「ミリメシ」ってよく聞くけど何? そんなアナタへ詳しく解説!

■ ミリメシとは?

腹が減っては戦はできぬ。フィールドで戦う各国の兵士たちは、どんなモノを食べて戦いに備えているのか。軍隊の戦闘糧食を意味するレーションを、「ミリタリー」+「メシ」=「ミリメシ」という造語を作り誕生させたのは小社のムック『世界のミリメシを実食する』(2006年刊)だ。ミリタリーファンのみならず、一般読者を中心に話題となったことで、当時1万部売れたら大ヒットというミリタリージャンルで異例の10万部の大ヒットとなった。


火付け役ともなったミリメシ本。mono shopで現在も販売中。コチラ

 

そのムーブメントを受けて企画した「ミリメシ」は、1959年より自衛隊の戦闘糧食を製造し、2003年より非常食も手掛ける新潟県魚沼市の食品メーカー「ホリカフーズ」とのコラボで実現。ミリメシのメニュー開発では過去の災害の教訓を活かし、「災害時でも普段口にしている白いご飯が食べたい」という声に注目。ホリカフーズの地元の魚沼産うるち米を使用するなど、食材にこだわり美味しさを重視。そして2007年、カレーライス、シチュー&ライス、牛丼の3メニューをひっさげ、兵士パッケージのモノ・ショップレーション・シリーズ「ミリメシ」が誕生したのである。


最初はこの3種類、左からシチュー&ライス、カレーライス、牛丼。

 

ミリメシは1パック1食で、中には白米や具材パック、レンゲ、お手拭きなどに加え、調理用の発熱剤類が入っている。一般的な保存食や非常食と一線を画するのがその温め機能だ。火や水などインフラが全くない状況でも、パッケージに入っている発熱剤に発熱溶液を掛ければ、シューっと蒸気を出しながら温め、アツアツの食事を可能にする。災害時に冷たい保存食を食べるより、温かい食事を食べるほうが生きる希望が湧いてくるのは、想像に難くないのではないだろうか。「モーリアンヒートパック」という化学反応を利用した加熱技術で、従来の生石灰式と比べると約10倍もの発熱量を誇る。温め時間はおよそ20分。火を使わずに温めるという点では決して長い時間ではない。このパックさえ持っていれば、その名の通り、いつでもどこでも温かい食事が可能なのだ。


袋の中身はご飯、具材、スプーン、ナプキン、発熱剤、発熱溶液が基本的に入っている。

 

今年発売10周年を迎える「ミリメシ」、これまでに3万食超を販売した。賞味期限は3年6ヵ月で長期保存が可能。非常食用途のみならず、登山やサバゲ―、面白ギフトとしてロングセラーを記録中だ。現ラインアップはバラエティ豊かな8メニューとなり、日本人の心をほぐす味噌汁付きもラインアップ。


8種類のラインアップだけでなく、まとめて楽しめる5食セットなどもあるぞ。セット品の場合は専用パッケージでお届けとなる。

 

■ ミリメシの作り方!!

「ミリメシ」シリーズはすべて同じ手順で作るので、「海軍カレー」を例に作り方を解説しよう。

まずは一旦、外袋からすべての中身を取り出し、温めている途中で倒れてしまわないように外袋の底をしっかりと広げて立てる。

発熱剤を包装袋から出し、外袋の底に寝かして入れる。

次に白いごはんとビーフカレーのパック、そしてみそ汁をそのまま入れる。

安定して立っているか確認。

発熱溶液の封を切り、すべて底まで注ぐ。

すぐに発熱し蒸気が上がるので、慌てず速やかにチャックを閉じる。このとき外袋の上部の蒸気口から吹き出す高温の蒸気に注意。そのまま外袋を倒さないようにして、20分ほどおくと化学反応が済んで蒸気も治まる。さらに10分おいて、温め完了。

中からすべて取り出し、まずは白いごはんのパックを開ける。
ごはんをよくほぐす。ルーにボリュームがあるので、脇をしっかり空けておく。

こぼさないように慎重にルーを入れる。

みそ汁の缶を開けて完成。缶は熱いので、タオルや軍手などが必要だ。

以上にて完成となる。別途mono shopTVでも動画で作り方をご紹介しているので、あわせてチェックしてみてほしい。動画URL https://youtu.be/xXhBaKDyd0g

少しでも気になった方、ミリメシラインナップはコチラから!

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やまだ ぞんび

長い歴史をもつミリタリー雑誌『コンバットマガジン』のチームの一人。人生のモットーは「いきなりホームランを打てるバッターなんていない」。徐々に徐々に着実に。。

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