【インタビュー】SG-FASHION-SNAP.COM代表 飯田佳史氏、一年経ったいま思う次のステップとは?

「ファッションを切り口にサバゲーの裾野を拡げる」
サバゲーをかっこ良く見せる事に色々挑戦して行きたいと言っていた前回インタビューから1年。進化し続ける飯田さんの現在と次なるステップとは?

サバゲーがよりメジャーになり、一般認知を高めるためにできる事

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ーまずはSG-FASHION-SNAP.COM(以下SGF)について色々お聞きしたいのですが、1年前と比べて、サバゲーのファッションを取り巻く環境に変化はありますか?

女性ゲーマーが増えた気がしますね。しかもレンタルのBDUではなく、しっかり自前の全身装備を揃えてくるような女子たち。
千葉県のオペレーションフリーダムさんのように、女性向けの更衣室やパウダールームが充実してるフィールドもできて、女性ゲーマーの受け皿も整いつつあると思います。
女性が増えたという事は、以前にも増してサバゲーがレジャーとして認知されてきているからかなと。

sgf_iv_02(左:Combat camera womanさん、右:望月茉莉
さん)

ーSGFを運営されていて何か変化はありましたか?

スナップ撮影で声がけした際に、「サイト見てます」「参考にしてます」と言ってもらえる事が増え純粋にとても嬉しいで すね。その分、サバゲー&コスプレイベントのスナップを掲載していると「もっとサバゲーで実践的なスナップを掲載して」と言われる事も増えました。サバゲーを行わないただのコスプレイベントは撮影してないんですけど、スナップ時とゲーム参加時の格好が必ずしも同じではない場合もあるので、この辺りの境界線が難しいですね。基本、格好がかっこ良くて実際に撃てるエアガンを持っている方は撮影するスタンスにしています。

sgf_iv_03(左:DAN-す さん、右:Yuminnko さん)

ーコスプレといえば、昨年秋の映画「ジョン・ウィック」のスーツサバゲー企画面白かったですね!

定例会などで、迷彩服の人たちの中に混ざってスーツでサバゲーに参加している人をちらほら見かける機会があったのですが、映画のヒートのように本当はスーツの人はスーツの人と戦いたいんじゃなかろうか?」と勝手に思っていました(笑)そこにジョン・ウィックの映画公開PRのお話を頂いて。キアヌもスーツスタイルでドンパチやってるし、この際スーツの人を集めてサバゲーをやってみてはどうだろうと提案したらこれが宣伝会社の人にもウケて。そこにスーツスタイルといえばあの方だろうという事で、東京マルイの島村さんがコンテストの審査員長のポジションで入っていただいて企画が締まった感じですね。

sgf_iv_04(左:Shinichiさん、右:Kenさん)

ー今年はアワードはやらないんですか?

それ良く聞かれます。 春頃に去年とは違った形でやろうと色々準備中です。

ー今後のSGFの課題は?

イベントの撮影が多くなり、声をかけて頂けることが増えとてもありがたいです。イベント仕様に着飾ったカッコいい人や凝っている人を撮影出来ますからね。
ただ、当初サイトを始めた時の様に、行った事のないフィールドに行って、宝探し的にオシャレな人を捜したりするのが出来ていないので、今年はイベント以外にももっと色々なフィールドの定例会に顔を出してスナップ撮影したいですね。ウチの何曜日は面白い人集まってるよー!ってフィールドの方もし読まれていたら連絡下さい(笑)

ーずばり、今撮りたい人は?

インパルス板倉さんです。エアガンだとかっこ良い塗装のマルイのMP5 SD6ですね。

サバゲー、イベント、映像。
好きなことをすべて交えた新たな挑戦

ーミリタリー要素を入れたファッションショーをプロデュースしたりと、SGF以外の活動でも、サバゲーをかっこ良く見せて行くために、色々な事に挑戦したいとおっしゃっていましたが、その後はどのような事されてますか?色々面白そうな事をやっているとお伺いしたので、全部教えて下さい!

去年から今年にかけて、サバゲーを絡めたイベントや映像の制作など、色々な新しい試みに挑戦する機会を頂きました。元々やっている仕事が、クリエイティブコンテンツの企画・制作の仕事なので、まさに好きな事と仕事が交わっているのはとても嬉しい状況です。

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昨年秋に開催されたLuminox BASHのサバゲーイベントの演出・制作をまとめてやらせていただくことができ、色々勉強になりました。

ー実際やられてみていかがでしたか?

