日本政府は、航空自衛隊を「航空宇宙自衛隊」に改称する方向で検討に入ったことを、共同通信など大手メディアが報じています。
近年、宇宙ゴミの問題や、中国やロシアの宇宙開発分野における事実上の軍事利用が懸念されており、日本でも宇宙に関する防衛力強化が必要であると判断。これまでに米戦略軍主催の「グローバル・センチネル」に参加するなど日本では「宇宙部隊」設立に向けて準備を進めていました。2020年度には20人規模の「宇宙作戦隊」を新設し、不審な人工衛星などの監視を行います。なお「航空宇宙自衛隊」への改称時期は早ければ2021年になることも明らかにしています。
また、アメリカにおいても、ロシアや中国の宇宙空間の衛星攻撃兵器(ASAT)の開発などの軍事利用化を懸念していること、宇宙においても米国の優位性を確保することをかねてより主張しており、2020年迄に予定していた第6の軍種となる「宇宙軍」を2019年12月20日に創設するなど、宇宙からの主導権や防衛に対して各国が注目しています。