昨今、頻繁にICBM(大陸間弾道ミサイル)を発射する北朝鮮ですが、その軍隊や装備について詳しい人は少ないかもしれません。
北朝鮮の最新の兵器と言うとミグ29戦闘機、T-72戦車と、どれもソ連時代の1970年代に作られた一世代前の兵器を使用しています。
ミグ29、T-72こそ、まだ現役で前線を張れる代物ではありますが数は少なく、実際の主力兵器はそれよりも古く、その上、部品や燃料も不足しており、その稼働率は低く、通常兵器では韓国、米軍には到底叶いません。
その為、北朝鮮の主力は歩兵になります。
グローバル・ファイヤーパワーの『2020年軍事力ランキング』によりますと軍事力は世界25位ですが、兵力の数は188万人に及びます。
これは世界6位となっております。
そして、その兵力の根幹をなすのが、世界一の規模を誇るとされる特殊部隊なのです。
朝鮮人民軍特殊作戦軍について
朝鮮人民軍特殊作戦軍(ちょうせんじんみんぐんとくしゅさくせんぐん)は北朝鮮における軍隊の一部門で、朝鮮人民軍(北朝鮮の軍隊)の特殊作戦部隊の呼称です。
この組織は心理作戦や韓国軍の脆弱性を調べる事に積極的で、朝鮮戦争の終結以来数十年の間に韓国内またはその周辺で何度も活動している事が確認され、20万人の兵力を有していると推測されています。
主な任務は韓国の防衛線を突破、後方に「第2戦線」を作り、後方攪乱と戦略的偵察を行う事です。
兵器の性能に劣る事を悟った北朝鮮は兵員のスキルによって戦力差を埋めようと考え1960年代に特殊部隊を創設し、現在では世界最大の特殊部隊を抱えるようになりました。
彼らの多くは韓国との軍事境界線近くに配備されています。ちなみに、米海軍特殊部隊のシールズで2500人になり、米軍の特殊部隊の総数を合わせてもおそらく1~2万人程ですので、いかに巨大な特殊部隊組織であるかがお判りでしょう。
彼らは11の軽歩兵型旅団と3つの独立した旅団に編成されていますが、その歩兵装備について説明いたします。
朝鮮人民軍特殊作戦軍の装備
M16A1
アメリカのM16A1のコピー品になり、自国でのコピー、もしくは中国企業NORINCOのコピー品CQの可能性があります。
K-2
韓国がM16A1の後継として制式採用したアサルトライフルです。
1990年代から作成されているコピー品で、韓国軍に偽装するためにコピー品を製造したとされています。
NZ75
チェコの銃器メーカー、チェスカー・ズブロヨフカのCZ75ハンドガンのコピー品であり、こちらもおそらく、NORINCOのコピー品とされています。
以上、朝鮮人民軍特殊作戦軍についてご紹介いたしました。
北朝鮮の特殊部隊についての詳細な情報は限られており、正確な装備や武装についての情報は非常に難しいのですが、ご紹介しましたように、朝鮮人民軍特殊作戦軍の歩兵装備は大半がコピー品という見解が多いようです。
よって、サバゲー等で完全再現するのは困難かもしれませんが、あくまで趣味として取り入れてみるのもありかもしれませんね。
image Credit:
https://commons.wikimedia.org