エアガンやサバゲにおけるさまざまな疑問を実際に試してみる「さばなび実験部」。
素朴な疑問から特定状況でのテストまで、可能な限り再現して検証してみます!
今回のテーマは「射撃位置の高低差によるBB弾到達距離の違い」です。
HOP機能によって撃ち出されたBB弾は、ある程度直進したら最終的に威力(運動エネルギー)を失って失速、落下します。
ということで、「失速するポイントが地面から離れた高い位置であれば、慣性がかかったBB弾の飛距離はアップするのでは?」という実験をしてみました。
なお、いうまでもありませんが、この結果は今回使用したエアガンによるものだとご理解下さい。
まず使用するのは電動ガンのカスタムAR。
360mmのインナーバレル+ショートスコープという仕様で初速はこの通り。
東京マルイの0.2gベアリングバイオ弾を使用し、HOPはゲーム使用時と同じ適正値に合わせてあります。BB弾とHOPはこのまま変更しません。
この条件に沿ってサバゲでよくあるポジションから水平射撃を行い、その最大飛距離を100mのメジャーにて計測しました。
果たして飛距離に差は出るのでしょうか?
その1 スタンディング(立射)
まずは普通に立った状態での水平射撃から。銃口は地面から150cmの高さです。
平坦なフィールド内で追い風という状況でしたが、風が止んだタイミングで10発ほどセミオートで発砲し、落着点の平均値を計測しました。
その結果は・・・47m
M80スプリング+ルーズバレル+長かけHOPを組んだM4(AR)なので、40mほどスーッと直進し、45mあたりで急にポロッと降下する弾道でした。
その2 プローン(伏せ撃ち)
次は地面に伏せた状態から撃ってみました。銃口の位置は地面から20cmです。
予想としては立射よりも手前で落下すると考えていたのですが、結果は47m。
・・・あれ、変わらない?
念のために複数回発砲してみましたが、平均値を見ると立射の時と同じでした。
その3 ニーリング(膝撃ち)
今度はゲーム中に最も多用するであろうニーリングの姿勢から。銃口は地面から70cmの高さになります。
風が止んだ瞬間にセミオートで発砲したところ・・・やはり同じ47m。
たかが1m程度の高度差などは誤差の範囲内なのでしょうか?
うーむ。
その4 高所からの発砲
じゃあいっそのこと高い場所から・・・というわけで、脚立に登って3mの高さからも測定してみました。
2階建てのヤグラに登って低い位置から撃つとしたらだいたいこのくらいでしょうか。
その結果は・・・50~51m。
確かに最大射程は伸びましたがバラツキが多く、その割には上記1~3の時とそれほど変わらない印象です。
ヤグラなどからの射撃には「射界が広い」という利点はありますが、BB弾の到達距離を見るとあまり違いは見られないようです。
まとめ
地上からの発砲に限っては、プローンでもスタンディグでもその差はありませんでした。各ポジションから10発ほど撃った時の平均値を出していますが、その弾数が少ないということはないはず。
結果としてわざわざ立ち上がって撃ったとしても、BB弾の届く距離はほぼ同じで変りませんでした。
逆にいえば、しゃがんだり伏せたりしていても、射程が短くなることを心配する必要はないでしょう。プローンで撃ってくる相手には、反撃しにくい、当てにくいという面もあるのでゲーム中は可能な限り低い姿勢で撃つ方がよさそうです。
取材協力:ヴァルハラ サバイバルゲームフィールド
装備協力:x115xTaylor
モデル:清水ほたる今回から「さばなび実験部」に入部したほたるちゃん。
秋葉原&六本木にあるコンセプトカフェ&バー「B-cats」で会えます!
※本記事は過去記事の内容を基に校正しています (2018.02)
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