【インタビュー】ウォーゲーミングジャパン・ミリタリーアドバイザー宮永さんに聞く「World of Tanks」の魅力とサバゲーの類似点・後編

前回からひきつづき、ミリタリーアドバイザーの宮永さんに「World of Tanks」の魅力を語っていただきます!
内容盛りだくさん、奥が深いです・・・!

ウォーゲーミングジャパン
「World of Tanks」の魅力とは
ミリタリーアドバイザー・宮永忠将さんインタビュー

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ーーWoTの舞台となる戦場の作り方には、なにかこだわりがあったりするのでしょうか?

「史実で戦車戦があった場所をリアルに再現することが面⽩さを保証するわけではないのですが雰囲気はとても大事ですね。だから、バリエーションを抱負にしようと心がけています。北極みたいに荒れ果てたところもあれば、フランスの港とか、アジアのどこかとか・・。
基本的にイメージしてるのは第⼆次世界⼤戦の戦場なんですね。有名な戦⾞戦や攻防戦があった街がでています。戦争の歴史に詳しい人が⾒たらピンとくる、例えばソ連とフィンランドが奪い合いをした『カレリア』などがあります。
あるいは対戦のバランスを考えて作った架空の街だけれども、街並みはドイツのようにしているマップもあります。」

ーーWoTとガルパンとのコラボは話題になりましたが、他にコラボしたい媒体などありますか?

「WoTはグローバル展開しているゲームですが、ガルパンのような日本独特のアニメといっしょにコラボできたのはとても幸運でした。戦争映画なんかも重要ですね。最近なら『フューリー』とかでしょうか。旧ソ連圏だと戦⾞兵を扱ったドラマや映画がたくさん出ているので、ロシアでは盛んに映画とコラボしています。」

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ーーWoTに登場する戦⾞は全て実在したものですか?

「 実在といっても、大量生産されたものと試作まで行ったけど量産はされなかったみたいな戦車も有ります。WoTでは、そうした戦車は1960年代くらいまでを上限にほとんど取り入れています。また製造はされなかったけど、図面まで作成されたり、計画が動いていたものについても再現に取り組んでいます。日本はそういう戦車の宝庫ですね。2015年9月に日本の重戦車のツリーがWoTに実装されましたが、ここで登場する「オイ車(O-I)」と呼ばれる重戦車は、日本のプラモメーカーであるファインモールドの鈴木社長という方が発見したものです。長い間、図面の存在だけは知られていたのですが、WoTで実装するにあたり、ぜひ本物の図面から再現したいということになり、鈴木社長に相談したところ、ファインモールドで再現するので、そのモデルをゲームに出してくださいという流れになりました。WoTに登場する期待もあって、この幻の重戦車も、12月には模型になっています。こういうのもコラボレーションの一種ですよね。」

ーーとてもロマンがあるお話ですね!

「戦⾞と人間もそれぞれ別物のようでいて、結構似ているところがあります。⼆丁拳銃がたいていは見た目ほど強くないのと同じで、⽬が顔の正面向きについていて、判断材料が脳みそしかない人間は、銃⼀丁なら常にその情報と武器の動きを思考できるのですが、ニ丁持てば途端に2倍の戦⼒になるのかといったらそうじゃないですよね。戦⾞も同じで、⾞体前⾯が体の前⾯、砲塔は腕といったように、そこに対する乗員の意識が集中されています。⼈間の意識と戦⾞の戦い⽅は、⽅向性が⼀致しているんです。」

oisya1(画像:Wikipedia

oisya2(画像:http://wikiwiki.jp/wotanks/?O-I

ーーこれはおもしろいですね。

「⼈間が使う以上は、最終的にはどの戦車も似た形になっていくんですね。昔は戦車の使い方も試行錯誤で、車体のあちこちに機銃や砲を搭載した戦車が開発されましたが、手間がかかる割には効果がないことがだんだんわかり、シンプルになっていきました。」

ーーWoTのゲームとしてのルールには、なにかサバゲーに共通する特徴などはありますか。

「WoTやサバゲーがある意味でモデルにしている戦争というのは、根本的には時間と空間のトレードオフを追求したものなのです。つまり、作戦を立案する側は、ある街を占領するという目的に対して、投入できる戦⾞や戦力、期限を設定して、人員・損害・経費などをマネージメントする。これを繰り返すのが戦争の一側面です。それをただゲームでやるとただのシミュレーションゲームになってしまうので、WoTはあくまでもアクションとして、敵陣地や目標点を占領するか、敵戦車を全て殲滅する、というようにわかりやすいルールになっています。」

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「サバイバルゲームはみなさんそれぞれ、思い思いの銃器を手にして戦うでしょう。それと同じでWoTは『⾃分の好きな戦⾞を操作して遊ぶサバイバルゲーム』という説明がしっくり来ると思います。WoTでは、ゲームシステムや報酬において西住牛されるのはチームの勝利と、その貢献度です。だから自ずとチームプレーを考えた動きになりますが、卓越した個人プレーについては、勲章という仕組みで評価されます。レアな勲章を持っているプレイヤーはそれだけで尊敬されます。

“Let’s BATTLE”
これほど的確に表せる言葉はない

WoTをを⼀⾔で表すならば、「Letʼs BATTLE」ですね。これはウォーゲーミングという会社の根幹を表すシンプルな標語でもあります。昨今、複雑な世界情勢とか、いろいろ面倒くさいことがたくさんあるけど、ゲームの中でくらいは楽しく戦⾞戦をやろうぜ、という。簡単だけどこの短い言葉の中には、ゲームとして必要なあらゆる要素が凝集されているように思います。

ーー最後にWOTのミリタリーアドバイザーとして、サバゲーマーの皆様になにかメッセージをいただけますか。

「WoTはチームで勝つということの快感を追求するゲームですので、実際サバゲーで仲良くプレーしている⼈たちにも馴染むゲームです。フィールドにいない時は、オンラインで仲間とWoTをプレイし『勘を鈍らせない』ためにもいいんじゃないでしょうか。WoTでは「クラン」と呼ばれるチーム同士が盛んに戦技を磨いています。クランを作って遊んでみれば、サバゲーと似ているのがよく分かるはずです。実際会社内にもサバゲーのチームがありますからね。ゲーム業界での交流戦もたまにやっていますよ。『WoTは戦⾞を使ったサバイバルゲーム』、まだやったことのない⽅もぜひとも気軽にプレーしてみてください。」

 

戦⾞とそれにまつわる史実やトリビアの数々・・・愛がひしひしと伝わってくる素晴らしいお話、ありがとうございました!
これを知ったうえでプレーすれば楽しさ倍増!いますぐダウンロードはこちらから!↓↓↓

「World of Tanks (ワールドオブタンクス)」

サードパーソンシューティングゲーム
対応機種:Windows 7 / XP / Vista / Windows 10 / Xbox 360 / Xbox One / Mac OS X/ PlayStation 4

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World of Tanks Blitz

対応機種:OS / Android / Windows 10

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(C) Wargaming.net

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牛浜 のぶ子

前職は広告系企業に勤務。取材やまとめ記事の他、海外留学の経験を武器に、海外記事、翻訳記事の作成なども担当。魅力ある文章を書くことを心がけていますので、皆様が読んで楽しい!記事をお届けできるよう日々努力中です。

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