無人機の技術が進歩するにつれて、目下の課題となってくるのがその「小型化」。動力源となるバッテリーや、遠隔操作に必要な装置、各種センサー類の搭載といった具合で限られた機体スペースが埋め尽くされてしまう。
そこで研究者らが目を向けたのが、生きた昆虫を利用してドローンにする「サイボーグ化」。過去にはゴキブリを使った研究事例も報告されているが、このほど公開された映像では、より機動力の高い「トンボ」での事例が紹介されている。
米マサチューセッツ州ケンブリッジで国防関連の最新技術を研究しているチャールズ・スターク・ドレイパー研究所と、メリーランド州のハワード・ヒューズ医療研究所が示した「ドラゴンフラアイ(DragonflEye)」は、感光性であるトンボの脊髄を伝って遠隔操作を可能としている。
トンボの目の中にある光ファイバーのような構造が、脳内に光のパルスを送信し、遠隔制御によって飛行を制御するという。また、トンボにはデータ収集技術を強化するため、センサーとソーラーパネルを備えた小型の「バックパック」が搭載されている。
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