一般的にARといえば、5.56mm(223rem)を使用します。
AR15の元となったAR10や、それを進化させたナイツのSR25は7.62mm(308win)で、大口径ARといえば普通は7.62mmモデルを指します。
しかし、世の中上には上がいるもの。
アメリカのNEMO Armsは300win Mag(300ウィンチェスターマグナム)仕様のARをラインアップしています。
この300win Magは、北米ではメジャーな大型狩猟用弾丸で、米軍でも(一部で)使用されているカートリッジ。弾丸の長さは30-06弾とほぼ同じですが、薬莢がひと回り太く装薬が多い(約1.3倍)ため、一説によると30-06弾の1.5倍のリコイルがあるとも・・・。
そんな300winMagを使うOMENとはどんなARなのでしょうか。
はい、こんなの↓です。
NEMO OMEN .300 Win Mag AR
[youtube]http://youtu.be/NOZM5ZwN0kM[/youtube]
外観はやっぱりAR系。一見するとAR10ですが、マガジンがかなり巨大なのが分かります。
カートリッジが大きいのでエジェクトも大迫力!
動画ではフォートブラッグに持ち込んで、75レンジャーや82空挺師団、あと見るからにアヤシげな所属の方々(w)がテストしています。
1,000ヤード(約914m)とか普通にパカンパカン当ててますよ!
ミリタリーで使うには集弾性だけでなく耐久性やメンテナンス性も大事ですからね。このまま一部で試験的に使うのかは分かりません。
兵士ではありませんが、この女性シューターも1000ヤードでヒット。しかもかなり集弾していますね。
このグルーピングはすごい!
こんな感じでNEMOのOMENシリーズには300winMagの性能をフルに活かせるスペックがあるようです。
ARのリュングマンシステムはピストンがなくガス圧でボルトを直接動かすため、弾丸がマズルを出るまでほぼ振動がありません(ボルトキャリアの後退開始は弾頭射出後)。その利点を最大限発揮しているのでしょう。
しかし、セミオートマチックなのに1km狙撃がパカパカ当たるとは、すごい時代になったものです。
そして300winMagとくれば、次は338LapuaのARが・・・・? もしかしたら数年以内に出てくるかもしれませんね。
※本記事は過去記事の内容を基に校正しています (2017.12)
[amazonjs asin=”B00EBZUJFQ” locale=”JP” title=”CRYE PRECISION JPC プレートキャリア マルチカム Sサイズ 並行輸入品”]