KSCのガスブローバックガン「マカロフPM ヘヴィウェイト」が近日再生産予定となっている。
実銃は第二次大戦後のソビエト連邦の自動拳銃で、日本では2000年代の暴力団が愛用する銃として有名な拳銃だ。
・ガスブローバックガン「マカロフPM ヘヴィウェイト」
ガスブローバックガンとしての「マカロフPM ヘヴィウェイト」の最大の特徴は、やはりヘヴィウェイト仕様となっている樹脂グリップだ。
グリップの素材である樹脂には金属粉が混ぜ込んであり、その影響で、ずっしりと重量感を増した重さになっている。
実銃が730グラムなのに対して、「マカロフPM ヘヴィウェイト」は520グラムとなっていて、実銃の重さに近い使用感となっている。
・実銃 マカロフPMとは
ガスブローバックガン「マカロフPM ヘヴィウェイト」は、実銃のマカロフPMを基にして設計されている。
所謂「マカロフ拳銃」と呼ばれる自動拳銃だ。開発国はソビエト連邦だ。
PMとはロシア語でПистолет Макарова。
英語に訳すとPistolet Makarovaとなる。
Pistoletはフランス語で小口径ピストルの意味だ。
Makarovaは、ロシア人女性に多い苗字で、有名人としてはフィギュアスケート選手のクセニヤ・マカロワ、作曲家のニーナ・マカロワ、アメリカに亡命したバレエダンサーナタリア・マカロワが挙げられる。
・時代と共に大型拳銃から代替わりして世界に
制作国であるソビエト連邦では、第二次大戦後に全長196ミリメートルのトカレフTT-33から代替わりした。
トカレフTT-33は熟練した軍隊が使用する前提の設計となっていて、省コスト化する代わりに安全装置を搭載していないという極端な仕様となっていた。
そのため、結果的に取り回しが悪い拳銃となってしまった。
それを省みて、マカロフPMではデッコッキング仕様の安全装置が備え付けられている。
その仕様改善が、日本の暴力団にマッチして、2001年の日本での押収量1位となった。
それまで暴力団が主に使用していたのはトカレフTT-33の方だったが、前述のとおり安全装置が簡略化されていたため、暴発のリスクが高かった。
そこで改良されたマカロフPMを使うようになったというわけだ。
ソビエト連邦の代表的な拳銃。
そして、日本の暴力団も愛用していたため、ヤクザ映画などでの使用率も多いマカロフPMのヘヴィウェイトガスブローバックガン。
コンパクトで取りまわしも良いので、サバゲーにもオススメなトイガンだ。
image Credit:https://ksc-guns.co.jp/gas/handgun/makarova_pm_series.html