老若男女問わず親しまれているコンテンツの『ルパン三世』
主人公のルパンのみならず、次元、五エ門、不二子など、現在でも色褪せない魅力的なキャラクターが沢山登場します。
中でも、ルパンの生涯のライバルである『とっつぁん』こと『銭形警部』
本名、銭形幸一(ぜにがた こういち)もまた作品に欠かせないキャラクターです。
今回は銭形警部が所属している事でアニメファンの間では有名なICPOについてご紹介しましょう。
ICPOとは?
国際刑事警察機構(International Criminal Police Organization)略称ICPOとは、本部をフランス ローヌ=アルプ地域圏ローヌ県リヨン市に構えた、国際犯罪の防止を目的として世界各国の警察機関により組織された国際組織。
日本国内では頭文字の『アイシーピーオー』の略称で呼ばれる事が多いですが、アニメ好き、ルパン好きなかたには『インターポール』のほうが馴染み深いのではないでしょうか。
加盟する国・地域は195カ国を数え、国際連合に次ぐと言われています。
仕事内容
インターポールのお仕事の概要は、簡単に申しますと以下の三つ。
・犯罪情報の共有
・世界の警察の連携
・捜査技術の進展
これらが目的の組織ですので、まず逮捕権がありません。
銭形警部のように、世界中で捜査活動が出来る権限を持つ『国際捜査官』は存在せず、捜査をする場合は、その国に要請して許可を得るか、その国の警察機関との合同捜査依頼をしてその国の政府の了承を得る事が原則だそうです。
むしろデスクワークが多めの印象ですね。
日本でのインターポールの歴史
日本は1952年(昭和27年)の第21回総会で加盟し、国家中央事務局は警察庁。
1975年(昭和50年)から事務総局に警察庁職員を派遣しています。
国際指名手配はあくまで捜査への協力要請に過ぎないため、国際指名手配を受けたからといって日本の警察がそれだけで逮捕する事は出来ません。
相手国と犯罪人引渡し条約を結んでいたり、国内法に違反していない限り、普通に生活している者も存在します。これは日本に限った話ではありませんが。
実は身近? なインターポール
多くのかたは、空港で国外に渡航する際に、出入国審査を受けるでしょう。
そこで手渡したパスポートを職員が通す機械が、インターポールのデータベースに接続されている模様。
その時点で、指名手配犯か、偽造パスポートでは無いかといった事を瞬時に判別される仕組みになっているそうですね。
他にも、国際的な犯罪グループが日本で犯罪を犯した際、国外逃亡した犯人の逮捕に貢献もしています。
インターポールは国家間の犯罪情報を繋ぎ、円滑に解決するだけではなく、犯罪そのものを未然に防ぐ事にも貢献している組織と言えるでしょう。
結論としましては、銭形警部のような存在がインターポールにいる可能性は極めて低い、と言わざるを得ませんが、世界のどこかには銭形警部に憧れてインターポールで働いているかたがいらっしゃるかもしれませんね。
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