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※引用元:ブーストマガジン
前回は、エアロセンスがドローンビジネスに参入した経緯や、「人の役に立つロボット」を目指す理由をうかがった。今回は、具体的なビジネスモデルや今後の戦略について深く聞いていきたい。
完全自律型ドローン「AS-MC02-P」を持つ佐部氏
【田口】エアロセンスが計画しているビジネスを教えてください。
基本的には、機体の開発からドローンで取得したデータをお客様に届けるところまでやります。ワークフローとして、「ドローン本体を買ってきて、一眼レフカメラを積んで、ドローンが取得したデータをPCに読み込む」というフローではビジネスをやりにくいので、機体から最後の解析サービスまで一貫して提供いたします。この戦略で最後までいけるかはわからないのですが、立ち上がり時期の今は、そういう戦略です。また、あらゆる分野を手がけるのではなくて、測量や点検に絞ってサービスを提供します。
【田口】技術的な優位性はどこにありますか?
固定翼機のノウハウを持っているところは日本でもなかなかないので、面白いと思っています。特にVTOL型の機体は運用性もありながら、ホバリングと長距離飛行の両方ができ効率がよいので、理論的にかなった形なんじゃないかと思います。
[youtube http://www.youtube.com/watch?v=btT3_SR7rE0]
VTOL型ドローン飛行風景
【田口】マルチコプターのほうはどうですか?
マルチコプターは、離着陸がとてもセンシティブで、環境を選ばないと安定した離着陸は難しいのですが、全自動飛行にいろいろノウハウを入れ込んであります。
【田口】離着陸の部分に独自開発技術が盛り込まれているのですね。
気付かず斜めになっていたり、センサーが正しくない状況で離陸させたときに、進行方向と違う方向を向いたりします。それをフライトしながら補正したり、事前の確認で検知したりというプログラムを組んでいます。
[youtube http://www.youtube.com/watch?v=Ou70c9mJPlo]
完全自律型ドローン「AS-MC02-P」プロモーションビデオ
【田口】ドローンのソフトウェア開発で難しいのは、どこですか?
点検の用途でいうと、物に近づいて、正確に点検する対象物を見たいわけですよね。衝突しない精度、位置決めの精度をもっと上げたいです。このあたりは研究開発が活発な分野で、基本的には画像解析技術を使うのですが、信頼性が大切です。例えば農業だと、鳥や高圧線、電線が一番気になります。電線は細くて検知するのも大変ですし、できれば自衛したいところです。
そこでエアロセンスは、障害物検出・回避を含めた動的な自動飛行経路構築のため、高性能センサーと高速画像処理エンジンを統合したシステムモジュールをドローンに搭載します。重くて高価なLiDAR*などの技術を用いず、イメージングセンサと画像処理技術のみで実現することで、GPSの入らない環境でも安価・軽量・安全に自律飛行できる技術を開発・実装していきます。
この研究は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の平成28年度「次世代人工知能・ロボット中核技術開発」において、革新的ロボット要素技術分野における研究課題「UAV向け環境認識技術と飛行経路生成技術の研究開発」に応募し、今後具体的な開発内容と目標値を記載することを条件に採択されました。最終的には時速100km以上で高速飛行するVTOL機に搭載し、障害物や他の飛行体を回避し安全な航行の実現を目指します。
*LiDAR
光を用いたリモートセンシング技術の一つ
【田口】開発中の小型VTOL型ドローンはどんな機体ですか?
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【ドローンキーパーソンインタビューVol.3後編】エアロセンスのオールインワンビジネスモデルとは
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