Luminox時計の要素や元SEALs隊員を絡めてのゲームを考えるのが楽しかったですね。SEALsっぽく、敵陣地に残された少数の仲間を救うのが目的の友軍救出戦とか、Luminoxの時計を付けている人だけがフラッグゲット可能な特別ルールのゲームだとか。もちろんLuminox着けていなかった方用に貸出しも行いました。
フラッグゲッターはLuminoxの時計がもらえたので、結構盛り上がりました。この時に、イベントの趣旨に合わせたゲームと演出を考えるのが面白いと感じました。

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あと、このイベントで千葉県のSEALsというフィールドのYUMA☆がゲーマスをやったんですけど、ゲーム回しの腕に脱帽しました。多少わかりづらいルールのゲームでも、腕の良いゲーマスだと進行がスムーズで、しかもゲームがより面白くなる事がわかりました。

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ーなるほど、昨年は色々勉強準備期間だったわけですね。それもあってか、最近取材に行く色々な現場で飯田さんをお見かけする事が多いですね。

確かに、良くお会いしますね(笑)年明けからサバゲー関連のイベントと映像の収録が立て続けにありましたからね。しかもサバゲー関連以外の仕事も同軸で進行しているので、中々タフな1ヶ月でした(笑)

イベント演出やプロデュースの数々、コスタフェスも

ー今挙げられたイベントではどのような事をされていたのですか?

今年のコスタフェス2016では、東京サバゲーパークで開催されたDAY2&3でステージ演出をやらせて頂きました。コスタのトークショー以外にも、ファッションコンテスト、アイドルのライブやダースベーダーが登場したりと盛りだくさんの内容でしたね。ステージ演出のみの担当だったので、そこに注力出来て色々面白い事ができました。

ージミーさんがいきなりバイクで登場してステージ上がったりしてましたね。

そう、実はあれ本番の30分位前に思いついて急遽実施したんです(笑)ジミーにESSカスタムのハーレーに乗って登場してステージに上がってもらって、「お前らに本当の戦いを教えてやるよ!」って言いながら20名程のゲーマーを選んでもらって、ジミーとその20人対他のプレーヤーでバトルみたいな。本人もノリノリでやってくれて楽しかったです。

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ージミーさんが集めたメンバーに、フィールド内で細かく指示出され てましたね。

Luminox BASHでは元SEALs隊員、コスタフェスではコスタとジミーなど、
こういった実際の戦闘経験のある本職の人から作戦指示を受けて、
チームが一丸となって戦うのを、参加された皆さんスゴく楽しんで
いたんじゃないかと思います。

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SEALsやコスタというブランドネームだから出来る説得力なのかなと。なかなかその日に集まった見ず知らずの何十人が、1人の指揮官の指示を受けて一緒に戦う機会ってないじゃないですか。映画とか観てると、実戦では完全にトップダウンの連携が取れた指示の元、作戦が遂行される訳で、サバゲーやっていても、そういった統率の取れた動きに憧れますしね。だから、また機会があったら、そういった本職の方からの指示を受けて行うゲームをより楽しめるように行ってみたいです。

ーイベントだと他にどんな事をされてたんですか?

一番最近だと、海外ドラマ「ザ・ラストシップ」のDVD&ブルーレイリリース記念イベントですね。このイベントでは、全体プロデュースをやらせて頂きました。タレントの橋本マナミさん、サバゲーアイドルの鈴木咲さん、ミリタリーライターの金子賢一さんにご出演頂き、トークショーや特別ルールのサバゲーを実施し、ザ・ラストシップの魅力をお伝えするイベントでした。

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ー私も取材に行かせて頂いたのですが、2時間の間にすごく色々なコンテンツが凝縮されていましたね。プロデュースされて、印象的だった事はありますか?

出演者の方の衣装、小道具、映像演出でドラマの世界観を出しながら、イベントを構成するのがとても楽しくてやりがいがありました。世界的なパンデミックがテーマなので、特別ルールのサバゲーは「ワクチン奪還戦!」と「ワクチン死守攻防戦!」を行いました。ASOBIBAには最強のゲーマス渡辺さんがいるので、ゲーム回しは安心してお任せしました。

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ー気をつけたところはどんな所ですか?

