実銃は護身用として今でも人気が高いルガーLCP。
そんなルガーLCPのガスガン用のロングマガジンが、2022年4月に東京マルイより発売された。
実銃のルガーLCPは、どういった銃なのかを見ていこう。
・ルガーLCPとは
ルガーLCPは、2008年にアメリカのスターム・ルガー社より販売開始された拳銃だ。
そのコンパクトさから個人の護身用の拳銃としても人気が高く、ピンクや紫色、柄物など、多数のカラーバリエーションが製造されている。
・護身用として優れたコンパクトデザイン
ルガーLCPのLCPは、ライトウエイト・コンパクト・ピストルの意味を持つ。
全長は131mmで、重量は266グラムと、非常にコンパクト。
ここまで小型のものは、全ての拳銃の中でも珍しく、小型化を達成するために、様々な工夫やテクノロジーが見てとれる。
初期のルガーLCPでは、コンパクト化のためにスライドストップの機構や安全装置が省略されていた。
スライドストップはルガーLCPIIでは採用されているが、そのため重量は30グラムほど増している。
小型化軽量化を重視するにあたって、材質にも工夫が凝らされているようだ。
スチール製のスライド部、ガラス繊維強化ナイロン製のフレーム、アルミ合金製のサブフレームと、小型で軽量にする中で、強度も最大限、確保できるような材質となっている。
全体的に滑らかで丸みを帯びたフォルムからも、咄嗟にポーチやポケットから取り出す際の引っ掛かりを少なくする配慮が伺える。
・実銃とガスガンの違い
今回は、東京マルイのガスガン「LCP」と、その実銃との違いを比較してみることとする。
まず、実銃はガラス繊維強化ナイロンやスチール等、軽量化と合成を両立するために、様々な材質の素材を使っているが、ガスガンでは殆どが樹脂製となっている。
だが、モナカ構造が少なめで一体パーツが多いためか、作りは比較的頑丈となっているようだ。
また、表面の造形にも工夫がされていて、ガラス繊維強化ナイロン部分の皮製品のような質感も、樹脂製なのに最大限に再現されている。
2022年4月27日に発売されたLCP/LCPII用ロングマガジンを装備すれば、デフォルトの10発装弾から15発装弾に容量を拡張することが出来る。
これはサバイバルゲーム等で使う際に、容量を増やして欲しいというユーザーの要望に応えた形だ。
他にも実銃には無かった安全装置が付いている等、細かい違いがある。
同じくコンパクトなデザインの拳銃にはS&W BODYGUARD 380があるが、こちらは安全装置やスライドストップ等、ベーシックな機能が重視されているが、その分、大型となっている。
似たようなコンセプトだが細部ではS&W BODYGUARD 380と対象的なルガーLCP。
その関係性も面白く、興味深いものだ。
image Credit: https://www.tokyo-marui.co.jp/