軍用車育ちのラングラーに映える無線アンテナ
~Jeep Wrangler Unlimited~
ラングラーほどアンテナが似合う市販車はないのではないだろうか。軍用車には欠かせない無線通信機はラングラーの男らしいインパネに映える。角ばった外観にまっすぐ伸びるアンテナは、それが当たり前であるかのように馴染む。軍用車から生まれたラングラーが失っていたものを取り戻したかのようだ。
毎日都心の職場に向けて満員電車で通勤。業務はデスクワークが中心。そんな塩野さんの楽しみは週末に愛車のラングラーでドライブに出かけること。最近のお気に入りは長野県にあるしらびそ高原。東京から中央道を三時間、飯田インターを降りてさらに一時間ほど。大都会東京と空がつながっているとは思えない空気の澄んだ、標高一九十八mの世界が広がっている。
しらびそ高原からは南アルプスの雄大な景色を目の前に眺めることができ、早朝には眼下に雲海が広がることもある。日が暮れた後には手が届くほどの満点の星空が広がり、ただそこにいるだけで存分に非日常を味わうことができる。しかし、塩野さんの楽しみはそれだけではない。愛車のラングラーから取り出した軍用通信機のような大柄なトランシーバー、市民ラジオという無線機だ。CB無線という愛称でも知られている。
市民ラジオは昭和五十八年までは旧郵政省によってライセンスが発行されていた。しかし、その後は技術基準適合証明(携帯電話などにも見られる〒マーク)を受けているトランシーバーであればライセンス不要で誰でも使えるようになった。
500mWというわずかな出力のトランシーバーであるが、山の上などのロケーションの良いところで使えば、数百キロ先と交信することもできる。この市民ラジオを使って、「不特定多数の相手との交信」という一期一会の出会いを楽しむという昭和の趣味が静かなブームとなっている。
ラングラーに装着されているアンテナはデジタル簡易無線用のもの。デジタル簡易無線は二十一世紀版のCB無線として新しく制度化された新しい無線システム。こちらもライセンス不要で簡単な登録申請のみで使うことができる。ハンディタイプの手持ちのトランシーバーだけでなく、車載用のトランシーバーも市販されているため、林道ツーリングを楽しむクロカンユーザーからも人気の無線だ。
週末に都心から郊外へ向かう塩野さんのラングラーの助手席には奥様、そしてリアシートやラゲージスペースにはキャンプ道具やお気に入りのトランシーバーが載せられている。どんなに仕事が忙しくても家族との時間や趣味の時間を大切にする塩野さんのためにラングラーは走る。
市民ラジオは短波帯を使ったトランシーバー。ロッドアンテナを伸ばすと1m以上の長さになる
大自然の中でテント泊をしながら趣味に没頭する時間は最高のひととき
仲間との連絡にはデジタル簡易無線が便利。ツーリング中も楽しく会話できる
角ばったシルエットにアンテナが映える。デジタル簡易無線やアマチュア無線のアンテナを装備
撮影当日は無線仲間と夜遅くまで語り合った
バンパーはさりげなくJAOS製に交換されている
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