※本記事は過去記事の内容を基に校正しています
機械製品である電動ガンは、調子よく使うためにそれなりのメンテナンスが必要。とはいえ、分解してどうこう・・・という必要はほとんどありません。
しかし、内部的にカスタムしていたり、外装も含めて各部を交換していたりすると、そこそこの頻度で分解する必要がでてきます。
そこで今回は、電動ガンの分解やメンテナンスで必要になると思われる、最低限の工具を紹介します。
工具は「高いもの」が「いっぱいある」方がいいのですが、誰も最初からバッチリ揃えていじり始めたわけではありません。よほど特殊な作業をしなければ「プラスドライバー」と「ヘックスレンチ」だけあれば何とかなってしまうものなのです。
以前にも「今さら聞けない!電動ガンメンテナンス講座・・・まず揃えたい必要な道具編」という記事をアップしていますが、今回はそれよりも初心者向けでまとめてみました。
重要度ナンバーワン! プラスドライバー
写真は上から「ロングドライバー」「2番」「1番」「スタビドライバー」。
ロングドライバーはショットガンのストック分解などで使うことがありますが、モデルによってはまったく使いません。
スタビドライバーは取り回しに優れますが、通常のドライバーと使い分ける理由があまりなく、ユーザーの好みによるでしょう。通常作業ではプラスの2番と1番があればほぼカバーできます。
先端の着磁のアリナシは好みもありますが、一般的にはあった方が使いやすいと思います。
その他の用途で活躍? マイナスドライバー
上から「5mm幅」「3mm幅」「スタビドライバー(5mm)」。
文字どおりマイナスネジを回すためのドライバーですが、電動ガンでは外装の一部を除いてマイナスネジは使われていません。なので、ドライバーとしてよりもスクレイパーやヘラとして使うことが多いはずです。
また、幅が広くなれば厚みが増すので、写真のように3mmと5mm幅があれば、ほぼこと足りると思います。
コインドライバー
水道栓用のマイナスドライバー。
光学機器のマウントネジを緩めたり締め込むのに便利に使えます。
プラスドライバーより使うかも? ヘックスドライバー
俗にいう「六角ネジ」を回すのに使うドライバー、あるいはレンチです。
六角(ヘックス)ネジはプラスネジより高いトルクをかけられるため、海外製電動ガンのメカボックスなどで多用されています。
自宅作業では写真上のようなドライバータイプが使いやすいですが、写真下のようなレンチセットはフィールドでの応急作業に向いています。
その他のヘックスドライバー(ヘックスレンチ)
上段のT字レンチタイプは力をかけやすかったり回しやすかったりと使える一品。2mm、3mm、4mmあたりはぜひ用意しておきたい便利工具です。
下段はL字レンチのセット。大きなサイズや、実パーツ用のインチレンチなど、あまり頻繁に使わないサイズであれば、この手の簡易的なセットで充分です。
万能作業工具? モンキーレンチ
使用頻度は少ないですが、スコープマウントのナットやフラッシュハイダーの締め込みなど、ここぞ!という場面で使いうことがあり。あまり大型のものでなく、小型で薄口のタイプを1つ用意しておくといいでしょう。
バイスのように作業途中の固定にも使えますよ。
最終手段のラジオペンチ
ネジが外れない、ピンが抜けないといった時、最後に頼るのがラジオペンチ。中にはより強力なプライヤーなどを投入する人もいますが、普通はラジオペンチでだいたい何とかなります。
このラジオペンチはちょっとイイもの(2000~3000円くらいのやつ)を買っておきましょう。長く使えるのはもちろん、いざパワープレイ!となった時でも対象が傷つきにくく、またツルッと滑ることが減ります。
電動ガンのメンテナンスで用意しておきたい工具はこのくらいでしょうか。普通に分解してメカボックスを開けて・・・という程度であれば問題なくこなせるはずです。
前回の記事でもいいましたが、高価な一流ブランドの工具を使ったからといって作業が劇的に捗ったり半分の時間で完成したりはしません。
逆にどんなに技術のある人でも品質の良くない工具を使うと、ネジをナメたり作業が遅くなるといった事態が起こります。
皆さんも工具を買う時は、100均ではなくソコソコの品質のものを選ぶように意識して下さいね。
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