレス担当秘書を務める。
93年、ゼネコン汚職事件のスクープで日本新聞協会賞を受賞。
司法記者クラブキャップ、警視庁記者クラブキャップ、バンコク支局長、東京本社社会部次長、社会部編集委員、那覇支局長などを歴任する。
特攻隊戦没者慰霊顕彰会評議員、神風特攻敷島隊五軍神愛媛県特攻戦没者奉賛会顧問。
本部御殿手真武会宮本道場を主宰。
主な著書に、『報道されない沖縄』『少年兵はなぜ故郷に火を放ったのか』(以上、KADOKAWA)、『「特攻」と遺族の戦後』『海の特攻「回天」』(以上、角川ソフィア文庫)、『爆買いされる日本の領土』(角川新書)、『領土消失』(共著、角川新書)、『歪んだ正義』『「電池が切れるまで」の仲間たち』(以上、角川文庫)、『電池が切れるまで』(角川つばさ文庫)、『国難の商人』(産経新聞出版)などがある。
引用元:PR TIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000015573.000007006.html