ネイビーシールズ
ナチスの金塊を奪還せよ
<作品DATA>
製作:リュック・ベッソン
監督:スティーブン・クオーレ
出演:サリバン・ステイプルトン、J・K・シモンズ、シルビア・ホークス、ディミトリー・レオニダス、チャーリー・ビューリー、ディアミッド・マルタ、ジョシュア・ヘンリー、ユエン・ブレンナー
2017年/フランス・ドイツ合作/原題『Renegades』/1時間46分
提供:アスミック・エース、カルチュア・パブリッッシャーズ、配給:アスミック・エース
<公式サイト>
http://renegades.asmik-ace.co.jp
2018年1月12日(金)
TOHOシネマズ六本木ヒルズにて全国ロードショー
© 2016 EUROPACORP – STUDIO BABELSBERG Credit : Reiner Bajo
<STORY>
1995年、紛争末期のサラエボ。ミッションを成功させるも少々羽目を外しすぎて謹慎を言い渡されたマット大尉(サリバン・ステイプルトン)率いるSEALSの5名は、バーで知り合ったウェイトレス(シルビア・ホークス)から「近くの湖底に27トン=3億ドル相当のナチスの金塊が眠っている」との情報を得る。彼女の祖父は60年前にその事実を目撃し皆殺しにされた村の、たった一人の生き残りであった。
「戦争に苦しむ祖国のために基金を設立したい」と願う彼女に雇われるSEALSの5人は、敵陣の真っ只中、水深45mの湖底から8時間以内に大量の金塊を運び出す方法を必死で模索する。しかも上官や他の兵士に悟られぬよう、極秘裏に。
不可能を可能にする、SEALSの能力が真に問われる大作戦が始まった!
主役のマット大尉を演じるサリバン・ステイプルトンは、『300<スリーハンドレッド>〜帝国の進撃〜』(2014年)で名を挙げたそうだが、最近ではTVドラマシリーズ『ブラインドスポット』のFBIエージェント役も印象的に活躍した。
素晴らしい面構えの俳優で、銃の扱いも板についている。今後もアクション映画で大いに活躍しそうな、要チェックの人物だと思う。
登場するM4カービンやMP5はちゃんと1990年代半ばの仕様になっており、マニアも納得。但しマット大尉が持っているSIG P226だけは当時まだなかったレイルドフレームだった。
『ネイビーシールズ』というタイトルの映画はこれで確か3本目だと思う。で、どの作品も冒頭すぐの戦闘シーンは一番凄く、本作では戦車まで登場して超ド派手なアクションを展開する。
深度45mの湖底から27トンの金塊を引き上げるというクライマックスシーンは実際の水中でライヴ撮影されている。
リュック・ベッソンの名を世界的に広めたあの『グランブルー』(1988年)以来、連綿と培われてきたダイビング撮影技術の集大成、ともいえるだろう。驚くほどクリアな映像でSEALSの潜水装備をタップリと堪能できる。
フランス人プロデューサー&監督らしい「やや斜めの視点」から、ハリウッド大作にありがちなアメリカ流戦争映画のイケイケドンドン!をやや皮肉っている感じもありながら、最終的にはアメリカ海軍とSEALSに花を持たせる余裕が心地よかった。
部下に対しては鬼のように厳しい指揮官。しかし本当はアメリカ人が理想とする人間的な温かみ、正義感、実直さを体現するかのような人物でもあるらしい、一筋縄ではいかない大佐役は『セッション』(2015年)でのアカデミー助演男優賞も記憶に新しいJ・K・シモンズ。本作でもじつに深みのある演技を見せ、作品の「格」を一段も二段も引き上げている。
© 2016 EUROPACORP – STUDIO BABELSBERG Credit : Reiner Bajo
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