累計興行収入84億円を突破したトップガンマーヴェリック。
緊張感のあるストーリーと、迫力のある映像で、観客の評価も良く、日本をはじめ、様々な国でブームとなった。
そんなトップガンマーヴェリックのに登場する戦闘機。
その中でもメインの、主役機と言ってもいいだろうスーパーホーネットF/A-18Fについて紹介していこう。
・古くからあるマルチロール艦載機
スーパーホーネットは、マルチロール機の中でも古くから存在する戦闘機だ。
主にアメリカの運用する空母の艦載機として活躍している。
世界中で幅広く使われているF-15ストライクイーグルや、ハイスペックステルス戦闘機F-22ラプター、そしてラプターよりも性能が抑えられているがコストが低く、量産性に優れたF-35ライトニング。
今でこそ、マルチロール機だけでも様々な機体がある。
しかし、それらの戦闘機の原型は、このスーパーホーネットだと言っても過言では無いだろう。
・マルチロール機として成功した初めての戦闘機
マルチロール機として成功した初めての戦闘機は、スーパーホーネットの原型、F/A-18ホーネットだろう。
近代になるにつれて、大国同士が正面から衝突する戦闘は起こりにくくなり、空対空だけを目的とする戦闘機は活躍の場が減少していった。
そこで登場したのが制空戦闘、偵察、攻撃機などが全て行える多目的戦闘機「マルチロール機」だ。
アメリカ海軍では、多くの戦闘機をマルチロール機に一本化するにあたり、F-14トムキャットとF/A-18ホーネットで主力機の座を争っていた。
トムキャットは、速度によって主翼角度を最適に変えられる、可変翼が採用された珍しい戦闘機だ。それ故に、今でもファンが多い。
しかし、それが原因で、運用維持費が高くなり、ハードポイントの拡張性も無かった。
結果、ホーネットが多く生産されるようになり、スーパーホーネットへと発展を遂げることとなった。
・複座式が特徴的
スーパーホーネットの特徴と言ったら、やはり複座式だろう。
複座式のスーパーホーネットでは、機体制御をおこなうパイロットと、ミサイルなど兵装の制御を行う兵装システム士官で役割が分かれている。
現役マルチロール機は様々だが、複座式ということで、作劇上でも映える。
というのがトップガンマーヴェリックの主役機としてスーパーホーネットが採用された理由ではないかとの声もある。
前作の主役機はトムキャットだが、それが浅からぬ因縁のあるスーパーホーネット。
そのあたりの要素も、トップガンマーヴェリックを見るうえで、深みを与えてくれそうだ。
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