石井健夫氏直伝!初心者でもよくわかるシューティング講座「エリートオペレーターズ編」②

前回の記事の続きです。


「さばなび」をご覧のサバイバルゲーマーの皆様が、シューティング競技への取っ掛かりとして始めるのに最適な内容の「エリートオペレーターズ」の紹介、続きです。
両サイドの6cmプレート4枚をライフルで射撃後、ハンドガンへのトランジッション(=持ち替え)を行います。ハンドガンで狙うのは中央にある2枚の大きなプレートで、これは直径10cmあります。
ハンドガンのレギュレーションとしては「バレル長が5.1インチ以下である事」、「ガスブローバックである事」、「極端な軽量化の禁止」、「ダットサイト、レーザーサイト等の禁止」、「外部パワーソースの禁止」といった条件がありますが、簡単に言えば「普通のハンドガンを使うべし」という事です。要するに普段のサバゲで愛用しているサイドアーム=ノーマルのガスブローバック・ハンドガンで良いのです。


ヒップ・ホルスターまたはサイ・ホルスターなど、身体の真横に装着するタイプで、「バレル部分とトリガーが完全にカバーされ、ガンの先端が露出しないもの」が条件です。ロック機構がある実戦的なタイプのホルスターが推奨ですが、「ホルスターごと逆さにしても銃が自重で落下しない程度の保持力」があれば可、となっています。つまりはこちらも普段のサバゲ装備で良いのです。
但し、ショルダーやバックサイド、チェストリグの前方に装着するタイプなど、収納時の銃口の向きが横や後ろを向くようなタイプのホルスターは使えません。他の多くのシューティング競技にも共通した考え方なので、もし「サバゲにもシューティングにも共通で使える装備が良いな」とお考えの方は覚えておくと良いでしょう。
また、ライフルからハンドガンへの持ち替え動作の際の「引っ掛かり」や「絡まり」を防止するため、エリートオペレーターズではハンドガンに「ピストルリーシュ」や「ランヤードコード」と呼ばれる落下防止用の紐を取り付ける事も禁止されています。


セィフティをかけ、銃口を真っ直ぐ下に向けた「ストレートダウン」の姿勢で待機。ブザーの合図とともにまずライフルで左右2枚づつの直径6cmプレートを“ダンダン! ダンダン!”と狙い撃ち、素早くハンドガンに持ち替え。ハンドガンでは中央2枚の10cmプレート2枚を撃ちます。
つまりライフルで4発、ハンドガンで2発。これが1セットになります。シューティング競技では「1(ワン)ストリング」と呼ぶ事が多いです。4mでは1ストリングの制限時間は6秒です。5mでは7秒、6mは8秒、7mは9秒になります。また、外した場合の撃ち直しはナシです。
実際にやってみると判りますが、この制限時間は本当にギリギリの設定です。一切無駄のないライフルさばき、ハンドガンさばき、そして「素早く正確に狙って撃つ技術」が必要になります。

<参考>
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やまだ ぞんび

長い歴史をもつミリタリー雑誌『コンバットマガジン』のチームの一人。人生のモットーは「いきなりホームランを打てるバッターなんていない」。徐々に徐々に着実に。。

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