機動戦士ガンダム水星の魔女が流行っている。テレビ放送の視聴率や、ガンプラなどのグッズの売り上げも好調で、放送の度にツイッターでトレンドに乗るといったバズり方をしているようだ。
ガンダム作品としては異色の水星の魔女の魅力は、どんな部分だろうか。
折り返し地点の6話まで放送された現在時点で分析をしていこう。
また、6話後には総集編が挟まり、各ネット配信サイトでも視聴可能となっている。
1話から見ていない人でもクール途中から見られる配慮も、定期的に行われるようだ。
・現代に合わせた見やすいアニメ
ガンダムと言ったら戦争色が強めで、シリアスなイメージがある。
また、テレビ放送されるガンダムシリーズは4クールの長期放送となるのが一般的だ。
現代では話数が少なく物語のペースが速いアニメが流行る傾向にあるので、ガンダムらしいアニメは現代では不利だと分析できる。
また、ガンダムの名前が付いたタイトルだと、若年層を中心に、過去作を見ないと分からないのではないかと感じる人が多く、敬遠されがちだ。
ブランドネームだが、新規視聴者は食いつきにくくなる。
そんな中で、水星の魔女は、現代に合わせたハイペースな作品で、一話で様々なことが起こり、キャラクターもエキセントリックだ。
・ガンダムとしては異色作。しかし刺激的でテンポも良!
学園もので、女性が主人公というのは、ガンダムシリーズの中では異色だ。
しかし、これが今まで視聴していたガンダムファン以外の視聴者を取り込む要素の一つとなったということは想像に難くない。
主人公であるスレッタが学校生活を送る中で、様々なキャラクターと交流を深めて友達になっていく。
障害や人種差別要素は重いものの、そういった要素はそこまで深くは解説されず、学園生活と、血統形式のスポーツ的なモビルスーツ戦中心の、かなり爽やかな内容となっている。
また、キャラがネタにしやすいのもSNSで流行った要因だろう。
何も知らずに振り回されるけれど、動くと可愛いスレッタが主人公だ。
それは勿論だが、闇が多そうなニカ、行動が面白いグエル、異様に髪量が多いチュチュと、脇役もいい味を出している。
・今後の展開は重め?
とはいえ、6話目では怒涛の展開が繰り広げられた。
メインキャラクターの速すぎる退場や、主人公であるスレッタと、そのバックにある水星、そして、搭乗機のエアリアルのブラックさだ。
今後しばらくは、引き続き学園ドラマが続いていくと予想されるが、ガンダムのお約束も、様々な面で取り入れられていくと感じさせる。
むしろ、ガンダム作品全体として見てもエグい設定が飛び出してくるかもしれない可能性も出てきて、そちらの方面にも期待ができそうだ。
配信サイト、例えばGYAO!であれば、「まだ間に合う!『機動戦士ガンダム 水星の魔女』スペシャル特番」2022年11月13日放送分」が2023年6月30日(金) 23:59までの長期間にわたって公開されている等、今から見始めても大丈夫なようになっているので、この機会に見てみよう。
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