全体のバランスにすごく気を使いました。記者発表イベントの側面もあるので、ニコ生をご覧になっている方が置いてけぼりにならない様に色々配慮しました。鈴木咲さんに前半のニコ生のMCをやって頂いたり、ニコ生でしか観れない映像演出を入れたりだとか。その甲斐もあってか?平日昼間に15,000人程の方にご視聴頂き、中々健闘したんじゃないかなと思ってます。
※ちなみに、このイベントのニコ生はしばらくの間はタイムシフトでご覧になれます。ご視聴にはniconicoのアカウントが必要です。→http://live.nicovideo.jp/watch/lv250658265

サバゲーのイベントの場合、ちゃんとサバゲーを軸に置き、クライアントさんが伝えたいメッセージをちゃんと伝えられて、かつ参加するお客さんが本気で楽しめるイベントだと成功と言えるんじゃないかなと。まだまだ、目標ですが、またイベントやる時があったらそういうイベントを目指したいですね。

サバゲー動画の撮影の奥深さ、そして難しさ

スマホゲーム 「ソウル・オブ・セブンス」のサバゲー映像制作のお仕事を頂きました。ゲームの要素を取り込みながら、主題歌を歌っている「転校少女歌撃団チーム」と平成ノブシコブシさん率いる「ノブコブチーム」のサバゲーバトルの模様を全3部構成で制作してます。

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ー現在PART2まで公開されていますね。PART3が気になります。

はい。PART2はゲームの序盤~中盤までになってます。
ゲーム展開しっかり分かるように撮影する事に務めました。

ーサバゲーの撮影大変そうですよね。

サバゲーはゲームの進行を把握出来るように撮影しようとすると中々奥が深くて・・・
発砲音も地味、HITされても血しぶきが上がる訳でもない、条件が揃わないとBB弾の弾道はカメラでおさえられないし、どこで誰がHITされるか予測が出来ない、その上、マスクを着けているから誰が誰か分からなくなる。そんな制約の中で、いかに撮影し面白く組み立てるかが課題になってきます。

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実は以前、J-WAVEのHELLO WORLDという番組で「大統領戦」のサバゲー動画を作りました。その時が初めてのサバゲーの撮影で、何とか形にはなったのですが反省点が多く残ったんです。なので今回のセブンスでは、カメラマンの役割や撮影方法など反省点を活かしました。撮影は、僕の中で最強のゲーマスだと思っている渡辺さんという方がいらっしゃる、ASOBIBA 秋葉原店で行いました。渡辺さんとゲームのバランスや回しを相談しながら撮影し、より見応えあるものになっていると思います。ぜひご覧下さい!→https://www.youtube.com/watch?v=PYrlM6k5VUA

Luminox vs Survival Game動画、近日公開

ー他には映像関連でなにかありますか?

あと、近日公開予定のLuminoxの動画があります。Luminoxとサバゲーを絡めたいとの事だったので、Luminox vs Survival Gameと言うタイトルで対決の構図にしてみました。4分のフルバージョン と、1分のショートバージョンを制作してます。

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昨年のSGF AWARD2014でBEST MAN賞を受賞したSHADOW-opsのKenichi君に出演をお願いしました。ご担当の方とお話しして、実際に時計を撃って構わないとの事だったので、時計をエアガンで撃つ瞬間をスーパースローで撮影しました。これLuminoxさんに怒られないかな・・・というぐらい結構衝撃的な映像になってます(笑)
近々、SGFのサイト で公開しますのでお楽しみに!

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ーバラエティ豊かにいろいろやってますね!

サバゲーって実体験できるからいい。それを活かしたイベントやコンテンツ演出をやっていきたいです。極力、サバゲーマーを含む一般のお客さんに参加して頂けるイベントにして、サバゲー以外のエリアでサバゲーマーがかっこ良く目立てる機会を作っていきたいです。僕なんかに出来る事はたかだか知れていますが、スナップやイベントや動画を通して、サバゲーをやっていない方に少しでも興味を持ってもらえると嬉しいです。先日、ASOBIBAさん主催のエレクトリックガンで初めて赤外線銃で遊びましたよ。スゴくおもしろい。実際に弾が飛んでくる緊張感はないですが、逆に実際のBB弾を撃てない場所でも使用できますしね。技術の発達もあり、今後もサバゲー界隈がどんどん面白くなっていくと良いですね。

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サバゲーをやっていない人からも共感を得やすいファッション・イベント・動画を
入り口に、面白く演出したサバゲー要素を入れていき、サバゲーの裾野を広げる。
飯田さん本人が良いと感じたものを、いかに未経験の方たちに伝え広めていくのか・・・。
カラオケ・釣り・ゴルフのようなレジャーとして、サバゲが肩を並べる日も遠くないのかも
しれません!

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牛浜 のぶ子

前職は広告系企業に勤務。取材やまとめ記事の他、海外留学の経験を武器に、海外記事、翻訳記事の作成なども担当。魅力ある文章を書くことを心がけていますので、皆様が読んで楽しい!記事をお届けできるよう日々努力中です。

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