宇宙空間の軍事利用などを目的に、各国研究開発が行われている「宇宙軍」の存在。何ともSFチックな響きですが、高い技術力を持つ軍事先進国では既に何十年も前から構想が進み、核兵器に替わる新たな切り札として運用可能になることを目指しているのだそうです。
そんな宇宙技術において、アメリカ空軍は1歩先に抜きん出たのかもしれません。
今回、空軍の発注によりボーイング社が製作したスペースプレーン実験機「X-37B」が飛行時間記録を更新したとのニュースが発表されました。このミッションは719日間続いて、人工衛星などを除く再利用可能な宇宙船関連では最長の飛行記録となるそうです。
このスペースプレーンとは無人の宇宙航空機で、言ってみれば宇宙空間を飛行するドローンのようなもの。スペースシャトルを小型化したような見た目をしていますが、軍事的な目的が多いのかミッションの具体的な内容は公開されていません。
明らかになっているのは誘導・ナビゲーション・サーマルプロテクション・高温材料及び耐久性・飛行技術・推進システムなどの技術テストということだとか。
X-37Bは無人ながらもスペースシャトルのように自律的に大気圏突入、滑走路への着陸が可能な機体が特徴。
そして面白いのがテスラモーターズでお馴染みのイーロン・マスクが率いるSpaceXが打ち上げに参加していること。民間の宇宙ロケットによって軍の機密満載のスペースプレーンが打ち上げられてるっていうのは何だか興味深いですね!官民問わずアメリカは宇宙開発に総力を挙げている感じがします。
この技術開発が進めばアメリカは世界中どこへでも速やかな攻撃が可能となるとも言われていますが、X-37Bの軍事的な利用についてはまだまだ憶測の域を出ません。
ちなみにボーイング社はX-37Bを大型化・有人化したX-37C構想があるとしており、今後の宇宙開発はなかなか目の離せないものとなっていきそうです。
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