マルシン工業にて、4月8日にカートリッジ式ガスリボルバー「S&W M10/64」の受注が開始された。
この製品は、スミス&ウェッソン社のM10と、同じくスミス&ウェッソン社のM64がセットになったものだ。
この記事では、主に実銃のS&W M10とS&W M64」を紹介していこう。
・S&W M10の名を持つ拳銃たち
S&W M10は、スミス&ウェッソン社の拳銃で、1899年から戦後まで、作られ続けている。
元祖S&W M10は、S&W M&Pと呼ばれていた、1899年式の拳銃だ。
1899年から1902年にかけて生産されていたモデルだとされている。
S&W M10は、スミス&ウェッソン社史上でも最初期の伝説的なベストセラーリボルバーで、スミス&ウェッソン社を象徴する拳銃と言えよう。
そんなS&W M10は、1899年から戦後まで、モデルチェンジを繰り返しつつ作られ続けている。
・ガスリボルバー「S&W M10/64」の実銃
同名のバリエーションが豊富で特定が難しいが、このガスガンのモデルは、恐らく戦後の近代的なS&W M10だろう。
S&W M64は名前こそS&W M10ではないが、形は殆ど同じだ。
違うのは材質で、S&W M64はS&W M10のステンレスモデルとして開発されたものだ。
スミス&ウェッソン社では、名前のMの後に6がついている拳銃はステンレス製となっている。
・S&W M10が登場する作品
S&W M10は、構造や見た目はシンプルそのもので、全体的なフォルムも華奢なものとなっている。
また、実銃の口径も小さく、威力は不足しがちだ。
ミリタリー&ポリスとされているので、警察や軍用向けに作られてはいたものの、当時も他の拳銃に比べると貧弱な物であった。
しかし、そんなスマートでシンプル、オーソドックスな見た目から、登場する映像作品は多い。
あぶない刑事シリーズや、ポリス・ストーリーシリーズ等で、主人公格のキャラクターが使っているのが印象的だろうか。
威力不足な面において設定に利用されたのは「太陽にほえろ!」だ。
ジーパンが必要以上に相手を傷つけないようにと、殺傷能力の低いM17、つまりS&W M10のバリエーション拳銃を使用している。
他にも、コミックであれば砂ぼうずや最遊記シリーズに、主人公格の武器として登場している。
スミス&ウェッソン社の伝統的な拳銃であるS&W M10と、そのステンレス版のS&W M64。
スミス&ウェッソン社の、そして、拳銃の歴史が感じられるリボルバーだ。
image Credit:https://store.shopping.yahoo.co.jp/hblt/hb000082517.html#