前々から一度は見たいと思っていた国内最大級のエアガン競技会にようやく行けたので、その模様をレポートさせていただきます。
まずは、APSをご存じでない人のためにこれってなんなの?って部分から解説すると、APSとは「Air Precision Shooting」(エアー・プレシジョン・シューティング)の略で、APSカップとは、「エアーガンによるスポーツ射撃の健全な普及と発展」を目的に1993年から活動している「日本エアースポーツガン協会」(JASG)が主催するエアガンによる精密射撃競技会のこと。APSカップは年1回の開催で、実銃での競技会同様にジャッジ(審判)の監督の元、安全かつ公平に精密射撃の腕を競う、国内ではもっとも歴史と権威のある大会となっています。
ただし、APSカップで使える銃は、JASGと、公益社団法人日本近代五種協会または一般社団法人日本バイアスロン連盟の認定する公式認定競技銃に限るという点が通常のエアソフトガンを使ったシューティング大会とは大きく異なる点です。
第27回目となる2017年の大会は浅草の「東京都立産業貿易センター台東館」を会場に、7月 15日は「ライフルクラス」、16日は「ハンドガンクラス」と2日に渡って開催されました。ちなみに両クラスとも、光学機器を使わない「オープンサイト部門」と自由に照準器を選べる「フリーサイト部門」の2部門があり、ハンドガンクラスでは「ブルズアイ」、「プレート」、「シルエット」の3種目、ライフルクラスでは「ブルズアイ」、「プレート」、「ムーバー」の3種目の成績で競技します。この3種目の総合点で、各部門の勝者およびグランドチャンピオンが決まるという仕組みです。
今回、お伺いしたのは16日のハンドガンクラスのみでしたが、オープンサイト部門で約160人、フリーサイト部門で約60人の参加者があった模様です。競技は種目に応じて5m~10mのレンジで行われますが、射撃場内では各参加者にジャッジが1人付いているので、一見すると競技参加者よりもジャッジの方が多いようにも見えます。これは、それだけ厳密に審査が行われている証であると同時に、ジャッジは競技者が間違えないように解説もしてくれるので、初めて参加する人でも戸惑うことなく競技に向き合えるということでもあります。
ちなみにハンドガンクラスの各種目の内容は以下の通りです。
「ブルズアイ」は、5mから片手で2分以内に5発撃つのを2セット行う競技。
「プレート」は6mから15枚並んだプレートを各3秒以内に片手で撃つ競技。
「シルエット」は距離の異なる標的を2分以内に立射、および伏射で両手撃ちする競技です。
今回、初めて見学させて頂きましたが、精密射撃競技だけあって、場内は思いのほか静か。進行アナウンスのほかは大きな声はなく、応援などが飛びかうこともありません。練習、試射や使用銃のチェックなども参加者のグループごとに時間が指定されているといった具合に、効率的に進行している印象です。また、参加者の年齢層は比較的高めに感じられますが、場内には子供や女性も散見します。男女の別や年齢による優劣がないのが、こうした射撃競技の面白い点でもあります。実際、参加者のレベルは高く、自分もサバゲー場などでは、そこそこうまく射撃できる方ですが、パッと見でレベルが違うことがわかります。
今回の結果はオープンサイト部門は赤間豊さん、フリーサイト部門は細野透さん、グランドチャンピオンは細野透さんが制することとなりました。勝者には、協賛メーカーなどからの賞品が授与されるほか、APSカップでの成績は「マスターバッジ」と呼ばれる生涯成績制度に加味されて、その成績に応じたバッジが付与される仕組みとなっています。
なお、今回はライフル部門を見ることはできませんでしたが、ぜひ次回お伺いさせていただければと思いました。
日本エアースポーツガン協会
http://airsportsgun.com/
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