やっと暖かくなったと思ったら今年は雨が多い気がします。
楽しみにしていた週末のサバゲが雨でお流れになった人、いますよね? また、朝は晴れていたのでフィールドに行ったけど、途中から曇り→雨に・・・という経験がある人も多いでしょう。豪雨警報レベルの土砂降りだと「仕方ないな」と諦められますが、小雨程度だと「もしかしたら・・・?」と淡い期待を捨て切れません。
今回はそんな時に役立つ(かもしれない)防水コーティング剤の使い方をまとめてみました。
防水剤(撥水剤)はその名の通り水を弾く皮膜を作るもの。
本来なら水が染み込んでしまう布地やナイロンでも、これをかけるとコロコロと水玉ができて濡れずに済むわけです。
今回使うのはNIKWAXの「TX DIRECT」。
写真左はスプレータイプの「SPRAY-ON」、右が浸け置きタイプの「WASH-IN」。
どちらでも同じように防水(撥水)性能を発揮します。
そして本来は透湿防水布地用なので、ゴアテックスなどのアウトドア素材に最適。有機溶剤を使わない水性で、透湿性能(かいた汗がこもらずに発散させる機能)を犠牲にすることなく、表面に撥水を付与または復活できるわけです。
まずはWASH-INの使い方を紹介します。
最初にタライに水、できればぬるま湯を張りましょう。
家庭用の洗濯タライ(20~30リットル)でジャケット2~3着が施工できます。
次にWASH-INを入れてよくかき混ぜましょう。
ぬるま湯30リットルに対して約300mリットルが規定量。20リットルなら200mリットルです。
ちょっとお酢っぽい匂いが独特です。
防水加工したいジャケットやパンツなどを浸け込みます。
ジャケットは事前によく洗って汚れを落としておきましょう。汚れていると防水効果が劇的に下がってしまいます。洗ったままの濡れた状態でWASH-INの溶液に浸けてしまって構いません。
このまま5~10分ほどひたしておきましょう。
よく水ですすいで乾燥させます。
ポケットの中などに水がたまりやすいので、裏返すなどの工夫を忘れずに。
洗濯機で軽く脱水してもOKです。
洗濯指示はラベルなどをよく確認して下さいね。
このまま乾けば防水処理は完了です!
しばらくして、さらっと乾いたのでテストしてみました。
とりあえずホースで水をかけます。
ドバドバと景気よく濡らしたところ・・・
おぉ、見事な水玉で水を弾きまくっています!
縫い目の部分も染み込んだ様子はなく、バケツの水を被っても耐えられそうです。
もう1つ、スプレータイプのSPRAY-ONですが、こちらは単にスプレーするだけでOK。
できれば対象物が濡れているか湿っている状態がベストです。
写真は傘ですが、スプレーしてそのまま乾けば・・・。
ちゃんと水弾きが復活!
乾いた物にスプレーする場合は、ウェスなどでサッと拭き取るように塗り込むといいでしょう。
なお、浸け置きタイプで使い終わった溶液は100均にあるスプレー容器で保存しておくのがオススメ。スプレータイプのように使えますよ。
ついでに防水性能をテストしてみました。
ティッシュに染み込ませて乾燥させ、これを紙コップに張って・・・
缶コーヒーをドボドボと注ぎます!
そのまま数分放置しておいたら・・・
染み込まずキープされています!
このまま10分放っておいても染みこむことはありません。
というか、染みこむ前に重さで破れました。
このように手軽に防水性能を付与できるNIKWAXは、さまざまなところに使用できます。
ブーツやバックパックなどはマメに処理しておくと、不意の雨くらいならヘッチャラでしょう。
テントや車のシートなどにも最適で、いったん処理しておけば防水はもちろん、汚れも付きにくくなります。
使用時の注意点はちょっとだけあります。
まず、浸け置きでもスプレーでも、よくすすぐかある程度拭き取らないと、乾いてから白いムラやシミになりやすいということ。
もう1点は、浸け置き洗いは手のひらまで見事に防水処理されてしまうこと。
水を弾く若々しいお肌になります(?)
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