サバゲーマーの間では、ガンケースと言えば真っ先にPELICAN(ペリカン)ケースが思いつく人も多いはず!
PELICANは様々なサイズのハードケースを製造していますが、ライフル専用のロングタイプも作っていてサバゲーで使用しているユーザーも多いかと思います。
本職の軍・法執行機関でも使われているくらいなので、恐らくガンケースとしては最高の強度・防水・防塵を合わせ持つツールと言えるでしょう。
…ただ、エアガンに使うとなるとお値段の高さが気になります。中に入るエアガンと同じくらいの値段しますからね…。憧れはありつつも大半の方が買う決断に至れないでいるのもまた事実。「カッコイイし愛銃を守るためならと思い切って買う!」という人と「そんな金出すならもう1丁エアガン買うわ!」という人の2タイプに意見が分かれるんじゃないでしょうか。
そんななか、昨年PELICANから登場した新しいハードケースシリーズが「VAULT」です。こちらの1番の特徴はお安いこと。通常のハードケースに比べ2/3程度の金額で買えるシリーズになっています。
パッと見ではデザインの違いくらいしかわからないのですが、具体的に何が違うのか見ていきましょう!
素材の違い
値段の差に影響している要因の1つは、ケースの素材そのものの違いがあると思われます。通常のPELICANはポリプロピレン製ですが、VAULTはポリエチレン製となっています。素材自体は値段に微々たる差しかないのですが、成型にかかる手間なんかの影響が大きいのでは?と予測されます。※あくまで想像です。
ではポリプロピレンとポリエチレンでは何が違うのでしょうか?
①耐熱性
熱に対する耐性はポリプロピレンの方が高く、130℃まで耐えるそうです。ポリエチレンになると90℃と低いので熱湯などにも耐えるかどうかという点ではVAULTが不利。ちなみに変形温度はもっと低いので、どちらのケースも本当に熱湯に漬けてみるとかはやめた方がいいですw
②柔軟性
ポリプロピレンは硬くポリエチレンは柔らかい、という違いがあるそうです。これはハードケースの役割としては大きな差が出ますね。ただし、VAULTは補強を太めにしたりラッチの数が多かったりと、素材の柔らかさを補う工夫がしっかりなされています。
③対候性
ここではポリエチレンに軍配が!ポリプロピレンは対候性がかなり弱く、酸化しやすく紫外線でも劣化しやすいそう。ここは素材として作られる際に添加剤を加えるなどして対策が取られるようです。
ざっくりと通常PELICANとVAULTシリーズにはこういった素材的な差があります。しかし、まぁサバゲーユースでは熱湯掛けたり車で踏んだりとか、そんな過酷な状況にはならないので気にするほどの差はありませんね。
デザイン
VAULTシリーズの大きな特徴はデザインではないでしょうか?角ばった見た目がとても印象的です。また、素材の柔らかさを補うためか、側面の補強が太かったりラッチの追加など通常のPELICANよりもごつく作られていますね。
機能の違い
VAULTシリーズはキャスターが付いているかどうかなどモデルによる差は多少ありつつも、基本的な機能の差はあまりなさそうです。ケース内部と外部の気圧差をなくす自動調圧バルブや、複数箇所に設けられたハンドル、ステンレス補強付きの南京錠取り付け穴などはそのままです。
VAULTはラッチがプッシュボタン式になっているなど軽い力で開閉できるようになっていて、そこはむしろ機能アップとも言えそうですね。
なお、PELICAN1700ケースとVAULT V700が同クラスで少しV700が大きくキャスターはなし。PELICAN1720とVAULT V730が同クラスでV730が少し大きくてキャスター付き。VAULTシリーズは通常のPELICANより一回り大きいみたいです。
ガンケースの代名詞とも言えるPELICANのロゴが入っていないのは惜しいところですが、ほぼ同じ機能を有していながら低価格帯に抑えられたVAULTは選択肢の1つとしてアリなんじゃないでしょうか?!
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