現代社会の必須ワード「地政学」に「地図でスッと頭に入る」シリーズ編集部が正面から挑んだ渾身作
本書の企画背景・主題
ウクライナ、ガザ、ミャンマー…。
毎日のように世界各地から紛争、抗争、テロのニュースが飛び込んできます。
そうした争いや経済事情、地球規模のさまざまな課題について、政治体制や経済、軍事、民族構成や文化習俗ではなく、「地理」に着目することによって読み解こうとする学問、それが「地政学」です。
図解することによるわかりやすさもあって、今や地政学の書籍は<百花繚乱>、書店には地政学に関する本が溢れています。
そうした中、これまで「地図でスッと頭に入る」シリーズで多くの読者からご支持をいただいてきた昭文社編集部が、満を持してお届けするのが本書です。
なぜロシアはウクライナに侵攻したのか︖、中国が台湾統一を望む理由、ミサイルを発射し続ける北朝鮮、次の成長国はどこ?「グローバルサウス」の共通点とは・・・
アメリカの中東離れのきっかけとなったシェール革命、米中半導体戦争の最前線に立つ台湾、中国の「新地図」に怒り心頭な周辺国…などなど、世界を揺るがす国際情勢や経済事情、紛争と諸問題のエポックの中から地理的要因のあるテーマを選び、地図や図解を使って地政学的に紐解きました。
ややもすると難解な地政学が、定評あるイラストマップや豊富な図表、デザインで実にスッキリと整理され、頭にスッと入ること間違いなし!
2024年の世界を見通すために必読の書です。
誌面例&注目記事
◆シェール革命により、アメリカが世界一のエネルギー大国に。進む中東からアジアへの方向転換
世界最大級の産油地として従来アメリカが重視してきた中東。
しかしシェールオイル・ガスの生産技術が開発され、自国が世界一の産油国になると中東重視戦略を転換、軸足をアジアへと移しつつある。
その間隙を突いて中国が中東での存在感を高めてきた。
エネルギーを軸に見ると、ロシア・中国・中東VSアメリカ・EUの構図が浮かび上がってくる。
◆沖縄に全体の約4割が存在。アメリカが南国の沖縄に多数の基地を置いている理由は?
日本各地に点在する米軍の施設、その約4割が沖縄に集中している。
冷戦時代、旧ソ連や中国に対抗する最前線基地として機能してきた沖縄は、冷戦終結後、中国の海洋進出に伴い、更にその重要度を増している。
太平洋へ向かう中国海軍への牽制、朝鮮半島・台湾有事への備え、ロシア、中国、インドなどへのミサイル戦略上の価値、これら地政学的優位性が米軍にとっての沖縄の存在意義を高めている。
◆係争地を一方的に自国領に。中国が作成した「新地図」に周辺諸国は怒り心頭!
2023年8月、中国が発表した新たな標準地図。
台湾の東側に線を引き、南シナ海、インド北東部、カシミール地方のアクサイチンにも領土、領海を明記するなど、従来からの主張をより強めた格好となり、周辺諸国の猛反発を買った。
国際法違反もどこ吹く風、その勢いは止まるところを知らない。
◆多数の紛争や内乱にかかわり、「悪の枢軸」と非難されてきた中東の地域大国イランの悪行
紛争の多発地帯、中東。
その多くに絡んでいるのが地域大国イランだ。
1979年のイスラム革命のあと、各地にその革命を波及させようと<革命の輸出>を開始。
イスラエルと激しく戦うハマスやヒズボラを支援し、同じイスラム教シーア派のシリア・アサド政権を支え、イラク領内のシーア派へも触手を伸ばす。
最近ではロシア・中国との協力関係も強化し、「反米枢軸」を固めようとしている。
主な構成(目次より)
|| INTRODUCTION 地政学の基本を押さえよう
|| CHAPTER1 地政学でよくわかる世界の最新ニュース
|| CHAPTER2 大国の戦略・思惑を地政学で読み解く
|| CHAPTER3 世界の経済事情を地図的視点で解釈
|| CHAPTER4 各地で起こる紛争や諸問題を地政学で学ぶ
監修者プロフィール
鈴木 達人(すずき・たつじん)
予備校講師。静岡県出身。大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)アラビア・アフリカ語学科卒。スタディサプリをはじめ、全国の大手予備校で地理の講師を務める。講習では100人規模の大教室が満席に。ミュージシャンとしての側面もあり、大阪のインディーズバンド・REIGNでギタリストを務める。
主な著書に『世の中のしくみが氷解する 世界一おもしろい地理の授業』(KADOKAWA)などがある。
商品概要
商品名 :
『地図でスッと頭に入る地政学』
体裁・頁数 :
B5変判、本体144頁
発売日 :
2024年1月26日
全国の主要書店で販売
定価 :
各1,760円(本体1,600円+税10%)
出版社 :
株式会社 昭文社
引用元:PR TIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000681.000007916.html