マルシンより、4月18日にモデルガン「南部式小型自動拳銃 ベビーナンブ」が発売された。
金メッキが特徴的な金属製のブローバックモデルガンだ。
実銃は1919年前後にに生産が開始された、南部式小型自動拳銃だと思われる。
・南部式小型自動拳銃とは
南部麒次郎が開発した自動拳銃、南部式自動拳銃は、1902年に製作が成功した。
モデルガン「南部式小型自動拳銃 ベビーナンブ」の実銃は、その後、1903年に製作が成功した南部式小型自動拳銃だ。
南部式小型自動拳銃は、初期型の南部式自動拳銃と同時期に、1904年前後より東京砲兵工廠で生産が開始された。
ベビーナンブというのは、主にアメリカでの呼び方だ。
初期型の南部式自動拳銃甲がグランパ。
1914年の後期型の南部式自動拳銃乙がパパ。
そして、この南部式小型自動拳銃がベビーと呼ばれている。
・モデルガンとの違い
モデルガンは、全体的に金メッキが施された、ゴージャスなカラーとなっているが、実銃は、一般的な拳銃と同じ、黒いカラーとなっている。
これは、1971年に改正された銃刀法よるものが大きいと思われる。
現在、銃刀法では「金属製の拳銃型モデルガンは銃腔に相当する部分を金属で完全に閉塞すること」と「銃把(グリップ)に相当する部分を除く表面全体を白色か黄色に着色すること」という二つの規制が定められている。
ここで言う黄色とは、ゴールドメッキも含まれている。
金属製のモデルガンを作るのに際して、実銃のカラーは使えないので、ゴールドメッキになったのだと推測することができる。
とはいえ、最小限の妥協で作った、金属製の南部式小型自動拳銃のモデルガンなのである。
・モデルガン「南部式小型自動拳銃 ベビーナンブ」
ここで、モデルガンの「南部式小型自動拳銃 ベビーナンブ」の方も見ていこう。
やはり、実銃を忠実に再現した金属製のモデルガンという所に注目したい。
重量も535グラムと、実銃の548グラムと、殆ど差が無い。
実銃の質感と重さをリアルに感じて取り扱える逸品だ。
刻印の違う、令和刻印、恩賜、東京ガス、東京砲兵工廠の4タイプが発売されているのも面白い。
特に恩賜モデルは、実銃では、陸軍士官学校等で主席卒業生に渡される恩賜品だった。
桐箱やゴールドメッキのゴージャス感と、相性抜群ではないだろうか。
金属性の、実銃を忠実に再現したガンコレクターも納得のモデルガン「南部式小型自動拳銃 ベビーナンブ」。
実銃も、モデルガンも、日本らしい技術が盛りだくさんとなっているので、日本製の銃が好きな方には特にオススメだ。
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