今でこそ、サバゲーは大人が楽しむスポーツや趣味として確立されています。
BB弾で電動ガン、ガスガン、トレポン等々、世界中で人気ですね。
しかし子供の頃に、つづみ弾のトイガンで遊んでいらっしゃった方はどれくらいいるのでしょう。
あえて昔を振り返り、つづみ弾やトイガンについてご紹介いたしましょう。
つづみ弾について
つづみ弾は80年代、日本のエアガン黎明期に主に使用されていました。
口径は7mmと5mmが主流でしたがメーカー毎の独自規格もあり、最後まで統一は図られませんでした。
空気銃の鉛製ペレット弾をプラスチックで模したもので、鼓(つづみ)に似た形から名付けられた物です。
エアガンが普及し、連発方式が求められるようになると、アメリカ製エアガンで使用されており構造的に連発にしやすい球状のBB弾にその座を譲りました。
トイガンについて
かつての日本の少年たちは『トイガン』と呼称していましたが、トイガンとは広い意味で『玩具銃』あるいは『遊戯銃』の事で、プラスチック製の弾を発射できるエアソフトガン(エアガン)、ガスガン、電動ガン、弾の発射機能がないモデルガンも含めた総称です。
従って、つづみ弾に限定して使用する銃の定義には当てはまりません。
ちなみに直径6ミリ/0.20gのBB弾で銃口初速が99m/s以下(0.98ジュール以下)である事。
これを超えるものは準空気銃となり、個人の所持は認められておりません。
最強のつつみ弾専用銃? タカトク SS9000について
タカトクトイス SS-9000とは、タカトクトイスがかつて発売していたエアソフトガンです。
80年代に発売された、タカトク製エアソフトガン『SSシリーズ』の上級モデルであります。
名称の『9000』は、初期の定価が9000円であったことにちなんでいますね。
使用弾は7mmつづみ弾を薬莢にセットしたものをロータリー式弾倉に5発装填します。
モチーフとなる実銃を持たない完全なオリジナル設計でした。
ノーマルでは気密性の問題もあり大した威力はありませんでしたが、サバイバルゲームの黎明期、カスタムパーツメーカーによるノズルを持ったシリンダーやそれに対応したチャンバー、強化スプリングによりパワーアップされたSS-9000の性能は群を抜き、本製品はスナイパーの主力装備として確固たる地位を築きました。
ですが90年代に入ると、精密射撃を念頭に置いたマルゼンのエアボルトアクションライフル、APS-2が登場し『単なる玩具』に過ぎないSS-9000系の製品は狙撃銃の主役の座をついに明け渡すこととなりました。
それでも「サバゲ―ブームの一端を担った銃」と、この銃を名銃視するゲーマーは少なくありません。
以上、つづみ弾と専用銃についてご紹介しました。
今では、昔サバイバルごっこが好きだったかたやコレクターアイテムになっているのかもしれませんが、今のサバゲーが隆盛するきっかけになった時期のアイテムであり、何事も歴史ありですね。
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