【コラム】リアル軍装にハマったらミリタリーリエナクトメントで遊ぼう~その1

サバイバルゲームをやっているとチラホラ耳に入ってくる「リエナクト」というワード。
何か「戦争ごっこ」をやるような感じですが、一体どんなものでしょうか。

この聞き慣れない「リエナクト」というのは英語で書くと「Reenct」または「Reenactment」などといいます。うーん、よく分からない。英和辞書で意味を調べてみると「再演・再び演じる」という明確な意味があります。
つまり、史実や映画などのシーンを人々が再現して演じることなのです。
この言葉を知っている人でも誤解しているところは、史実のみの再現だけがリエナクトではなく、演劇や映画などの再現も含まれるということ。
リエナクトは軍事だけに限らず、ドラマ(再現フィルムに撮るような場合など)や過去の出来事の再現にもリエナクトという言葉を使うそうです。

サバゲ界隈で聞くこの言葉の先には、サムズミリタリ屋が主催しているベトナム戦争イベント「アホカリプス」や現代戦のイベント「ハートロック」などが続きます。
限定するならば、ミリタリーリエナクトと呼ばれるものですが、海外では「MilSim(Military Simulation)」とも呼ばれ、再現とシミュレーションの違いはあれど、似た内容で開催されています。また、日本ではよりゲーム性が強いものに「ヒストリカルゲーム」といった呼び名もあります。
日本のミリタリーリエナクト?では、山梨県で行われている「川中島の戦い」を再演した「川中島合戦戦国絵巻」などが有名なイベントでしょう。

リエナクトは世界中で開催されており、例えばノルマンディー上陸作戦から何年といった式典などで、当時の激戦を再現するために行われるものや、戦勝パレードの再現など・・・。ショーとしてのリエナクトが各地で行われていて、戦車や飛行機も登場するスケールの大きいものまであるのです。

さらに近年では、ウォーゲーム(いわゆるサバゲ)と結びつき、よりゲーム性の高いものも人気となっているようです。

ミリタリーリエナクト(以下、リエナクト)の基本は、可能な限り知りうる情報を元に当時を再現するというもので、当時使われていたものと同じデザインの衣類や装具、武器、調度品などを用いるのが原則。食事も当時の食材や調理法、レーションなどを用い、徹底的に再現度を高めるやり方もあったりします。
使用する道具は、古いものは入手性が悪く、耐久性や衛生面で安全性が確保できないものもあるため、プロダクト品や限りなくそれっぽいもので代用するのは可能ですが、史実を曲げてしまうような(興醒めしてしまう)現代のものを用いることはできません。
しかし、リエナクトの定義は非常に曖昧で、どこまで忠実な再現であればリエナクトが成立するか、大幅に架空のシーンや結末を含むものはリエナクトではないのかといったところは定義されいませんし、100%の再現は例え当事者であっても不可能であるため、個人や団体でその定義は変わってきます。
ロケーションや季節、天気など再現が不可能なものがあっても、限りなくその雰囲気を出せるタイミングでの開催を目指して設定を作り上げていきます。
リエナクトでは「時間」「場所」に明確な設定が必要で、それが決まれば、あとは資料からやるべきことを決定し演じます。

リエナクトには史実(または映画などのシナリオ)に沿った「結末」が用意されており、全員でその結末に向かって過程を作り上げるわけです。この演じる役者たちを「リエナクター」と呼び、全員が壮大な舞台に立つ主役であり脇役なのです。

ここまでリエナクトの基本が分かったところで、実際のリエナクトの様子を見てみましょう。
Battle of The Bulge Reenactment2010
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=Y8GGmvhCJJc[/youtube]

Re-enacting the Vietnam War | Op-Docs | The New York Times
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=lExY32Dv6Ww[/youtube]

SEAL in Afghanistan Reenactment – Warjunkies Saving The Unicorns Official Movie Trailer
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=-yTUkNzGSsA[/youtube]
海外はロケーションや導入される車両、爆破などスケールがでかい!
日本でも、ヒストリカルゲームが多数開催されているので、興味があれば参加してみませんか?
次回は、日本でのリエナクト&ヒストリカルゲームについて紹介します!

※本記事は過去記事の内容を基に校正しています (2017.11)

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横山 明

BV式から数えサバゲ歴15年の現役アラフォーサバゲーマー。WWIIから現用までミリタリーコスプレを楽しむ米陸軍ファンで、ヒストリカル系ゲームが好物。エアソフトガンは飛距離やハイサイクルより、実銃のアクションを再現するカスタムに注力。

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