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※引用元:ブーストマガジン
エアロセンス株式会社 CTO 佐部浩太郎氏
昨年夏、ソニーの子会社ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社とカーロボティクスの株式会社ZMPの合弁企業としてスタートし、独自開発のVTOL型ドローン(垂直離着陸ができる固定翼機)やマルチコプター型ドローンを活用した測量サービスの発表で注目を浴びたエアロセンス株式会社。
ソニーがついにドローン事業に参入か!と、筆者も興奮したのを覚えている。そして、CTOを務める佐部氏は、過去にはAI搭載エンターテイメントペットロボット「AIBO」や、笑顔でカメラのシャッターを切る「スマイルシャッター」の認識技術を開発したことで知られ、その技術が独自開発のドローンにどのように活かされているのか非常に興味深いところだ。
また、取材の前日(8月末)には、ソニーモバイルコミュニケーションズが保有するエアロセンスの株式をソニー株式会社が全て取得するという驚きの発表もあった。これで本当にソニーのドローン事業参入である。
今回は、ドローン事業参入発表から1年経って改めて注目されているエアロセンスについて、ドローン事業参入の経緯から現在のサービス、今後のビジョンをCTOの佐部氏に聞いてみたい。
【田口】エアロセンス設立の経緯を教えてもらえますか?
もともとはソニー社内で飛行ロボットの研究開発を提案してチームを立ち上げたのですが、ソニー単独でドローンを作って何に使うんだ!という話になりまして(苦笑)。そんなときに、自動運転や画像解析の技術を持って産業向けにビジネス展開をしているZMPさんを紹介いただいて、外部の力を借りたほうがいいのでは、ということで始まったのがエアロセンスです。ソニーモバイルが50.005%、ZMPが49.995%を出資する形でスタートしました。
【田口】ソニー社内の研究チームの中では佐部さんが「やろうぜ!」という声掛け役になったのですか?
あるとき、いわゆる製品の開発に必要な基本技術の研究開発から、単に技術研究開発だけじゃなく、事業化を狙った体制に組み替えていくフェイズがあったんですね。逆に言うと、ほとんどの研究テーマが一旦白紙に戻されました(笑)。
僕はそのとき、今でいう機械学習(人間が自然と行う「学習」をコンピューターに行わせる人工知能研究のひとつ)の研究チームのリーダーだったのですが、そのチームも解散になりました。機械学習のチームには研究者が10人くらいいて、みなさん論文を出しているくらいのエキスパートなんですけど、逆に言うと、それしかできない人の集まりじゃないですか(苦笑)。そして周りを見ると、あっちには解散したメカチーム、こっちでは解散した電気チームがあるわけです。そこで人員を集めてチームを作り、飛行ロボットの研究開発を始めました。それから実際に事業提案ができるまで結局3年ぐらいかかりました。
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