こんにちは、アヤベです。
自衛隊では、基地や駐屯地を一般開放することがあります。開庁祭や納涼祭など、各地でいろんな行事が開催されています。もちろん、立ち入りできる場所は限定されていますが、普段は入れないところに行けるのって、ワクワクしますよね。
いろんなものが珍しいので、あちこち目移りしてしまうかもしれませんが、ぜひご覧になっていただきたいのが地面です。
地面のどこかといいますと、マンホール。自衛隊の敷地にあるマンホールのふたには、桜のマークがついているのです。(用途によって違うマークのものもあります)
マンホールのふたって、管轄する市町村によっていろんなマークがあるんですよ。アヤベの故郷である長崎県長崎市は、アジサイと☆五芒星☆でした。街中に結界が張ってあるみたいで面白いでしょ。梅がシンボルの太宰府天満宮に行ったときは、梅花のマークだったなあ。みなさまの街のマンホールはどんなマークですか?
自衛隊のシンボルは桜なので、マンホールも桜マークです。階級章も桜星と呼ばれるマークがついていますし、自衛隊の車両や物品にも桜のマークがついています。マンホールや階級章と違って、車両や物品の桜マークは、三幕それぞれちょっとずつ意匠が違うんですよ。陸自はちょっと丸っこい桜、海自は錨との組み合わせ、空自は桜の両側に三本線がデザインされています。このマークを見れば、どこの管轄のものかが一目でわかりますね。ちょっと硬い雰囲気に見られがちな自衛隊ですが、実はあちこち花盛りなんです。
現役隊員は、自分が所属している幕のマークは見慣れていますが、他幕のものはよく知らなかったりします。途中で退職していればなおさらです。アヤベもちょっと前まで――具体的に申しあげますと先週まで、通算すると入隊直後から14年間――物品のマークは全自衛隊共通で桜に三本線だと思っていました。そうか、この三本線は翼だったのか。
実は、「ここだけの話」の連載を始めてから知ったことが、たくさんあるんですよねえ……っていうのも、ここだけの話ですよ。
イラスト:モノ
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