サバゲーマーの方が皆さんアクション映画や漫画が好き、と言うのは偏見が過ぎるでしょう。
少女漫画やミステリー小説が好きなサバゲーマーも多いはずです。
しかしながらガンアクション漫画が嫌い、と言うサバゲーマーの方々は少ないかもしれません。
漫画のジャンルは多岐に渡りますが、ガンアクション漫画も沢山あり、「一度は読んで欲しい」という名作も少なからずございます。
今回は独断と偏見で、かつ順不同でオススメのガンアクション漫画を挙げて行きたい、と思います。
アップルシード
あまりにも有名な「攻殻機動隊」の原作者である士郎正宗先生のメジャーデビュー作品。
1985年から89年にかけて発表され、単行本は4巻まで刊行され、物語が中断した状態で「凍結宣言」となっております。
舞台となるのは、『攻殻機動隊』と地続きの世界。第五次大戦後の混乱を生き抜いた少女デュナンと相棒のサイボーグ、ブリアレオスは、統合管理局が作り出した清潔で平和な中央都市オリュンポスに移住します。元SWATだったデュナンはそこで復職し、さまざまな事件や陰謀に対処して活躍していくという物語です。
緻密な絵柄と演出で有名な士郎正宗テイストは本作から既に完成しており、架空の銃器メーカーである「セブロ社」の銃はエアガンとしても実際に製造されました。
かなり面白い漫画なのですが、遅筆で有名な士郎正宗先生が凍結宣言した以上、続刊や完結の見込みは薄いと言わざるを得ないでしょう。
ブラック・ラグーン
一流企業「旭日重工」に勤める、ごくごく普通のサラリーマン岡島緑郎(おかじまろくろう)。
彼は自社の重要機密を巡るトラブルに巻き込まれ、ロアナプラの運び屋「ラグーン商会」に人質として拘束されることになります。
これに対し旭日重工は傭兵団を差し向け、ラグーン商会共々岡島を抹殺しようとしますが……。
あらゆる国と地域から裏社会の人間が集まる、タイの架空の街「ロアナプラ」を舞台に繰り広げられる、銃撃戦のパーティーのような作品です。
尚、既刊13巻で現在も連載中であり、2006年にTVアニメ、2010年にOVA化され、いずれも非常に素晴らしい出来になっております。
GUNSLINGER GIRL
公益法人社会福祉公社――表向きは障害者支援のための首相府主催の組織だが、その実態は瀕死の少女たちに機械の身体を与え、その少女たちに政府に敵対する勢力を秘密裏に排除させる諜報機関だった。
一家殺害事件の生き残りの少女・ヘンリエッタは「条件付け」という洗脳処理により、以前の記憶を封印され「義体」となる。
そして元軍人のジョゼ・クローチェは、テロリストに家族を殺され、復讐心に捕らわれ社会福祉公社に入り「担当官」となる、という概要で本作も2003年に一期が、2008年に二期がTVアニメ化されております。
正直、今のご時世的には好き嫌いが分かれる作品かもしれません。
キャラに感情移入をするか、アクションを重視するかでも感じ方が変わって来る事でしょう。
ザ・ファブル
現代の日本。
依頼された標的を完全に仕留め、正体に繋がる痕跡は残さないため、裏社会でも辛うじて「ファブル」(寓話)というあだ名のみ知られる凄腕の殺し屋がいた。
ある日の事、その青年は殺し屋組織の長で、育ての親でもあるボスに呼び出される。ボスは最近は動きすぎたとして「1年間大阪に移住し、その間は誰も殺さず一般人として平和に暮らせ」と指示し、彼に「佐藤明(アキラ)」という偽名を与える。
アキラは、同じくボスに育てられた仕事のパートナーで、アキラの妹という設定の偽名「佐藤洋子」と共に、大阪は太平市へと向かう。
岡田准一さん主演の実写映画も話題になった作品ですね。
全22巻で完結しており、「完結していない漫画は読みたくない」派の方にも勧められます。
邪眼は月(がち)輪(りん)に飛ぶ
見た物全てを死に至らしめる鳥。
フクロウにも似たその鳥を追った老猟師、杣口鵜平(そまぐち うへい)はトドメを刺す直前に力尽き、鳥は米軍が持ち去った。
13年後、アメリカの空母が東京湾で岸壁に激突。乗員は全て死亡していた。
空母で運ばれていたのは「ミネルヴァ」と名付けられたあの凶鳥で、東京を大混乱に陥れた。
アメリカ国務省のケビンとマイケルは鵜平に「ミネルヴァ」を殺す助言を求めてやってくるが、人嫌いのため娘の輪を介してようやく助力を得た。
鵜平と輪は、死の街となった東京でミネルヴァと再び対峙することになる。
「うしおととら」や「からくりサーカス」等、長編も短編も得意なベテラン漫画家である藤田和日郎先生の傑作短編です。
これを「ガンアクション漫画」のカテゴリーに入れて良い物か少し考えましたが、ちゃんと銃は出て来ますし、全1巻で綺麗に終わっていますし、友人知人の方々にもオススメ出来る面白い漫画、と言う事で入れさせて頂きました。
以上、ガンアクション漫画のオススメ5選でした。
いずれの作品も、まずは1巻からでも手に取って頂けたら幸いです。
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