米国屈指の名門大学であり、工学分野で世界最高峰として名高いマサチューセッツ工科大学(MIT: Massachusetts Institute of Technology)の研究チームが、巻貝の貝殻(conch shells)の三層構造にヒントを得た防護ヘルメットやボディーアーマーの研究を進めている。
巻貝の貝殻を模した幾何学構造を使った実験では、最も強度のある素材よりも亀裂伝播に対する耐性は185%、従来の繊維複合素材と比べても170%も優れていたという。
ヘルメットやボディーアーマーといった製品に落とし込むには、衝撃に対する抵抗能力である「強度(strength)」と、衝撃エネルギーの分散能力である「強靭性(toughness)」の両方が求められている。
本研究は、海軍研究局(US Navy Office of Naval Research)、国家防衛科学工学大学院生(NDSEG: National Defense Science and Engineering Graduate)、国防大学研究計測プログラム(DURIP: Defense University Research Instrumentation Program)、兵員ナノテクノロジー研究所(ISN: Institute for Soldier Nanotechnologies)と、カナダ自然科学工学研究会議(NSERC: Natural Sciences and Engineering Research Council of Canada)による支援の下で進められている。
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